REVIEW

ガルヴェストン

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ガルヴェストン』エル・ファニング

いろんな意味で意外性のある作品。組織から追われる孤独な中年男と、まだあどけなさがあるが、何かを抱えて生きている女。見知らぬ2人がひょんなことから逃避行をすることになり、親子でも兄妹でも、恋人でも友達でもない、独特な距離感で、徐々に心を寄せ合っていきます。物語は淡々としていて、一見地味ですが、最後の最後まで観ると「そうきますか!」というスパイスを効かせた構成になっていて、曖昧ではありながら、その曖昧さが心地良い作品になっています。運命のイタズラと思える伏線もいくつかあり、人の縁とは、それが不幸なのか幸福なのかわからないものだなと思えます。
俳優、スタッフも魅力的で、まずエル・ファニングは相変わらず名演を見せており、色気とあどけなさ、弱さと強さを併せ持つ難しいキャラクターを絶妙に具現化しています。ベン・フォスターも一匹狼的な空気を漂わせながら、どこか人懐っこさを感じさせる魅力的なキャラクターを好演。監督は、フランスを代表する女優メラニー・ロランが務めており、美しい情景描写や、キャラクターの心情にメリハリを持たせたシーンの演出など、センスを感じます。

デート向き映画判定
映画『ガルヴェストン』エル・ファニング/ベン・フォスター

ロマンチックな要素もありつつ、悲壮感が漂う内容で、ウキウキした気持ちでいたいデートの日や、初デートには向かない内容です。上映時間は94分と短めなので、他の予定も盛り込みたい日や、急に映画を観たくなった夜などに観やすいと思いますが、何度か映画を一緒に観に行ったことのあるカップルにオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ガルヴェストン』エル・ファニング

エル・ファニングが演じるキャラクターは、ティーンの皆さんと年齢的には近いですが、ストーリー的には大人向けで、少々ショッキングな要素のある内容なので、高校生以上のほうがより等身大で感情移入して観られると思います。悲しい要素もありますが、微笑ましいシーンや、美しいシーンもあり、ラストも受け止め方が人によって異なりそうなので、自由な視点で観てください。

映画『ガルヴェストン』エル・ファニング/ベン・フォスター

『ガルヴェストン』
2019年5月17日より全国公開
PG-12
クロックワークス
公式サイト

COPYLIGHT 2018 EMERALD SHORES LLC –ALL RIGHTS RESERVED

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『チャイルド・プレイ』 チャイルド・プレイ

“チャイルド・プレイ”シリーズ第1作目は1988年に公開されたとのことで、始まってからもう30年も経ったんですね。本作は大ヒットホラー『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の製作陣を迎え、新しい設定で…

映画『エクソシスト』 ワーナー・ブラザースが贈る新しいホラー体験【ワーナー ホラーエンターテイメント】が発足!

ワーナー・ブラザース映画が、ホラー作品をより多くの方に楽しんでもらいたいという思いから、このたび【ワーナー ホラーエンターテイメント】を立ち上げました! さらに公式Twitterアカウント<ワーナーホラー部>も始動。

映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』ハルク・ビルギナー ハルク・ビルギナー

1954年トルコ、イズミル生まれ。アンカラで自らの劇場を設立し、後にイスタンブールにも劇場を開く。トルコの国民的俳優で、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した…

映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』マチュー・アマルリック/ギョーム・カネ/ブノワ・ポールヴールド/ジャン=ユーグ・アングラード シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢

本作は、俳優としても活躍するジル・ルルーシュが監督と脚本(共同脚本:アメッド・アミディ、ジュリアン・ランブロスキーニ)を務め、マチュー・アマルリック、ギョーム・カネといった、フランスの人気実力派俳優が出演しています。個人的に…

映画『今日も嫌がらせ弁当』佐藤寛太 佐藤寛太(さとう かんた)

1996年6月16日生まれ、福岡県出身。2015年に「劇団EXILE」に加入し、俳優活動を開始。大ヒット映画“HiGH&LOW”シリーズ(2016~17年)のテッツ役で人気を博す。その後…

映画『Diner ダイナー』藤原竜也 藤原竜也(ふじわら たつや)

1982年5月15日、埼玉県生まれ。1997年、15歳のときに蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」のオーディションでグランプリを獲得し…

映画『五億円のじんせい』望月歩 五億円のじんせい

親の願う人生を子どもが背負うとはどういうことかというテーマを、すごくわかりやすい喩えで描いています。親が子に何かを願うのは…

おすすめ記事

イメージ写真:映画館 映画館で映画を観る最大の理由とは?&映画好き女子が伝えたい映画館への要望!

映画館についてのアンケート特集最終回!今回は、劇場公開してどのタイミングで観るのが好きか、映画館で映画を観たいと思う時、1番きっかけになることについて結果を発表。最後に、映画ファンの皆さんから映画館へ、熱いメッセージをたくさん載せています。

映画館【kino cinéma立川髙島屋S.C.館】 座席は毎回予約する?映画好き女子行きつけの映画館とは?

映画館についてのアンケート第3弾!今回は、劇場で映画鑑賞をする際に事前に座席予約をするのか、行きつけの映画館はあるのかについて結果発表。さらに、6月28日にオープンの【kino cinéma立川髙島屋S.C.館】についての情報も掲載!

【劇場で映画観賞をする一番の価値は?映画好き女子が一番重要視するポイント】 劇場で映画観賞をする一番の価値は?映画好き女子が一番重要視するポイント

映画館アンケート特集第2弾!今回は劇場で映画鑑賞をする際に、満足度に影響する要素&映画館のサービスで力を入れて欲しいことについての結果を発表。

【グランドシネマサンシャイン】外観 現在の劇場鑑賞料金、映画好き女子はどう感じている?

6月に一部の劇場で料金の値上げが行われたことにちなんで、今回は映画館についてのアンケートを実施!その第1弾として劇場鑑賞料金についての結果を発表します。また、7月に池袋にオープンする【グランドシネマサンシャイン】の情報も掲載!

映画”PARASITE(英題)”カンヌ国際映画祭 映画好き女子が映画賞・映画祭で気にするポイント!

カンヌ国際映画祭の時期にちなんだアンケート特集第3弾!今回は、映画好き女子が作品選びをする際にどの賞に影響を受けるのかについての結果を発表します。今年のパルムドール受賞作品のニュースも!

REVIEW

  1. 映画『チャイルド・プレイ』
  2. 映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』マチュー・アマルリック/ギョーム・カネ/ブノワ・ポールヴールド/ジャン=ユーグ・アングラード
  3. 映画『五億円のじんせい』望月歩
  4. 映画『マーウェン』スティーヴ・カレル
    マーウェン

  5. 海外ドラマ『ギフテッド 新世代X-MEN誕生 シーズン2』ジェイミー・チャン/ナタリー・アリン・リンド
  6. 映画『ハッピー・デス・デイ 2U』ジェシカ・ロース
  7. 映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』窪田正孝
  8. 映画『トイ・ストーリー4』
  9. 映画『ワイルドライフ』ジェイク・ギレンホール/キャリー・マリガン
  10. 映画『ゴールデン・リバー』ジョン・C・ライリー/ホアキン・フェニックス

部活・イベント

  1. 映画『マローボーン家の掟』ジョージ・マッケイ/ミア・ゴス/チャーリー・ヒートン/マシュー・スタッグ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
PAGE TOP