REVIEW
観ているだけで、主人公リンダ(ローズ・バーン)の半端ない疲労感が生々しく伝わってくる本作は、「心理学の修士号を持ち、国立病院で子どもを対象としたプレイセラピーに携わった経験もあるブロンスタイン監督が、かつて重病の娘とともにモーテルで暮らした体験から生まれた」(映画公式資料)といいます。
リンダには、原因不明の病を患う幼い娘がいます。夫は仕事で長期間不在にしていています。そんななか、自宅でも大きなトラブルが発生。さらに、心理カウンセラーのリンダは、患者の緊急対応にも応じなければいけません。

リンダの日常は本当に目まぐるしく、ほっと一息つく暇もありません。それに加えて、リンダを気遣う人はおらず、本当にすべてを背負っていて、見るからにストレスフルな生活にハマっています。これでおかしくならない人はいないと、誰が見ても思うでしょう。

そんな状況のなか、だんだんと現実なのか、頭の中の混乱なのかがわからなくなってきます。観客である私達も、その混沌の中に放り込まれます。皆さんも完全にコントロールを失った状態を体感できるでしょう。

娘や夫の姿がずっと映らない描写も印象的です。心理的に1番そばにいるはずの娘や夫の姿すら映らないので、観ていて完全な孤軍奮闘状態なのだと感じます。こうした演出が意味するところは、観る方それぞれに解釈が異なりそうです。

最後まで娘と夫の姿が出てこないのかと気になってくる点も含めて、最後まで目が離せません。さらに、「あの声の主ってこの俳優だったのか!」という嬉しさもあります。映画として楽しみつつも、最悪の“ワンオペレーション”を疑似体験してみてください。
デート向き映画判定

夫婦はもちろん、今後一生を共にするつもりのカップルは、ぜひ一緒に観てください。共働きであってもなくても、誰でもリンダのような状況に陥る可能性があります。悪気がなくても、誰もが皆自分のことで精一杯になってしまうのは当然として、少しでも立ち止まってお互いの状況を見ることが必要だとわかります。
キッズ&ティーン向き映画判定

子どもの立場から、親の状況をどこまで理解できるかはわからないものの、こういうこともあり得ると知ることができる1作です。あまりに生々しくて、観ているだけでドッと疲れるけれど、疑似体験することで、家族で協力できることが見つかるかもしれません。興味が湧いたタイミングで良いので、観てみてください。

『ワンオペレーション』
2026年9月18日より全国順次公開
PG-12
東京テアトル、シンカ
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2026年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。





























