REVIEW

三度目の、正直【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『三度目の、正直』川村りら

本作は、『ハッピーアワー』(脚本:濱口竜介、野原位、高橋知由)や『スパイの妻』(脚本:濱口竜介、野原位)などの作品で共同脚本を担当した野原位監督による劇場デビュー作品です。今回は主演の川村りらと共同脚本を務めています。主人公は心の底から子どもを育てたいと願っている女性の春(川村りら)。彼女はある日、記憶喪失の生人(川村知)と出会い、物語が展開していきます。春の“子どもを育てたい”という気持ちそのものには共感できると思いますが、常軌を逸した春の行動や言動には驚く方もいるでしょう。それと同時に母性や子どもを持つことの偉大さについても考えさせられます。
また、本作には春以外に夫を献身的に支えながら4歳の子どもを育てる美香子(出村弘美)というキャラクターも登場します。“子どもを育てたい”春と、“子どもを育てている”美香子という2人の対比も見どころの1つなので、それぞれがどんな壁にぶつかり、どんな結末を迎えるのか見守って欲しいと思います。
主演の川村りらをはじめとしたキャスト陣の自然体の演技も魅力的ですし、脇を支える個性的なキャラクター達も物語に一層深みを与えています。春を中心とした1人の女性の物語としても観られますし、子育てや夫婦関係に焦点を当てても観られる作品です。観る人の立場や状況によって捉え方が変わると思うので、しばらくしてから繰り返し観るのもオススメです。

デート向き映画判定
映画『三度目の、正直』小林勝行/出村弘美

恋愛映画ではありませんが、子育てや夫婦関係がキーワードとなっているので、結婚を考えているカップルや夫婦で観ると勉強になる点も多いのではないでしょうか。本作には春と美香子のパートナーも登場するので、相手としてどうなのか皆さんの目でジャッジして参考にして欲しいと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『三度目の、正直』川村知

皆さんの場合は生人の目線で観られますが、春や美香子の心情については中学生以上になってから観たほうがより理解できると思います。ティーンの場合も、“子どもを育てたい”春の気持ちに共感は難しいかもしれませんが、親子愛や人間関係を中心に観て、ご自身の家族関係を振り返ってみてください。

映画『三度目の、正直』川村りら/小林勝行/出村弘美/川村知

『三度目の、正直』
2022年1月22日より全国順次公開
ブライトホース・フィルム
公式サイト

©2021 NEOPA Inc.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集! 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

メタ認知は、自分で自分をわかるために必要な認知機能です。今回は、映画鑑賞においてメタ認知の働きによって、鑑賞後の印象が変わるはずという仮説のもと、メタ認知が働く映画鑑賞とそうでない映画鑑賞で何が異なるのかを一緒に考えます。本ゼミでは、映画鑑賞に絡めて日常にも役立つ心理学を取り上げています。

映画『四十九-SEEK』映画祭受賞、浅野寛介、シェイン・コスギ監督 日本映画界に希望をもたらす制作の仕組みを実現!『四十九-SEEK』浅野寛介さん(主演・プロデューサー)&シェイン・コスギ監督インタビュー

CGに頼らず生身の肉体で魅せる“本物のアクション”で、世界17ヵ国42の映画祭でセレクション入り、12ヵ国で82の賞を受賞した『四十九-SEEK』は、独自の“劇場公開前リクープ(投資回収)”エコシステムで作られました。今回は、このシステムについてのお話を中心に、主演でプロデューサーを兼務した浅野寛介さんと、監督・編集と海外交渉を担当したシェイン・コスギさんにお話をお伺いしました。

映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』福原遥/細田佳央太 あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。【レビュー】

大ヒットした『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続きを描いた本作では、元の時代に戻った加納百合(福原遥)がどう過ごしているかを描いています…

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』トム・ホランド スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ【レビュー】

トム・ホランドが主演を務める本シリーズは2017年からスタート、スパイダーマンとしての初登場は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)なので、既に10年間続いていることになります…

映画『ブルーロック』高橋文哉/櫻井海音/高橋恭平/綱啓永/野村康太/K(&TEAM)/青木柚/西垣匠/富本惣昭/倉悠貴/東啓介/畑芽育/窪田正孝 ブルーロック【レビュー】

本作を観て、コミックの人気、アニメ版や2.5次元版の人気の高さにも納得…

海外ドラマ『ザ・ボーイズ シーズン2』ジャンカルロ・エスポジート ジャンカルロ・エスポジート【ギャラリー/出演作一覧】

1958年4月26日生まれ。デンマーク生まれ。

映画『ミニオンズ&モンスターズ』 ミニオンズ&モンスターズ【レビュー】

本作は、映画愛が詰まったストーリーとなっています。冒頭あたりから、不意に…

映画『猫たちと7000マイルの旅』ケイティ・マクヒュー 『猫たちと7000マイルの旅』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『猫たちと7000マイルの旅』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『白パンと独裁者』ジャスパー・ビラーベック 戦争で歪む人の心理―当事者だけが知る残酷な真実―

戦争は人を狂わせ、人生を狂わせます。人は戦争の時だけ苦しめられるわけではなく、その前も後も苦しめられます。今回は、そうした残酷な真実を描く作品をご紹介します。

映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』 ペリリュー −楽園のゲルニカ−【レビュー】

絵は可愛らしいけれど、壮絶な内容です。本作は、武田一義が史実に基づいて描いた同名の戦争漫画を原作としています…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集! 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

メタ認知は、自分で自分をわかるために必要な認知機能です。今回は、映画鑑賞においてメタ認知の働きによって、鑑賞後の印象が変わるはずという仮説のもと、メタ認知が働く映画鑑賞とそうでない映画鑑賞で何が異なるのかを一緒に考えます。本ゼミでは、映画鑑賞に絡めて日常にも役立つ心理学を取り上げています。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』福原遥/細田佳央太
  2. 映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』トム・ホランド
  3. 映画『ブルーロック』高橋文哉/櫻井海音/高橋恭平/綱啓永/野村康太/K(&TEAM)/青木柚/西垣匠/富本惣昭/倉悠貴/東啓介/畑芽育/窪田正孝
  4. 映画『ミニオンズ&モンスターズ』
  5. 映画『白パンと独裁者』ジャスパー・ビラーベック

PRESENT

  1. 映画『猫たちと7000マイルの旅』ケイティ・マクヒュー
  2. 映画『左利きの少女』ニーナ・イエ/マー・シーユエン
  3. 映画『トイ・ストーリー5』Tシャツ
PAGE TOP