REVIEW

カメの甲羅はあばら骨【レビュー】

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映画『カメの甲羅はあばら骨』

こういう表現の仕方があるのだなと、独創性に圧倒されます。公式サイトによると、本作は「動物たちの体のしくみが、人間の体を変形させることでよくわかる」同名の動物図鑑を映画化したもの。動物の骨格の特徴を人間キャラクターのアイデンティティに当てはめて、そのままビジュアル的にも表現しています。だから、見た目のインパクトも抜群!そして、肉食、草食といった動物の世界での生態系もキャラクター達の高校でのヒエラルキーに反映されている部分があり、人間界を別の角度から見るおもしろさもあります。
本作は、学校のヒエラルキーの底辺にいる、高校2年生のカメ田カメ郎と、彼の親友であるカエル川エル隆が、上位グループのライオン寺ライ王達の言動に翻弄される様を描いています。これはよくある日常なのかもしれませんが、客観的に見るとまさに弱肉強食で、子ども達はこうやって日々闘っているんだなと実感が湧きます。同時に、大人の世界でもこういった構造ができているようにも思えて、年齢を問わず共感できると思います。
そんな真面目な視点で観ても興味深い内容ですが、根本はクスッと笑えるノリで描かれています。ショートアニメ『貝社員』でお馴染みのモリ・マサ監督が手掛けている作品といえば、どんなノリかおわかりになる方もいるでしょう。日々生きているとやるせないことも多々ありますが、カメ田カメ郎やカエル川エル隆が逞しく生きている姿を観ると癒されます。

デート向き映画判定
映画『カメの甲羅はあばら骨』

特別ロマンチックなムードになることは期待できませんが、ホッコリするストーリーで、クスッと笑えるシーンも多く、和やかなムードになれるでしょう。初デートの方は、緊張感がほぐれるかもしれません。観終わった後は、お互いに自分はどんな動物かといった軽い会話で楽しめそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『カメの甲羅はあばら骨』

学園生活が軸に描かれていて、生徒同士の“あるある”なシチュエーションが満載なので、学校に通う皆さんは感情移入できる部分が多いのではないでしょうか。一見切ないシーンもユーモアを交えて描写しているので、楽観的な見方を養える部分もありそうです。カメ田カメ郎やカエル川エル隆達が日々葛藤しながらも、自分らしく生きる姿を観て、元気をもらってください。

映画『カメの甲羅はあばら骨』

『カメの甲羅はあばら骨』
2022年10月28日より全国公開
イオンエンターテイメント、アスミック・エース
公式サイト

© 2022 カメの甲羅はあばら骨製作委員会 © 川崎悟司 / SBクリエイティブ

TEXT by Myson

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