REVIEW

ウェントワース女子刑務所

  • follow us in feedly
  • RSS
海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所 シーズン8』

シーズン8(ファイナルシーズン)

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所 シーズン8』

遂にグランドフィナーレを迎えてしまいました。終わるとなるとやっぱり寂しいですね。それにしても振り返ってみて、このドラマはすごくおもしろかった!そして何より役者さん達の役作りが見事でした。グランドフィナーレを目前に行われたオンラインイベントには、ビー役のダニエル・コーマックとフランキー役のニコール・ダ・シルバが登壇し、これまでのエピソードを振り返ってトークを披露してくれましたが、お2人とも本当にキュートなんですよね。だから、改めて劇中とのギャップを認識して、役者さん達の実力を感じました。もうホンモノにしか見えてませんでしたからね(笑)。

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所 シーズン8』

そして、歴代のボス達のキャラクター設定が本当に上手でした。もうこれ以上はパターンが出てこないんじゃないかと思いましたが、最後までいろいろありましたね。ルーは最初はそれほどインパクトがないように思いましたが、徐々に恐ろしさが出てきて、ファイナルシーズンのボスとしてはしっかり物語を盛り上げてくれました。さらに、2番手や取り巻きなど、どのキャラクターをとってもクセがあって印象に残っています。そんななか、結局最初から最後までいたメインキャラクターって誰だったのかと振り返ってみると、ブーマー、ジョアン・ファーガソン、ヴェラ・ベネット、ウィル・ジャクソン、リンダ・マイルズあたりが挙げられます。ファーガソンが強烈だったのはいうまでもありませんが、物語の展開にさりげなく影響を与えていたところで、リンダ・マイルズも良い仕事をしていたと思います。彼女には本当にイライラさせられました(笑)。

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所 シーズン8』

本当に毎話ハラハラさせられて、最後の最後まで気を抜けませんでしたが、多くのファンが納得のいく結末だったのではないでしょうか。このドラマは今後もぜひいろいろな方に個人的にもオススメしたい1作です。

『ウェントワース女子刑務所 シーズン8』
Huluにて配信中
公式サイト

©FremantleMedia Ltd.

TEXT by Myson

シーズン7

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所 シーズン7』タミー・マッキントッシュ/ケイト・ジェンキンス

これまで何人もボスが入れ替わってきましたが、見事に皆タイプが違っていて、観ていて飽きません。そして、ボスでなくてもキーパーソンとなる人物も多様なので、一難去ってまた一難といった感じで、トラブルのバリエーションの豊富さも健在。シーズン1からずっといるキャラクターにも変化や成長が見えて、連続ドラマとしてよくできているなとシーズン7まで観て改めて思います。
また、認知症、薬物依存、潜入捜査、所内恋愛など人間関係をかき回す要素もさまざまで、それを巧みに利用する者もいて、ハラハラドキドキは止まりません。さらに、善人の良心につけ込んで操る強者もいるから、余計にドギマギします。ネタバレを避けたいので、具体的に言えないのが本当にもどかしいですが、忘れた頃の話題などもまたほじくり返されたり、ほっとする間がほぼなくスリリングな展開が続きます。

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所 シーズン7』セリア・アイルランド/ニコール・ダ・シルバ

そして、おもしろいのは囚人キャラだけではありません。看守側にも新メンバーが入り、新たな問題を引き起こします。当然ながらこの新キャラは今までいなかったタイプの人物で、今シーズン最大の事件を引き起こします。人間的には小粒なのに、やらかすことが派手で、油断なりません。最後はスッキリはするのですが、最後の最後で「え〜〜〜!!!」という人物がチラッと映るので、これまた大変なことになりそうですよ。それ以外にも懐かしいメンバーがちょっと出てくるのでお楽しみに。
本作の魅力は、状況は違えど私達の現実世界でも身近に起こりうる人間同士の駆け引きが、より野生的というか本能的に描かれている点です。今からでも遅くないので、まだ手をつけていない人はぜひご覧ください。

『ウェントワース女子刑務所 シーズン7』
Huluにて配信中
公式サイト

©FremantleMedia Ltd.

TEXT by Myson


シーズン6

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所 シーズン6』

今シーズンも事件がいっぱいで、おもしろさは衰えず。シーズン1まで振り返ると、キャラクターもだいぶ入れ替わりましたが、これ以上強烈なキャラクターは出てこないだろうというこちらの予想を裏切り、節目節目で魅力的なキャラクターを投入してくるのが素晴らしいです。塀の外の関係も複雑に絡み合っていて、一筋縄ではいかない人間関係が描かれており、勢力争いも終焉を迎えることがありませんが、それで飽きることもありません。看守達も最大のピンチに追い込まれ、メインのキャラクター一人ひとりのドラマがすごく盛り上がっている点でも見応えがあります。ある人物が、女性としての大きな局面にさしかかり、それに関わるキャラクターと間柄など、今後どんな展開になるのかも気になるところ。善寄りのキャラクター、悪寄りのキャラクターともに、いつもバランスが良いのも上手いなと思います。遂にあの大ボス的キャラクター絡みのお話は今シーズンで終わってしまったように思いますが、今後どんな新キャラクターが登場するのかも含め、続きが早く観たいです。俳優達の演技もすごくリアルなので、その点でも観飽きない作品です。

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所 シーズン6』ニコール・ダ・シルバ

『ウェントワース女子刑務所 シーズン6』
Huluにて配信中
公式サイト

©FremantleMedia Ltd.

TEXT by Myson

シーズン1〜5のREVIEWはこちら

関連記事


  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『お嬢と番犬くん』櫻井海音 櫻井海音【ギャラリー/出演作一覧】

2001年4月13日生まれ。東京都出身。

映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝【レビュー】

実に楽しい!良い意味で「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなノリなのに…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「どうしたらいい出会いがありますか?」他

今回は、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談の中から、下記のお2人のお悩みをピックアップして、マイソンなりにお答えしています。最後にチラッと映画の紹介もしています。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

REVIEWこれぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら…

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流 こんな事があった【レビュー】

2021年夏の福島を舞台に、主人公の17歳の青年のほか、震災後も苦悩しながら生きる人々の姿を…

映画『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタ セレステ・ダッラ・ポルタ【ギャラリー/出演作一覧】

1997年12月24日生まれ。イタリア出身。

映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ ブロークン 復讐者の夜【レビュー】

『工作 黒金星と呼ばれた男』『アシュラ』などを手掛けたサナイピクチャーズが贈る本作は…

映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ Dear Stranger/ディア・ストレンジャー【レビュー】

真利子哲也監督(脚本も担当)による西島秀俊主演作という情報のみで、毎度ながら前情報をほぼ入れずに観て、いろいろ良い驚きが…

映画『風のマジム』伊藤沙莉 風のマジム【レビュー】

マジムって何だろうから始まり、すぐに主人公の名前とわかると、次に「じゃあ、風のマジムってどういうことなんだろう?」という具合に…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド
  2. 映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ
  3. 映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流
  4. 映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ
  5. 映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP