REVIEW

グッバイ、リチャード!

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『グッバイ、リチャード!』ジョニー・デップ

最近のジョニー・デップの出演作はファミリー向けやファンタジー大作が目立っていましたが、こういう“普通の人”を演じる彼を観るのが久々な気もして、とても新鮮であり、ジョニー・デップの俳優としての力量を改めて感じます。まあ普通の人と言っても、ある意味普通ではなくなっているのですが(笑)、年齢を重ねてもなおセクシーで、同時に少年ぽさもあり、彼の魅力が存分に活かされたキャラクターとなっています。そして、主人公が余命を意識し最期を精一杯過ごそうとすることで、ほころびだらけの人生がどんどん修復されていくストーリーがとても温かく、主人公が周囲の人に伝えるメッセージも直球で心を動かされます。一方で、主人公の破天荒な行動はユーモアに描かれていて、しんみりするばかりではなく、豪快さと滑稽さがある点で、人生何でもありだなと気楽さを与えてくれます。また、主人公は英文学の教授ということで、授業で語るセリフが哲学的で深いので、それを聞いているだけでも得した気分になれます。『いまを生きる』の破天荒先生バージョンといった感じで、名作と言えると思います。

デート向き映画判定
映画『グッバイ、リチャード!』ジョニー・デップ/ゾーイ・ドゥイッチ

コミカルに描かれているので、思ったほど気まずくならない気もしますが、セクシャルなシーンがいくつかあるので、ウブな人同士のデートでは、ちょっと恥ずかしくなる可能性はありそうです。夫婦関係も物語の重要な部分になっていて、長年連れ添った夫婦や、ベテランカップルには、響くところがあるでしょう。初デート向けとは言えませんが、惰性で付き合っているような感覚のカップルは、新たな風を感じて、やり直す気持ちになれるかも知れません。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『グッバイ、リチャード!』ジョニー・デップ/ローズマリー・デウィット/オデッサ・ヤング

R-15なので15歳未満の人は観られませんが、そもそも内容からしても、大人になってから観るほうが感情移入できると思います。でも、これからの人生を無駄にしないために、本作を観られる年齢のティーンの皆さんは、主人公のメッセージを聞いて、今後どうするべきかを考えられたらラッキーです。劇中で授業のシーンがあり、いろいろな学生が出てきますが、自分はどっちの側に入りたいか考えながら観ると、これからの勉強へのモチベーションも変わるのではないでしょうか。

映画『グッバイ、リチャード!』ジョニー・デップ

『グッバイ、リチャード!』
2020年8月21日より全国公開
R-15+
キノフィルムズ
公式サイト

©2018 RSG Financing and Distribution, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『人はなぜラブレターを書くのか』綾瀬はるか 人はなぜラブレターを書くのか【レビュー】

タイトルから想像する範囲を超える、深い人間ドラマが描かれている本作は、実話を基にして…

映画『君と僕の5分』シム・ヒョンソ/ヒョン・ウソク 『君と僕の5分』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『君と僕の5分』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『フィフス・エステート:世界から狙われた男』ベネディクト・カンバーバッチ 未公開映画活性課ハ行

未公開作品のなかから、当部が気になる作品、オススメしたい作品をご紹介。

映画『五月の雨』安川まり 『五月の雨』【レビュー】

本作は、DV被害者の実状を、ドキュメンタリーにドラマを織りまぜた構成で訴えかけています…

映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』イ・レ/チン・ソヨン 大丈夫、大丈夫、大丈夫!【レビュー】

不幸な状況が前提とされているにもかかわらず、ユーモアに溢れ…

映画『OCHI! -オチ-』ヘレナ・ツェンゲル ヘレナ・ツェンゲル【ギャラリー/出演作一覧】

2008年6月10日生まれ。ドイツ出身。

映画『炎上』森七菜 炎上【レビュー】

日本の都会のど真ん中にいるストリートチルドレンの日常を描いた作品…

映画『29歳からの恋とセックス』グレタ・ガーウィグ 未公開映画活性課ナ行

未公開作品のなかから、当部が気になる作品、オススメしたい作品をご紹介。

映画『ハムネット』ジェシー・バックリー ハムネット【レビュー】

REVIEW『ハムネット』という響きから、もしかしてあの名作に何らかの関係があるのかもしれ…

映画『終点のあの子』南琴奈 南琴奈【ギャラリー/出演作一覧】

2006年6月20日生まれ。埼玉県出身。

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第7回】「そもそも感情ってどうやって湧いてくるの?感情の仕組み」参加者募集! 【映画学ゼミ第7回】「そもそも感情ってどうやって湧いてくるの?感情の仕組み」参加者募集!

感情はまだまだ謎が多く、本当に複雑で深い概念だからこそおもしろい!感情について少しでも知ることで、自分自身の情動コントロールにも少し役立つはずです。

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

ショートドラマ『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』 私ならこうする!『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』を観た女子の本音

ショートドラマ『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』をトーキョー女子映画部正式部員の皆さんに観ていただき、感想や「私ならこうする!」を聞いてみました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第7回】「そもそも感情ってどうやって湧いてくるの?感情の仕組み」参加者募集!
  2. 【映画学ゼミ第6回】「鑑賞者のローカス・オブ・コントロールと、映画鑑賞における着眼点・感想の関係」参加者募集!
  3. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『人はなぜラブレターを書くのか』綾瀬はるか
  2. 映画『五月の雨』安川まり
  3. 映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』イ・レ/チン・ソヨン
  4. 映画『炎上』森七菜
  5. 映画『ハムネット』ジェシー・バックリー

PRESENT

  1. 映画『君と僕の5分』シム・ヒョンソ/ヒョン・ウソク
  2. 映画『オールド・オーク』デイヴ・ターナー/エブラ・マリ
  3. 映画『ミステリー・アリーナ』唐沢寿明
PAGE TOP