REVIEW

オーメン:ザ・ファースト【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『オーメン:ザ・ファースト』ネル・タイガー・フリー

REVIEW

1976年に作られ世界を震撼させた『オーメン』はその後2作が作られシリーズ化し、さらに2006年にリメイクされました。全作を観てきた者としては、本作で描かれる悪魔の子ダミアン誕生の物語を観ないわけにはいきません。そして本作は、『オーメン』といえば“あのシーン(皆さんの共通認識かどうかはさておき)”といえるシーンの再来を予感させる「来るぞ、来るぞ」感漂うシーンから始まり、最初からエンジン全開です。観ている側も始めから「ギャ〜ッ!やっぱり!」となり、腹をくくって観る姿勢が整います(笑)。
『オーメン』といえば、6月6日6時に生まれた悪魔の子ダミアンを象徴する数字として“666”が鍵となっています。本作でもこの悪魔の子の印が効果的に使われていて、物語をよりドラマチックにする仕掛けに使われています。他にもトリックが隠されているので、伏線回収も楽しいですよ。
さらにおもしろいのは、なぜ悪魔の子がこの世に“必要”とされたのかという背景です。真相は本編を観ていただくとして、この真相に人間の歪んだ思想が結びつけられている点で説得力を感じると同時に、万国共通、誰にでも身近にある問題としてリアリティがあります。これまでの“オーメン”とは異なる新たなストーリーが生まれそうなラストになっているので、続編にも期待します!

デート向き映画判定

映画『オーメン:ザ・ファースト』ネル・タイガー・フリー

結末を想像しながら観るおもしろさがあるので、伏線にどれだけ気づいたかを語ると鑑賞後の会話も盛り上がりそうです。ただ、刺激の強いシーンがあるので、相手のホラー映画の許容範囲を聞いてから誘ったほうが良いでしょう。2人とも本作を観て気に入ったら、1976年のオリジナル版1作目か、2006年のリメイク版を一緒に観るのも良いですね。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『オーメン:ザ・ファースト』ビル・ナイ

PG-12なので大人と一緒に観られるとしても、キッズには相当怖いし、刺激も強いと思います。ダミアン誕生までの物語ということで、受胎の仕組みについても多少わかっておいたほうが理解がしやすいストーリーでもあります。そういう意味で、中学生くらいになってから観ると良いのではないでしょうか。

映画『オーメン:ザ・ファースト』

『オーメン:ザ・ファースト』
2024年4月5日より全国公開
PG-12
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

© 2022 Infinity (FFP) Movie Canada Inc., Infinity Squared KFT, Cetiri Film d.o.o. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年3月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝【レビュー】

実に楽しい!良い意味で「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなノリなのに…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「どうしたらいい出会いがありますか?」他

今回は、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談の中から、下記のお2人のお悩みをピックアップして、マイソンなりにお答えしています。最後にチラッと映画の紹介もしています。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

REVIEWこれぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら…

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流 こんな事があった【レビュー】

2021年夏の福島を舞台に、主人公の17歳の青年のほか、震災後も苦悩しながら生きる人々の姿を…

映画『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタ セレステ・ダッラ・ポルタ【ギャラリー/出演作一覧】

1997年12月24日生まれ。イタリア出身。

映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ ブロークン 復讐者の夜【レビュー】

『工作 黒金星と呼ばれた男』『アシュラ』などを手掛けたサナイピクチャーズが贈る本作は…

映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ Dear Stranger/ディア・ストレンジャー【レビュー】

真利子哲也監督(脚本も担当)による西島秀俊主演作という情報のみで、毎度ながら前情報をほぼ入れずに観て、いろいろ良い驚きが…

映画『風のマジム』伊藤沙莉 風のマジム【レビュー】

マジムって何だろうから始まり、すぐに主人公の名前とわかると、次に「じゃあ、風のマジムってどういうことなんだろう?」という具合に…

映画『ベスト・キッド:レジェンズ』ベン・ウォン ベン・ウォン【ギャラリー/出演作一覧】

2000年1月1日生まれ。中国、上海出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド
  2. 映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ
  3. 映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流
  4. 映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ
  5. 映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP