REVIEW
沖田修一監督作特有の甘塩っぱい世界観がたまらない1作。中井聡子15歳(姫野花春)、西田沙都子35歳(有村架純)、飯嶋里子55歳(石田ひかり)の3人のさとこを主人公にしたストーリーが、ふんわりと交錯していきます。

どんなストーリーが展開されるのかは観てのお楽しみとして、主人公3人のストーリーには「物語を書く」というテーマが貫かれています。映画公式資料によると、沖田監督は、中学生の頃に初めて物語を書いてみたそうです。内容は覚えておらず、書いたものもどこかへいってしまったそうですが、本作で「生まれなかった物語に焦点をあてて、言葉にまつわる映画を作ってみたい」と思ったと述べています。

3人の主人公はそれぞれに人生の転換期を迎えていて、ひょんなことから物語を書くことになります。そして、書くという行為によって、新たな自分に出会います。その過程は、大袈裟過ぎず、でもちょっぴり映画ならではのドラマチックさもあって、そのバランスが絶妙です。

3人が思うままに書く物語を空想で表したシーンもとてもコミカルで心地よい笑いを誘います。あとツボだったのは、劇中劇の韓国ドラマです。作り手の気合いと遊び心が存分に伝わってきます(笑)。また、映画宣伝にまつわるシーンは、私自身にとってもすごく身近な内容なので、宣伝マンの皆さんの日常と本音も垣間見えて笑えました。

キャストの演技も見事です。有村架純、石田ひかりの好演はもちろんのこと、本作が映像作品初出演の姫野花春がすごくイイ味を出しています。中学3年生の中井聡子のオーディションには、約300人が参加したそうで、難関を突破した実力は本作を観ると納得です。

本作は期待通り、クスクス笑えてホッコリできます。リフレッシュしたい方にとてもオススメです。
デート向き映画判定

恋愛要素もあり、一瞬緊張感が高まる展開があるものの、あくまで通過点という感じで気まずくなるほどではないと思います。いろいろなことが起こりながらも、清々しい内容で、コミカルなので、デートで観ても和めると思います。
キッズ&ティーン向き映画判定

皆さんと同じ世代の15歳の中井聡子のエピソードは特に、身近な出来事として観られると思います。学校に必ず1人はいそうな変わり者の先生や、初恋、部活など、“あるある”が詰まっています。友達と観ても楽しいし、家族で観ても楽しいですよ。

『さとこはいつも』
2026年9月18日より全国公開
ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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©2026 「さとこはいつも」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2026年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。





























