REVIEW

決戦は日曜日

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『決戦は日曜日』窪田正孝/宮沢りえ

事なかれ主義の議員秘書と政界に無知な二世候補者による選挙のドタバタ劇が描かれた本作。監督は、『東京ウィンドオーケストラ』『ピンカートンに会いにいく』などを手掛けてきた坂下雄一郎が務めています。政治という難しいテーマが扱われながらも、クスッと笑えるシーンが満載なので、どんな人でも気楽に楽しめると思います。また、選挙の裏側で秘書達が奔走する様子や候補者とのやり取りがとてもリアルで、「こういうことが現実にもあり得そうだな」と感じるシーンも多くあります。
キャストは、主人公で議員秘書の谷村勉を窪田正孝、政界に無知な候補者の川島有美を宮沢りえが演じており、2人の息の合ったやり取りはとても見応えがあります。特に宮沢りえは滑稽な候補者役を思いきりよく演じていて、新たな魅力を発揮しています。その他にも赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真らが脇を固め、それぞれ個性豊かなキャラクターを好演しているので、ぜひお気に入りのキャラクターを探してみてください。
前半は有美の無茶苦茶な言動とそれを冷静に対処する秘書達の行動に笑えますが、だんだんと政治の闇に迫る展開も秀逸です。実際の政治の世界はどんな風なのかと想像を膨らませつつ、本作を楽しんでご覧ください。

デート向き映画判定
映画『決戦は日曜日』宮沢りえ

恋愛要素はありませんが、コメディ作品なのでデートで観ても良いと思います。もし政治と関わりのある方と観る場合は、現実との違いも聞いてみたいところですが、あくまでフィクションなので現実と混同しないように注意してください。また、谷村をはじめとした秘書達の対応能力の高さは、恋愛に置き換えても役立ちそうなスキルなので、参考にするのもアリかもしれません。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『決戦は日曜日』窪田正孝/赤楚衛二/内田慈

政界が舞台の物語ですが、難しい専門用語なども少ないので、皆さんも人間ドラマ、コメディとして楽しめるのではないでしょうか。大人のドロドロとしたやり取りには驚くと思いますが、そういった部分は反面教師として観て、決して真似しないようにしてくださいね。もし実際の政治の世界に興味を持ったら、自分なりに調べてみるのも良いと思います。

映画『決戦は日曜日』窪田正孝/宮沢りえ/赤楚衛二/内田慈/小市慢太郎/音尾琢真

『決戦は日曜日』
2022年1月7日より全国公開
クロックワークス
公式サイト

© 2021「決戦は日曜日」製作委員会

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『氷の微笑 4Kレストア版』マイケル・ダグラス/シャロン・ストーン あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『氷の微笑』

鬼才、ポール・ヴァーホーヴェンによるエロティック・スリラー『氷の微笑』。今回は「勝手にキャスティング企画!」としてニック・カラン役のマイケル・ダグラスとキャサリン・トラメル役のシャロン・ストーンをそれぞれ誰が演じるのが良いか、正式部員の皆さんに考えていただきました。今回も国内外問わずさまざまなキャスティング案が挙がりました!

映画『コロニアの子供たち』 コロニアの子供たち

物語の舞台は1989年のチリにある“コロニア・ディグニダ”(現在名:ビシャ・バビエラ)。このコミュニティは元ナチス党員でキリスト教バプティスト派のパウル・シェーファー…

映画『ディス/コネクト』ジェイソン・ベイトマン ジェイソン・ベイトマン

1969年1月14日、アメリカ生まれ。TVシリーズ“Silver spoons(原題)”で子役として出演し…

海外ドラマ『アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記』ミシェル・ヨー/キー・ホイ・クァン アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記

本作はジーン・ルエン・ヤンが2006年に発表した米国のグラフィックノベル「アメリカン・ボーン・チャイニーズ」をドラマ化した…

映画『EO イーオー』イザベル・ユペール イザベル・ユペール

1953年3月16日フランス、パリ生まれ。初期のキャリアでは…

映画『山女』山田杏奈 『山女』キャスト&スタッフ登壇、舞台挨拶付き先行試写イベント 5組10名様ご招待

映画『山女』キャスト&スタッフ登壇、舞台挨拶付き先行試写イベント 5組10名様ご招待

映画『テノール! 人生はハーモニー』ミシェル・ラロック/MB14 テノール! 人生はハーモニー

物語はラップ好きのフリーター、アントワーヌ(MB14)が、出前の注文のためオペラ座へ向かうところから始まります。あることをきっかけに…

映画『リトル・マーメイド』オリジナルノート 『リトル・マーメイド』オリジナルノート 3名様プレゼント

映画『リトル・マーメイド』オリジナルノート 3名様プレゼント

映画『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』アマンディーヌ・フルドン&バンジャマン・マスブル監督インタビュー 『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』アマンディーヌ・フルドン&バンジャマン・マスブル監督インタビュー

フランスで 50年以上愛される児童書「プチ・二コラ」の誕生秘話と、原作者2人の喪失と創造の人生を描いた映画『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』。今回は本作の監督を務めたアマンディーヌ・フルドンさんとバンジャマン・マスブルさんにお話を伺いました。世界中から愛されている「プチ・ニコラ」を映画化する上で気をつけた点やお気に入りのエピソードについて聞いてみました。

映画『リトル・マーメイド』ハリー・ベイリー リトル・マーメイド

アニメ版のストーリーを記憶しているつもりでいたのに、本作を観ていたら…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

おすすめ記事

映画『氷の微笑 4Kレストア版』マイケル・ダグラス/シャロン・ストーン あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『氷の微笑』

鬼才、ポール・ヴァーホーヴェンによるエロティック・スリラー『氷の微笑』。今回は「勝手にキャスティング企画!」としてニック・カラン役のマイケル・ダグラスとキャサリン・トラメル役のシャロン・ストーンをそれぞれ誰が演じるのが良いか、正式部員の皆さんに考えていただきました。今回も国内外問わずさまざまなキャスティング案が挙がりました!

映画『007 スカイフォール』ダニエル・クレイグ 映画好きが選んだ【実写カーアクション】ランキング

今回は実写のカーアクション(四輪車メイン)作品を集めました。候補作品は編集部が独断で選抜し、正式部員の皆さんの投票によるランキングを作りました。カッコ良いカーアクションが観られる作品が揃うなか、どの作品が1位に輝いたのでしょうか?

映画『君の膵臓をたべたい』浜辺美波/北村匠海 映画好きが選んだ【学園ものランキング〜邦画ラブストーリー編】

今回は邦画の学園ものからラブストーリーを集めました。候補作品は編集部が独断で選抜し、正式部員の皆さんの投票によるランキングを作りました。ぜひお気に入りを探して、キュンキュンしましょう!

海外ドラマ『Dr.HOUSE シーズン1』ヒュー・ローリー 楽しい妄想シリーズ:1日あの人になってみたい!〜海外ドラマのキャラクター 医療ドラマ編〜

楽しい妄想シリーズ「1日あの人になってみたい!」企画第7弾は、“海外ドラマのキャラクター:医療ドラマ編”です。もし1日だけ医療ドラマに登場するキャラクターになれるとしたら、誰になってみたいか正式部員の皆さんに妄想していただきました。今回はどんなキャラクターが挙がったのでしょうか?

AXN海外ドラマ『刑事カレン・ピリー 再捜査ファイル』ローレン・ライリー 女性という理由で仕事に抜擢された女性刑事は上司や世の中を見返すことができるのか?『刑事カレン・ピリー 再捜査ファイル』への期待

25年もの間、捜査が滞っていた未解決の殺人事件を任された、若き女性刑事カレン・ピリーの活躍を描く『刑事カレン・ピリー 再捜査ファイル』は全3話で構成される英国ミステリーです。この度、本作を独占放送するAXNミステリーさんが…

映画『トップガン マーヴェリック』トム・クルーズ 映画好きが選んだ2022洋画ベスト

正式部員の皆さんに2022年の洋画ベストを選んでいただきました。候補作品は2022年に劇場公開or配信された洋画(ドキュメンタリー以外の実写)の中から編集部が独断で選抜しました。前回の「2022邦画ベスト」に続き、洋画ではどの作品が上位にランクインしたのでしょうか?

映画『キングダム2 遥かなる大地へ』山﨑賢人 映画好きが選んだ2022邦画ベスト

昨年に続き正式部員の皆さんに2022年の邦画ベストを選んでいただきました。候補作品は2022年に劇…

映画『恋とニュースのつくり方』レイチェル・マクアダムス 新年にやる気がわくサクセスストーリー特集

今回は、新年にやる気がわくサクセスストーリーのオススメ作品を正式部員の皆さんから募りました。素敵なサクセスストーリーを観て、やる気をアップしましょう!

映画『トップガン マーヴェリック』トム・クルーズ トーキョー女子映画部が選ぶ 2022年ベスト10

年末恒例の本企画は、今回から作品はBEST10に変更、俳優はMVPとして1名選出することにしましたマイソンとシャミがそれぞれ選んだ作品を、ぜひ冬休みにご覧ください。

映画『ドリーム・ホース』トニ・コレット 十数億円を稼ぐ名馬を逃す!?リアル一口馬主が語る醍醐味&新人騎手『ドリーム・ホース』に感動のコメント!!

実は日本でもジャンのように馬主になれるってご存じでしたか?今回は『ドリーム・ホース』をリアル体験中ともいえる…

REVIEW

  1. 映画『コロニアの子供たち』
  2. 海外ドラマ『アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記』ミシェル・ヨー/キー・ホイ・クァン
  3. 映画『テノール! 人生はハーモニー』ミシェル・ラロック/MB14
  4. 映画『リトル・マーメイド』ハリー・ベイリー
  5. 映画『水は海に向かって流れる』広瀬すず
  6. 映画『M3GAN/ミーガン』ヴァイオレット・マッグロウ
  7. 海外ドラマ『パワー』トニ・コレット/アウリイ・クラヴァーリョ/ズリンカ・ツヴィテシッチ
    パワー

  8. 映画『Rodeo ロデオ』ジュリー・ルドリュー
    Rodeo ロデオ

  9. 映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』ルーニー・マーラ/クレア・フォイ/ジェシー・バックリーほか
  10. 映画『苦い涙』ドゥニ・メノーシェ/ハリル・ガルビア
    苦い涙

PRESENT

  1. 映画『山女』山田杏奈
  2. 映画『リトル・マーメイド』オリジナルノート
  3. 中国ドラマ『夢華録(むかろく)』リウ・イーフェイ/チェン・シャオ
PAGE TOP