REVIEW

マッドマックス:フュリオサ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『マッドマックス:フュリオサ』アニャ・テイラー=ジョイ

REVIEW

直感的におもしろいと感じられるので、わざわざ言語化、文章化せずに、「とにかく観て!」の一言に尽きます。シリーズものは前作を上回る難しさがあるなかで、またもやジョージ・ミラー監督の手腕に驚かされます。
本作は、前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサの10歳から26歳までの物語を描いています。映画公式資料にあるジョージ・ミラー監督のインタビューによると、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の製作に臨む前にフュリオサの物語を書く必要があり、フュリオサの脚本は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を撮る段階でキャストやスタッフと既に共有されていたとのことです。当時から『マッドマックス 怒りのデス・ロード』がヒットしたら”フュリオサ”の映画も作ろうと思っていて、9年の時を経て今回完成したとミラー監督は語っています。
子どもの頃のフュリオサ(アリーラ・ブラウン)は可愛いだけでなくとても勇ましく、彼女の将来の姿に繋がる説得力を持っています。また、彼女のサバイバル能力がいろいろな場面で発揮され、大人になってからの彼女の戦士としての強さに繋がっていきます。子どもの頃のフュリオサの物語も予想以上にたっぷりと描かれている点で、“マッドマックス”シリーズの世界観としても、すごく新鮮味を感じます。
成長したフュリオサは、アニャ・テイラー=ジョイが演じています。知恵と戦闘能力をさらに身につけたフュリオサは、ある計画を実行すべく動きます。どんなストーリーになっているのかは観てのお楽しみとして、前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観た方はご想像の通り、本作もストーリーは至ってシンプルです。何もない砂漠で繰り広げられるカーアクションでここまで魅せるとはジョージ・ミラー監督ってやっぱり天才だなと圧倒されます。車やバイクも主人公といえるほどに存在感があり、見せ場がたっぷり。シーンの大半で車かバイクが登場し、まさにカーアクションという言葉そのものを体言している作品です。車やバイクもメイン・キャラクターといえるほど改造車も相変わらずユニークで、車マニアでなくても観ていてワクワクします。そして、何も無い砂漠で走るからこそ、カーアクションが際立ちます。
個性豊かで灰汁の強いキャラクター達が彩る狂気に満ちた世界観に、すっかり溶け込むキャスト達の演技も見事です。子どもの頃のフュリオサを演じたアリーラ・ブラウンの凛々しい表情、若かりし頃のフュリオサを演じたアニャ・テイラー=ジョイの激情を秘めた表情がとてもカッコ良くて印象的です。また、クリス・ヘムズワースは狡猾でクレイジーなディメンタス将軍を好演しています。風貌をややアベンジャーズのソーっぽくしている点にも遊び心を感じます(笑)。さらにクリス・ヘムズワースの妻エルサ・パタキーも出演しています。
前作にも負けず、本作もいろいろクセになるポイントがありますよ。まずはスクリーンでこの世界観に没入してください。

デート向き映画判定

映画『マッドマックス:フュリオサ』クリス・ヘムズワース

壮大で豪快で爽快なエンタテインメント超大作なので、デートで観るのもオススメです。“マッドマックス”新シリーズの前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観てから本作を観るのもアリですが、時系列では本作のほうが先なので本作を観て気に入ったら、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観るという流れでも大丈夫です。ハマると何度もおかわりしたくなるので、2人とも気に入ればデートのきっかけが増えますね。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『マッドマックス:フュリオサ』アニャ・テイラー=ジョイ

ストーリーがシンプルでわかりやすく、めちゃくちゃカッコ良くておもしろいので、約2時間半という上映時間の長さもあっという間です。ビジュアルが強烈なキャラクターが複数出てくるので、小さなキッズは怖いと思えるかもしれませんが、小学生中学年以上なら、ハマる可能性があると思います。映画の醍醐味を味わえる作品なので、ぜひ一度は大スクリーンでこの“映画体験”をしてください。

映画『マッドマックス:フュリオサ』アニャ・テイラー=ジョイ/クリス・ヘムズワース

『マッドマックス:フュリオサ』
2024年5月31日より全国公開
PG-12
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.
Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.

TEXT by Myson


関連作:“マッドマックス”シリーズ

『マッドマックス』(1作目、メル・ギブソン主演)
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(新シリーズ1作目、トム・ハーディ主演)
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 ジョージ・ミラー監督来日会見
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年5月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『アダムの原罪』レア・ドリュッケール/アナマリア・ヴァルトロメイ アダムの原罪【レビュー】

『Playground/校庭』で、子ども達が日々直面している“現実”を生々しく描いたローラ・ワンデル監督(脚本も担当)の長編2作目…

ドラマ『スピナーベイト』制作発表記者会見、加藤清史郎、駿河太郎、萩原護、奥野壮、高橋侃、桃児、吉澤要人、吉村界人 青春が足りてない(笑)!?加藤清史郎、駿河太郎、吉村界人等が登壇、和気あいあい『スピナーベイト』制作発表記者会見

映画、ドラマ、舞台で実写化され大ヒットを記録した漫画「セトウツミ」や、国内外で話題を呼んだアニメ「オッドタク シー」(2021年TX)のオリジナル脚本を手掛け、近年では、「シナントロープ」や「ホウセンカ」の原作・脚本、週刊ヤングジャンプにて連載中の漫画「カミキルKAMI KILL-」(原作)などでも知られる此元和津也の原作漫画がドラマ化されました。今回は、このドラマに出演するキャストが勢揃いし、制作発表記者会見を開きました。

映画『THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女』 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年5月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年5月】のアクセスランキングを発表!

映画『アン・リー/はじまりの物語』アマンダ・セイフライド アン・リー/はじまりの物語【レビュー】

アマンダ・セイフライドを主演に迎え、『ブルータリスト』のスタッフが贈る本作は、シェーカー教団の創始者アン・リーの実話を基にして…

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』カール・アーバン モータルコンバット/ネクストラウンド【レビュー】

エド・ブーンとジョン・トビアスが手掛けた同名ビデオゲームを原作とする本作では…

映画『炎上』森七菜/髙橋芽以 心理学から観る映画61:欲求の階層からみるキャラクターの心情『嵐が丘』『炎上』『マテリアリスト 結婚の条件』

今回は、マズローの「基本的欲求」の観点から、キャラクターがどのような心理状態にあるのかを考察します。

映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』水上恒司/ユンホ(東方神起) TOKYO BURST-犯罪都市-【レビュー】

REVIEWマ・ドンソクが主演の人気シリーズ“犯罪都市”の初のユニバース作品として作られた…

映画『サヨナラの引力』ク・ギョファン/ムン・ガヨン 『サヨナラの引力』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『サヨナラの引力』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベント:メリル・ストリープ メリル・ストリープ【ギャラリー/出演作一覧】

1949年6月22日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』穂志もえか Never After Dark/ネバーアフターダーク【レビュー】

『忍びの家 House of Ninjas』で、主演、プロデューサーを務めた賀来賢人と、ショーランナー、脚本と監督を務めたデイヴ・ボイルは、映像製作会社“SIGNAL181”を共同で立ち上げ…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

【映画でSEL】イメージイラストドアの奥に草原 セルフ・モニタリングとモデリングの機会となる映画鑑賞(論文紹介)&映画でSELラボOPEN!

株式会社TSトーキョーは、映画でSELラボをオープンしました!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『炎上』森七菜/髙橋芽以
  2. 【映画学ゼミ第8回】「感情は有用か、有害か、映画の場合で考える」参加者募集!
  3. 【映画でSEL】イメージイラストドアの奥に草原

REVIEW

  1. 映画『アダムの原罪』レア・ドリュッケール/アナマリア・ヴァルトロメイ
  2. 映画『THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女』
  3. 映画『アン・リー/はじまりの物語』アマンダ・セイフライド
  4. 映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』カール・アーバン
  5. 映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』水上恒司/ユンホ(東方神起)

PRESENT

  1. 映画『サヨナラの引力』ク・ギョファン/ムン・ガヨン
  2. Prime Original ドラマシリーズ 『クロエマ』杉咲花/多部未華子
  3. 映画『口に関するアンケート』板垣李光人/綱啓永/吉川愛/MOMONA(ME:I)/ 森愁斗(BUDDiiS) /西山智樹(TAGRIGHT)
PAGE TOP