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恋のいばら【レビュー】

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映画『恋のいばら』松本穂香/玉城ティナ

『アルプススタンドのはしの方』『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』などを手掛けた城定秀夫が監督を務める本作には、男女3人のいびつな三角関係が描かれています。元カレの健太朗(渡邊圭祐)にふられたばかりの桃(松本穂香)は、SNSを通じて彼に莉子(玉城ティナ)という新しい彼女がいることを知ります。そして、桃は直接莉子に会いに行き、ある提案を持ちかけます。
まず、元カノが今カノに会いに行くというだけで、何か波乱が起きそうな予感がします。他にもところどころで桃の行きすぎた行動に「そんなことをして大丈夫?」と心配になります。そんな桃に対して、莉子がどんな対応をするのかも本作の見どころです。また、健太郎については、客観的に観ていると「イケメンだけど、どこかチャラそうだな」と感じます。でも、恋は盲目なので、もし実際にこれだけのイケメンに甘い声で誘われたら、なかなかチャラさに気付くことが難しいのかもしれません(苦笑)。人によって3人に対する観方は変わりそうなので、鑑賞後に議論するのも楽しいと思います。
地味で大人しい性格の桃を松本穂香、ダンサーで意識高い系女子の莉子を玉城ティナ、女性にだらしない健太郎を渡邊圭祐がそれぞれ魅力的に演じています。どのキャラクターにもどこかダメな部分があるので、共感というよりも反面教師として観ることができるのではないでしょうか。本作を観ながら、自分の恋愛を振り返るきっかけにもなります。

デート向き映画判定
映画『恋のいばら』松本穂香/玉城ティナ/渡邊圭祐

3人のいびつな関係は観ていてヒヤヒヤする場面も多くあるので、できればカップルで観るよりも、1人か友人同士で観ることをオススメします。健太郎は女性にだらしなく、桃と莉子を翻弄していきます。彼のような男性に引っかからないためにも、これを機に対策を練るのもアリです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『恋のいばら』松本穂香

恋愛にまつわる映画とはいえ、キュンキュンするタイプの作品ではありません。3人の男女の関係が複雑に絡んでいくので、皆さんが驚く場面も多くあると思います。また、桃のように元カレの現在の彼女に会いに行くことは、修羅場を招きかねないので、決して真似しないようにしてくださいね。

映画『恋のいばら』松本穂香/玉城ティナ/渡邊圭祐

『恋のいばら』
2023年1月6日より全国公開
パルコ
公式サイト

©2023「恋のいばら」製作委員会

TEXT by Shamy

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