REVIEW
原作は、角川ホラー文庫から出版された、原浩著の同名小説です。小説がホラーに分類されているので身構える方もいらっしゃるかもしれませんが、少し捻りの利いたストーリーなので、観終わった後はホラーとは少し異なる印象を持つ可能性があります。

物語は、久喜雄司(水上恒司)の家系の墓がイタズラされているのを発見するところから始まります。同じ頃、先祖にまつわる遺品が見つかり、それが久喜家に届いてから次々と不可解な出来事が起こります。

途中までは予想通りと思える展開が続くものの、あるキーパーソンが出てきたあたりから、別の要素が入ってきます。意外にも恋愛要素が鍵となっていて、独特なストーリーとなっています。

本作では“執念”が一つのテーマとなっていて、スピリチュアルと戦争映画がブレンドされたような構成も印象的です。誰の視点で観るかによって、結末は好き嫌いが分かれるでしょう。
デート向き映画判定

本作で描かれるような特殊な部分については当てはまらないものの、三角関係で悶々とした経験があるカップルは、心穏やかに観られない部分がありそうです。アトラクション系のホラーとは異なり、吊り橋効果が期待できるタイプの作品ではないので、ジワジワくるホラーやスリラーが好きな友達と観るほうが気楽でしょう。
キッズ&ティーン向き映画判定

本作で描かれているような現象は一部現実に起こり得ると感じながら楽しむ方もいれば、真逆の反応の方もいそうです。それぞれの立場を代表するようなキャラクターが登場するので、観終わった後に感想を話し合うと全く異なる意見が聞けておもしろいかもしれません。家族で観て、ご先祖様の話のきっかけにするのもいいですね。

『火喰鳥を、喰う』
2025年10月3日より全国公開
KADOKAWA、ギャガ
公式サイト
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©2025「火喰鳥を、喰う」製作員会
TEXT by Myson
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「火喰鳥を、喰う」原浩 著/角川ホラー文庫
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情報は2025年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

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