REVIEW

転がるビー玉

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『転がるビー玉』吉川愛/萩原みのり

本作は、シェアハウスをしている3人の女子達のそれぞれの日常が切り取られた物語です。彼女達はモデルや歌手などの夢に向かって一生懸命頑張っているのに、なかなか思うようにいかず、悩んだり苦しんだり…。でも誰にどう相談して良いのかもわからない、そういう行き場のない歯痒さがたくさん詰まっている作品です。
大人目線で観ると、夢や男性関係のことで悩む彼女達の姿はすっごく青春で羨ましいなと感じましたが、彼女達と同世代の10代後半から20代半ばの人達が観ると、「同じように苦しんでいるから、よくわかる!」という方も多いのかなと思いました。
吉川愛、萩原みのり、今泉佑唯、笠松将、大野いとなど、20代の若手キャストがそれぞれハマり役を演じていて、特に笠松将が演じるちょっとダメな男や、大野いとが演じる先輩モデルは、主人公達にとっては意地悪な存在ですが、本作のスパイスになっていて、すごく良かったです。また、本作は“NYLON JAPAN(ナイロンジャパン)”の創刊15周年記念プロジェクトでもあり、登場する主人公達のファッションや部屋のインテリアなども、オシャレだなと思うものがたくさん登場するので、ぜひ隅々までご注目ください!

デート向き映画判定
映画『転がるビー玉』萩原みのり/笠松将

基本的には3人の女子達の日常が切り取られた物語なので、カップルで観ても気まずい空気になることなく、純粋に楽しんで観られると思います。それから、友達以上恋人未満の関係が長く続く人や、好きな相手に恋人がいる人にも、ぜひこの作品を観て欲しいです。3人の女子の内の1人は、彼女がいる男性と関係を持っているのですが、そんな彼女を客観的に観ているととても勉強になります。同じような経験をしている方は、ぜひ本作をきっかけに関係を白黒はっきりさせるのもアリですよ。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『転がるビー玉』吉川愛/萩原みのり/今泉佑唯

キッズが観るにはまだ共感ポイントが少ないと思うので、高校生以上のティーンに観て欲しいです。夢を持って頑張ることはすごく素敵なことですが、その頑張りが必ず報われるわけではないのが現実の厳しいところで、主人公達も、モデルや歌手を目指して地道に頑張っていますが、なかなか上手くいかず悩んでいます。そうやって立ち止まったり、悩んだりした時にどうすべきなのか、心の拠り所はどこにあるのか、ぜひ主人公達と一緒に考えながら観て欲しいです。

映画『転がるビー玉』吉川愛/萩原みのり/今泉佑唯

『転がるビー玉』
2020年1月31日ホワイト シネクイントにて先行公開、2月7日より全国順次公開
パルコ
公式サイト

TEXT by Shamy

©『転がるビー玉』製作委員会

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

【東京コミコン2025】オープニング:イライジャ・ウッド、カール・アーバン、リー・トンプソン、トム・ウィルソン、クローディア・ウエルズ、ダニエル・ローガン、ジョン・バーンサル、クリスティーナ・リッチ、イヴァナ・リンチ、ノーマン・リーダス、ショーン・パトリック・フラナリー、ジャック・クエイド、マッツ・ミケルセン、浅野忠信、ピルウ・アスベック、セバスチャン・スタン、ジム・リー、C.B.セブルスキー、フランク・ミラー、クリストファー・ロイド、中丸雄一(MC)、伊織もえ(PR大使)、山本耕史(アンバサダー) 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』一行や人気アメコミ出演者達が勢揃い!【東京コミコン2025】オープニングセレモニー

年末恒例行事となった東京コミコンのオープニングセレモニーを取材してきました。今年は過去最高といえるのではないかという数のスター達が来日してくれました。

映画『ズートピア2』 ズートピア2【レビュー】

さまざまな動物達が人間と同じように暮らすズートピアを舞台にした本シリーズは…

映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル エディントンへようこそ【レビュー】

アリ・アスター監督とホアキン・フェニックスの2度目のタッグが実現した本作は、メディアの情報に翻弄される人々の様子を…

映画『愚か者の身分』林裕太 林裕太【ギャラリー/出演作一覧】

2000年11月2日生まれ。東京都出身。

映画『ペンギン・レッスン』スティーヴ・クーガン ペンギン・レッスン【レビュー】

『ペンギン・レッスン』というタイトルが醸し出す世界観、スティーヴ・クーガンやジョナサン・プライスといった名優がメインキャストに名を連ねていることからして…

映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』水上恒司/木戸大聖/八木莉可子/綱啓永/JUNON(BE:FIRST)/中沢元紀/曽田陵介/萩原護/髙橋里恩/山下幸輝/濱尾ノリタカ/上杉柊平 WIND BREAKER/ウィンドブレイカー【レビュー】

にいさとる作の同名漫画を原作とする本作は、不良グループが街を守るというユニークな設定…

映画『ナイトフラワー』北川景子 北川景子【ギャラリー/出演作一覧】

1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年11月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年11月】のアクセスランキングを発表!

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 映画に隠された恋愛哲学とヒント集80:おしどり夫婦こそ油断禁物!夫婦関係の壊れ方

どんなに仲が良く、相性の良さそうな2人でも、夫婦関係が壊れていく理由がわかる3作品を取り上げます。

映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン マルドロール/腐敗【レビュー】

国民を守るためにあるはずの組織が腐敗し機能不全となった様を描いた本作は、ベルギーで起き、1996年に発覚したマルク・デュトルー事件を基に…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『ズートピア2』
  2. 映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル
  3. 映画『ペンギン・レッスン』スティーヴ・クーガン
  4. 映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』水上恒司/木戸大聖/八木莉可子/綱啓永/JUNON(BE:FIRST)/中沢元紀/曽田陵介/萩原護/髙橋里恩/山下幸輝/濱尾ノリタカ/上杉柊平
  5. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP