REVIEW
自然に囲まれた田舎町を舞台に描かれる本作は、深田晃司監督が「岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・平田オリザの代表作『東京ノート』に着想を得て、監督自ら脚本を執筆。岡山県奈義町をモデルとした架空の町『ナギ』を舞台に新たな物語を紡ぎ、9年の歳月を経て完成させた」作品です。

彫刻家の寄子(松たか子)は、ナギで1人で暮らしています。そこへ、弟の元妻で建築家の友梨(石橋静河)が休暇を過ごしにやってきます。滞在中、友梨は寄子の彫刻のモデルを務め、ナギの町を散策したり、地元の中学生と交流することに。そんななか、ある騒動が起こります。

ナギという町は一見素朴でありつつも、どこか異世界のような独特な世界観を持っています。本作では芸術が重要な要素となっていて、キャラクター達の人間関係や過去を表す重要な役も担っています。地元の美術館も印象的で、一度訪れてみたくなります。

何気ない日常を描いているようでいて、キャラクター達の心情が大きく揺れ動くシーンが秀逸です。キャラクターの個性や関係性の変化を表す見事な会話劇となっています。松たか子、石橋静河、松山ケンイチが好演しているのはもちろんのこと、中学生を演じた川口和空と藤原聖も思春期特有のつかみどころのない心情をリアルに表現しています。

それぞれのキャラクターが心のうちに何かを抱えながら生きているなか、友梨というキャラクターが町にやってきたことで、良い意味で破壊と再生が起こる物語です。とても優しく温かい世界観にぜひ浸ってください。
デート向き映画判定

好きな相手との関係が恋愛関係なのかどうかをはっきりさせる必要があるのかどうかを悩んでいる方は、何かしら気づかされる部分がありそうです。こうでなければいけないとがんじがらめにならずに一息つくために観るのも良いでしょう。相手と一緒に観るのも良し、1人でじっくり観るのも良しです。
キッズ&ティーン向き映画判定

一見複雑な人間関係が描かれているようでいて、さまざまな関係性に肯定的な内容です。誰もが心に何かを抱え、それが受け入れられないかもしれないと感じながらも、社会に溶け込めるように生きているのだとわかります。そういう点で孤独感が和らぐのではないでしょうか。1人で何かに思い悩んでいるなら、本作を観ると少し癒されそうです。

『ナギダイアリー』
2026年9月25日より全国公開
スターサンズ
公式サイト
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© 2026 ナギダイアリー・パートナーズ (スターサンズ/八朔ラボ/ワンダーストラック) / Survivance / Momo Film Co.
TEXT by Myson
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情報は2026年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

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