REVIEW

朽ちないサクラ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『朽ちないサクラ』杉咲花

REVIEW

本作は「孤狼の血」など複数の小説が映像化されている柚月裕子のサスペンスミステリー小説「朽ちないサクラ」を映画化した作品です。「朽ちないサクラ」と続編「月下のサクラ」を合わせた“サクラ”シリーズは合計27万部を突破する人気シリーズとなっています。
主人公は、県警で広報職員として働く森口泉(杉咲花)です。物語は、ストーカー殺人事件の背後で警察の不祥事が発覚し、署内が対応に追われる様子から始まります。そんななか、泉のふとした言動が思わぬ事態を招き、大きな罪悪感と責任を感じた泉は捜査をする立場にないにもかかわらず、独自に事件の解明に向けて動きます。

映画『朽ちないサクラ』萩原利久

柚月裕子の小説が好きな方はどんな問題が起きるのか、タイトルだけ見てある程度予想ができるかもしれません。一方で今真っ新な状態の方は極力情報を入れずに観ると、泉と同じ目線を体感できるともに、観終わった後にこのタイトルが最初から真相を語っているという大胆さにも驚かされるはずです。

映画『朽ちないサクラ』安田顕

正義とは何かを問うストーリーとなっている本作には、究極の選択が掲げられています。立場によっても出来事の捉え方は全く異なると思います。だから、社会を守ることは簡単ではないのかもしれないと感じると同時に、必要悪として片付けてよいのかという疑問も湧いてきます。また、簡単に答えが出ない問題だからこそ、逃げてはいけないとも感じます。観終わった後はそんな思考がグルグル巡るほど、余韻を残す作品です。

デート向き映画判定

映画『朽ちないサクラ』杉咲花/萩原利久

ロマンチックなムードになることは期待できませんが、鑑賞後に話したくなる内容なので、デートで観るのもアリだと思います。初デートの場合でも、2人とも好きなジャンルなら問題ないでしょう。本作で提起されている問題について、割り切る派と割り切れない派で分かれるかもしれません。感想を話し合うことでお互いの性格が見える部分があると思います。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『朽ちないサクラ』杉咲花/豊原功補

露骨な描写はないものの、シリアスなストーリーなので、キッズには少々怖いかもしれません。また後半はさまざまな事情が急速に絡み合っていくので、集中力と理解力に自信がついてから観ると一層楽しめると思います。推理をするおもしろさもあり、同時に観察力も鍛えられると思います。

映画『朽ちないサクラ』杉咲花/萩原利久/豊原功補/安田顕

『朽ちないサクラ』
2024年6月21日より全国公開
カルチュア・パブリッシャーズ
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会

TEXT by Myson


関連作

書籍「朽ちないサクラ」柚月裕子著/徳間文庫

Amazonで書籍を購入する

書籍「月下のサクラ」柚月裕子著/徳間文庫

Amazonで書籍を購入する

書籍「朽ちないサクラ」公式シナリオブック
脚本:我人祥太 山田能龍/原著:柚月裕子

Amazonで書籍を購入する

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 映画に隠された恋愛哲学とヒント集80:おしどり夫婦こそ油断禁物!夫婦関係の壊れ方

どんなに仲が良く、相性の良さそうな2人でも、夫婦関係が壊れていく理由がわかる3作品を取り上げます。

映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン マルドロール/腐敗【レビュー】

国民を守るためにあるはずの組織が腐敗し機能不全となった様を描いた本作は、ベルギーで起き、1996年に発覚したマルク・デュトルー事件を基に…

映画『消滅世界』蒔田彩珠 消滅世界【レビュー】

ジェンダー、セックスのどちらにおいてもこれまでの常識を覆す価値観が浸透した世界を描いた本作は、村田沙耶香著の同名小説を原作として…

映画『ナイトフラワー』森田望智 森田望智【ギャラリー/出演作一覧】

1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 佐藤さんと佐藤さん【レビュー】

同じ佐藤という苗字のサチ(岸井ゆきの)とタモツ(宮沢氷魚)は、セリフにも出てくるように「結婚しても離婚しても佐藤」です…

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大 兄を持ち運べるサイズに【レビュー】

原作は、村井理子が書いたノンフィクションエッセイ「兄の終い」…

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『見はらし世代』井川遥 井川遥【ギャラリー/出演作一覧】

1976年6月29日生まれ。東京都出身。

映画『WEAPONS/ウェポンズ』 WEAPONS/ウェポンズ【レビュー】

ある町から突然17人の子どもが同時に行方不明になるところから始まる本作は、“IT/イット”“死霊館”シリーズなど、傑作ホラーを多数世に送り出してきた…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン
  2. 映画『消滅世界』蒔田彩珠
  3. 映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚
  4. 映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大
  5. 映画『WEAPONS/ウェポンズ』

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP