REVIEW

プレデター:ザ・プレイ

  • follow us in feedly
  • RSS
ディズニープラス映画『プレデター:ザ・プレイ』

アーノルド・シュワルツェネッガー主演1作目『プレデター』(1987年公開)から始まった“プレデター”シリーズは、ジェイコブ・トレンブレイが出演する『ザ・プレデター』(2018年公開)までで全6作品ありました。中には、エイリアンとプレデターが対決するクロスオーバー作品も2作品ありましたね。これほどバリエーションがあるというところで人気の高さを感じさせるシリーズですが、シリーズ7作目となる本作は、300年前のアメリカを舞台に、人類とプレデターとの初遭遇を描いています。
本作では、狩りをするネイティブ・アメリカンの部族がプレデターと対峙するわけですが、舞台が300年前ということで、人間の武器は原始的。とはいえ部族の男達は狩りの名手です。その中に、男に負けじと戦闘力を磨く主人公ナルがいます。ナルは女性ということで最初は部族の男達に認められずにいます。でも、持ち前の頭脳を駆使して、誰よりも先に動物ではない恐ろしい存在に気付きます。一方、宇宙からやってきたプレデターは科学技術を駆使した武器を持ち、姿を消すことができます。そんな生物は今まで見たことがないので、最初はナルの警告に誰も耳を貸しません。そして、ここからはご想像の通り、プレデターと部族の狩人達との対決が始まります。
本作の魅力は、まず人類とプレデターの初遭遇を描いているという点です。“プレデター”シリーズを観たことがある方なら、プレデターの特性を知りつつ観るわけですが、プレデターに初遭遇するナル達の様子を観ていると「そりゃ、そうなるわな」と何だか新鮮に感じます。また、舞台となる時代にはデジタルなものは全くないので、プレデターが使う高性能な科学的な武器に対して、原始的な戦いをするナル達には一見全く勝ち目がない点で、最終的にナルがどういう戦略を立てるのか一層興味が湧きます。
“プレデター”シリーズを初めて観る方は、ナル達と同じ目線でプレデターの姿や戦闘力に驚くでしょうし、“プレデター”ファンは、プレデターに関する知識があるからこそ「ここでこうなるんじゃないか」「こんな手を使うんじゃないか」と予想するおもしろさがあります。ナルの機敏な身のこなしと頭脳プレーも観ていて爽快ですよ。私はなんだかんだでシリーズ全作観ていますが、パターンは同じなのにハマるおもしろさがあります。ぜひ女子の皆さんも観てみてください。

デート向き映画判定
ディズニープラス映画『プレデター:ザ・プレイ』アンバー・ミッドサンダー

後半は頻繁にグサッ、バサッ、ビシャッと、刺したり、切り落とされたり、血しぶきが飛んだりするので、お互いの映画の好みがわからないうちはデートで観るのは避けたほうが無難でしょう。観慣れている方にはノープロブレムなので、二人とも“プレデター”シリーズが好きなら盛り上がれますね。相手が初プレデターという場合でも興味があれば観てみて、気に入ったら過去作を一緒に観るのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
ディズニープラス映画『プレデター:ザ・プレイ』アンバー・ミッドサンダー

本作はR-15のため、15歳になってから観てください。プレデターは何もしなくても見た目が怖いし、兜を外すと中は気持ち悪いし、後半は残忍なシーンが続きます。好みは分かれると思いますが、主人公ナルの戦いぶりを観て、爽快感を味わえれば、ハマるかもしれません。

ディズニープラス映画『プレデター:ザ・プレイ』アンバー・ミッドサンダー

『プレデター:ザ・プレイ』
2022年8月5日よりディズニープラス「スター」にて配信開始
R-15+

© 2022 20th Century Studios

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『コカイン・ベア』 コカイン・ベア

タイトルからおわかりの通り、本作はコカインと熊のお話…

Netflix映画『ちひろさん』有村架純 ちひろさん

物語が進むほど、人間の深いところに潜っていけるストーリーです。元風俗嬢の“ちひろさん…

映画『リトル・マーメイド』ワールドプレミア、メリッサ・マッカーシー メリッサ・マッカーシー

1970年8月26日アメリカ生まれ。ニューヨークでスタンダップ・コメディアンとしてのキャリアをスタートする。その後…

海外ドラマ『シークレット・インベージョン』サミュエル・L・ジャクソン シークレット・インベージョン

自由自在に他人に擬態できる能力を持つ異星人“スクラル”が要人等になりすまし、地球を乗っ取ろうとしている状況で…

映画『シアター・キャンプ』モリー・ゴードン シアター・キャンプ

キービジュアルや場面写真を見るだけでも、サーチライト・ピクチャーズ作品のいい匂いがプンプン漂ってきて…

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』安藤サクラ/山田涼介 BAD LANDS バッド・ランズ

「破門」(第151回直木賞を受賞)や「後妻業」などで知られる黒川博行による小説を映画化…

映画『PIGGY ピギー』ラウラ・ガラン PIGGY ピギー

ティーンエイジャーを主人公とした成長物語をこうしたストーリーで…

映画『ロスト・キング 500年越しの運命』サリー・ホーキンス ロスト・キング 500年越しの運命

筋痛性脳脊髄炎を患いながらも、子育てと仕事を両立させてきたフィリッパ(サリー・ホーキンス)は…

映画『犬部!』安藤玉恵 安藤玉恵(あんどう たまえ)

1976年8月8日生まれ。東京都出身。早稲田大学在学中に演劇を始め…

映画『ファッション・リイマジン』 ファッション業界のこれまでとこれから

流行しているファッションを見ると、その時代、社会が見えて…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

おすすめ記事

映画『ヒッチコックの映画術』アルフレッド・ヒッチコック 映画好きが選んだアルフレッド・ヒッチコック監督人気作品ランキング

アルフレッド・ヒッチコックが監督をした作品(1950年以降に制作された作品)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。名作揃いのなか、どの作品が1位となったのでしょうか?

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』来日記者会見:クエンティン・タランティーノ 映画好きが選んだクエンティン・タランティーノ監督人気作品ランキング

今回は、これまでクエンティン・タランティーノが監督をした作品(脚本担当作は除く)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。

映画『アイスクリームフィーバー』吉岡里帆/詩羽(水曜日のカンパネラ) 映画好き女子が選んだ【ガールズムービー邦画ランキング】

今回は邦画のガールズムービー(女性同士の友情や交流などを描いた作品)を集めました。候補作品は編集部が独断で選抜し、正式部員の皆さんの投票によるランキングを作成しました 。部員の皆さんによる熱いコメントも参考に、お気に入りのガールズムービーを探してみてください!

TSUTAYA TV

REVIEW

  1. 映画『コカイン・ベア』
  2. Netflix映画『ちひろさん』有村架純
    ちひろさん

  3. 海外ドラマ『シークレット・インベージョン』サミュエル・L・ジャクソン
  4. 映画『シアター・キャンプ』モリー・ゴードン
  5. 映画『BAD LANDS バッド・ランズ』安藤サクラ/山田涼介

PRESENT

  1. 映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』
  2. 中国ドラマ『千紫万華(せんしばんか)〜重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛〜』QUOカード、ヤン・チャオユエ/シュー・ジェンシー
  3. 中国ドラマ『花令嬢の華麗なる計画』QUOカード、シュー・ジェンシー(徐正溪)/モン・ズーイー(孟子義)
PAGE TOP