REVIEW

ハロウィン

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ハロウィン』ニック・キャッスル

何が怖いかって殺人シーンよりも、殺人鬼のマイケル・マイヤーズがずっと無言というのが一番不気味。40年間、一言も話さず一見大人しいマイケルが、ブギーマンのマスクが引き金となって、また殺人を犯していき、因縁の対決を再びするためにローリー(ジェイミー・リー・カーティス)を探し、ローリーもまた今回こそ彼にトドメを刺そうと、対決に備えます。ホラーでは王道の設定、“強い女性vs.殺人鬼”という構図が今回も活かされていますが、単純に2人の対決に留まらず、それが次の世代に受け継がれていく展開が、1978年版の続編となる本作の見どころの一つとなっています。
ホラーでギョエーっとなるきっかけって、人それぞれだと思いますが、私の場合はリアルに痛そうなシーンが苦手。グサッと刺されたりは観慣れてますが(笑)、歯を全部抜かれたり、骨を砕かれたり、指だけ切られたりするほうが、生々しく痛さを想像してしまいます。でも、そんなシーンで心臓をバクバクさせることこそ、ホラーの醍醐味なはずなので、楽しまねば損ですよね。一方で“してやったり!”という爽快感を得られるのも魅力なので、女子の皆さんにもぜひ観て欲しいと思います。

デート向き映画判定
映画『ハロウィン』ジェイミー・リー・カーティス

ホラーを観慣れているカップルは良いと思いますが、ホラーが苦手な人は男女ともにそれなりにいるので、ここまでこってりホラーだと誘う相手は限られそうな気がします。でも、吊り橋効果があるかないかという限度を通り越して、ずっと緊張が続くので、映画鑑賞中はくっついていたい気持ちにはなるはず。一緒に観賞した仲間意識は芽生えるかも知れません(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ハロウィン』ジュディ・グリア

R-15+なので高校生以上の人は観られますが、ホラーを観慣れていないと相当怖いと思います。今では日本でもハロウィンが流行ってきているので、もしかしたらこういう人も仮装の人達に紛れているかも知れないと、注意喚起の意味で観てみると、少々役に立つことがあるかも知れません。観賞チャレンジをしたい人は、午前中か真っ昼間に観て、その後気分転換すると克服できるでしょう。

映画『ハロウィン』ニック・キャッスル

『ハロウィン』
2019年4月12日より全国公開
R-15+
公式サイト

© 2018 UNIVERSAL STUDIOS

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ ロストランズ 闇を狩る者【レビュー】

“バイオハザード”シリーズでお馴染みの2人、ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン夫妻が再びタッグを組み、“ゲーム・オブ・スローンズ”の原作者、ジョージ・R・R・マーティンの短編小説を7年の歳月をかけて映画化…

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ スワイプ:マッチングの法則【レビュー】

リリー・ジェームズが主演とプロデューサーを兼任する本作は…

映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行【レビュー】

パラリンピックやハンディキャップ・インターナショナルのアンバサダーを務めるアルテュスが…

映画『消滅世界』蒔田彩珠/眞島秀和 眞島秀和【ギャラリー/出演作一覧】

1976年11月13日生まれ、山形県出身。

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン Fox Hunt フォックス・ハント【レビュー】

“狐狩り隊(=フォックス・ハント)”と呼ばれる経済犯罪捜査のエリートチームが、国を跨いだ巨額の金融詐欺事件の真犯人を追い詰めるスリリングな攻防戦が描かれた本作は…

Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック フランケンシュタイン【レビュー】

メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン」はこれまで何度も映像化されてきました。そして、遂にギレルモ・デル・トロ監督が映画化したということで…

映画『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』リュ・スンリョン/チン・ソンギュ/イゴール・ペドロゾ/ルアン・ブルム/JB・オリベイラ 大命中!MEは何しにアマゾンへ?【レビュー】

『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』という邦題がいい感じで「どういうこと?」と好奇心をそそります(笑)…

映画『君の顔では泣けない』芳根京子 芳根京子【ギャラリー/出演作一覧】

1997年2月28日生まれ。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  2. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン
  3. 映画学ゼミ2025年12月募集用

REVIEW

  1. 映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ
  2. 映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ
  3. 映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール
  4. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  5. Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック

PRESENT

  1. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  2. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
PAGE TOP