REVIEW

パリの調香師 しあわせの香りを探して

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映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』エマニュエル・ドゥヴォス

ディオールの“ジャドール”をはじめ、数々の香水を作った天才調香師アンヌと、運転手ギヨームの心の触れ合いと人間ドラマが描かれた本作。本作は実話ではないようですが、知られざるトップ調香師の世界を描くにあたり、ディオールの撮影協力や、エルメスの専属調香師のアドバイスを得て制作されました。物語の最初は、さまざまな香りを嗅ぎ分けるアンヌの優れた嗅覚に驚かされ、パーティなど華やかなシーンも映し出されていきますが、その裏で彼女自身の人付き合いが下手な一面や、嗅覚障害を抱えた過去が見えてきます。その詳しい背景については本編で確認してもらうとして、本作のキーとなっているのは、アンヌとギヨームの関係性と2人の再起。全く違う世界で働き、生活環境も性格も全く違う2人が出会うことで、お互いが刺激となり、それぞれの生活が変化していく様子が映し出されています。ギヨームは離婚して娘の親権を元妻に奪われそうになっている上、職も失いかけているという問題があるのですが、アンヌと関わることで新たな展開もあり、観ていて応援したくなります。調香師という職に興味がある方、香水好きの方はもちろん、何かに挫折中の方の背中も押してくれる作品です。

デート向き映画判定
映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』エマニュエル・ドゥヴォス

人間ドラマとしてデートでも楽しめます。性格が全く違う2人の関係性は、最初は噛み合いませんが、違う点が多いからこそ刺激になり、お互いを高め合っていきます。本作の場合は恋愛に発展する物語ではありませんが、人間関係における大切な要素がわかるので、ご自身のパートナーや周囲の人との関係性に照らし合わせながら観るのもオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』エマニュエル・ドゥヴォス

皆さんが等身大で共感できる物語ではないかもしれませんが、崖っぷちの大人達が、挫折や苦労から脱していく姿はぜひ参考にして欲しいです。1人ではできなかったことも、人と出会い、思わぬ助言をもらうことで、少しずつ状況が好転していくことがあります。今後皆さんもいろいろな壁にぶつかることがあると思いますが、自分1人で行き詰まった時には周囲の人にもぜひ相談してみてくださいね。そうすることで新しい道が切り拓けるかもしれません。

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』エマニュエル・ドゥヴォス

『パリの調香師 しあわせの香りを探して』
2021年1月15日より全国順次公開
アット エンタテインメント
公式サイト

© LES FILMS VELVET – FRANCE 3 CINÉMA

TEXT by Shamy

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1976年11月13日生まれ、山形県出身。

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