2024年も良い年にしたいですね。もし初夢に悪夢を観ちゃってもへっちゃらな精神を作るべく、年末年始に観たい、ゾッとするホラー、スリラーをずらっとご紹介。
※劇場公開日順に並べています。
ザ・キラー
2023年10月27日より全国公開中/Netflixにて配信中
R-16相当
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:マイケル・ファスベンダー/ティルダ・スウィントン/アーリス・ハワード/チャールズ・ パーネル
公式サイト
REVIEW
デヴィッド・リンチ監督、マイケル・ファスベンダー主演のアクション・スリラー。マイケル・ファスベンダーが演じる殺し屋には、どこか人間味を感じるので、ターゲットによって情けをかけるのかなと思わせるところがありながら、油断した途端に瞬殺するという冷酷さがあります。そういう意味ではスリリングではありながら、想像よりも描写はマイルドなので、比較的スリラー初心者でも観やすいでしょう。
そして、全然悪夢とは関係ありませんが、序盤のマイケル・ファスベンダーのピラティスの熟達ぶりと、めちゃくちゃ身体が絞られている点にもご注目ください(笑)。
TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー
2023年12月22日より全国公開
PG-12
ギャガ
監督:ダニー・フィリッポウ/マイケル・フィリッポウ
出演:ソフィー・ワイルド/ジョー・バード/アレクサンドラ・ジェンセン/オーティス・ダンジ/ミランダ・オットー
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REVIEW
降霊のゲームで盛り上がっていた若者達が、期待通りやらかしちゃうというシンプルなストーリー。霊だけならまだしも、憑依されたキャラクターの言動がかなり過激なので、幽霊系は大丈夫という方も油断は禁物。ストーリーはシンプルで、大体想像通りの展開ながら、描写がかなり生々しいので、映像にインパクトがあります。クライマックスになると、何となくオチが見えてきて、「ほら、予想通り!」となった方は爽快感も味わえます(笑)。日本でも降霊の遊びがあるので、やったことがある方は思い出して2倍ゾッとできるかも。
サンクスギビング
2023年12月29日より全国公開
R-18+
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:イーライ・ロス
出演:パトリック・デンプシー/アディソン・レイ/マイロ・マンハイム/ジェイレン・トーマス・ブルックス/ネル・ヴェルラーク/リック・ホフマン/ジーナ・ガーション
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REVIEW
本作制作の経緯は、クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスがタッグを組んだ話題作『グラインドハウス』(2007)の劇中で予告編が上映されたイーライ・ロス監督によるフェイク映画『感謝祭(Thanksgiving)』を、16年の時を経てイーライ・ロス自身が本当の長編として作っちゃったというわけです。
そんな本作はR-18ということもあり、覚悟して観たところ、冒頭の束の間の“平和”なノリから一転、やっぱり序盤からギョエーな展開となります(笑)。さすが『グリーン・インフェルノ』『ノック・ノック』など強烈な映画を撮ってきたイーライ・ロス監督作だけあって、案の定、これでもかといわんばかりに、痛々しいシーンが出てきます。同時に、若者達の若気の至りが原因で怖い目に遭うというホラーの定番に添いながら、ちらっとユーモアを交えた殺人シーンも出てきて、遊び心も感じます。
犯人探しも見どころとなっているので、ぜひ推理も楽しんでください。私は、クライマックスの手前で犯人がわかりました。かなり序盤から伏線が張られているのでよーく観察してください。新たなホラー・アイコンが誕生したという感じなので、続編もあったりして(笑)。
NOCEBO/ノセボ
2023年12月29日より全国公開
クロックワークス
監督:ロルカン・フィネガン
出演:エヴァ・グリーン/マーク・ストロング/チャイ・フォナシエ/ビリー・ガズドン
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REVIEW
何が起こっているのかわからない怖さが際立つ作品。ファッションデザイナーとして成功し、夫と一人娘と優雅な生活をしていた主人公のクリスティーン(エヴァ・グリーン)は、ある日起きた出来事から体調不良を起こし、長らく苦しんでいました。時に記憶を失ったり、幻覚を見たりするクリスティーンのもとに、住み込みで家政婦を依頼されたという女性、ダイアナ(チャイ・フォナシエ)が現れ、特殊な方法でクリスティーンの病を癒やします。
このダイアナが何を企んでいるのか、どんな因縁があるのか謎のまま物語が進行していきます。そして、ちょっとずつちょっとずつヒントが出されていき、最後に真相がわかります。このチラ見せが絶妙な量で、何が起こっているのかわからないながらも、「こういうことかもしれない」と推理の余地があるので、最初から最後まで物語に引き込まれます。結果的に社会問題の一端を描いていることもわかり、私達に身近なストーリーである点で考えさせられる部分があります。ネタバレになるので具体的には書きませんが、先進国で生きる私達は間接的であったとしてもクリスティーンと同じことをしてしまっているかもしれません。そんな現実に目を向けさせる意味でも、本作で描かれる恐怖は有効だと感じます。
コンクリート・ユートピア
2024年1月5日より全国公開
クロックワークス
監督:オム・テファ
出演:イ・ビョンホン/パク・ソジュン/パク・ボヨン/キム・ソニョン/パク・ジフ/キム・ドユン
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大災害の後に残ったマンションで起こる生存者達の戦い。誰にでも起こりえることだけにリアリティがあって怖い!
ある閉ざされた雪の山荘で
2024年1月12日より全国公開
ハピネットファントム・スタジオ
監督:飯塚健
出演:重岡大毅/中条あやみ/岡山天音/西野七瀬/堀田真由/戸塚純貴/森川葵/間宮祥太朗
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REVIEW
東野圭吾の小説を映画化した本作は、厳密にはスリラーというよりミステリーです。オーディションのために集まった7人の役者達が、山荘に泊まり込み、殺人劇の設定に合わせて、犯人を見つけようとします。でも、オーディション上の演出だと思っていた殺人が本当に起こっている可能性が出てきたことで、皆疑心暗鬼に陥ります。
限定された登場人物で展開されるミステリー。犯人はなぜメンバーを殺そうとしているのか、そして、どうやってこの状況を利用できたのか、推理しながらお楽しみください。スリルはありながら、ちょっと予想とは違う展開で、トラウマになる恐れはないのでご安心を。ほどほどのスリルで十分という方にオススメです。
みなに幸あれ
2024年1月19日より全国公開
R-15+
KADOKAWA
監督・原案・編集:下津優太
出演:古川琴音/松大航也/犬山良子/西田優史/吉村志保/橋本和雄/野瀬恵子/有福正志
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REVIEW
本作は、2021年にKADOKAWA主催で初めて行われた“日本ホラー映画大賞”で大賞を受賞した作品です。監督、原案、編集は、下津優太、総合プロデュースは清水崇が務めています。
前半は何が起こっているのかわからない気持ち悪さ、中盤は真相がわかってからの気持ち悪さ、クライマックスはこの世の中の居心地の悪さという3層で描かれいます。時折、怖いというよりクレイジー過ぎて可笑しい描写が出てきながらも、クライマックスが近づくにつれて、私達が暮らしている現代社会の闇をあぶり出すような展開になり、罪悪感とやるせなさが混じった複雑な感情を揺り起こされます。
気持ち悪さの種類も独特で、かなりクセの強い作品となっています。“日本ホラー映画大賞”初受賞というのも納得がいきます。今後の下津優太監督の活躍も楽しみです。
サウンド・オブ・サイレンス
2024年1月26日より全国公開
アルバトロス・フィルム
監督・脚本・撮影・編集・製作:アレッサンドロ・アントナチ/ダニエル・ラスカー/ステファノ・マンダラ
出演:ペネロペ・サンギオルジ/ロッコ・マラッツィタ/ルチア・カポラーソ/ダニエル・デ・マルティーノ
公式サイト
REVIEW
父が入院したと聞いた主人公のエマは、急遽帰省します。病院に向かうと、母は何かに怯え、実家には行くなと言われますが、エマは恋人と共に実家に泊まることにします。そして、実家にある懐かしいものに触れているなか異変が起き、恐ろしい事態に陥ります。
音がすると現れる“何か”が人間を恐怖に陥れるというストーリーはシンプルでわかりやすい一方、少し厄介な面があり、どうやって解決するのかが見どころとなっています。純粋に怖がるのも良し、ツッコミどころも満載なのでおもしろがって観るのも良しです。
ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ
2024年2月9日より全国公開
東宝東和
監督:エマ・タミ
出演:ジョシュ・ハッチャーソン/エリザベス・レイル/パイパー・ルビオ/マシュー・リラード
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 ○○は創造力の敵!裏話もたくさん飛び出した『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』ジェイソン・ブラム来日舞台挨拶 ムビチケ購入はこちら
人気ホラー映画を大量生産するブラムハウスの作品。一見可愛く見えるキャラクターですが…。
梟−フクロウ−
2024年2月9日より全国公開
ショウゲート
監督:アン・テジン
出演:リュ・ジュンヨル/ユ・ヘジン
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史実に基づいているという点で余計に怖い。
ボーはおそれている
2024年2月16日より全国公開
R-15+
ハピネットファントム・スタジオ
監督・脚本:アリ・アスター
出演:ホアキン・フェニックス/ネイサン・レイン/エイミー・ライアン/パーカー・ポージー/パティ・ルポーン
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監督・脚本はアリ・アスターと聞けば、説明無用ですよね。
ハンテッド 狩られる夜
2024年2月23日より全国公開
PG-12 トランスフォーマー
監督:フランク・カルフン
出演:カミーユ・ロウ
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『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』『ミラーズ』『ピラニア3D』でお馴染みアレクサンドル・アジャが製作となると、怖さに期待大。
Chime
2024年DVT(デジタルビデオトレーディング)プラットフォーム・Roadsteadにて独占販売予定
監督・脚本:黒沢清
出演:吉岡睦雄
公式資料には「ホラーでもサスペンスでもない、全く新しいジャンルの映画」とあります。どんな怖さがあるのか、気になりますね。
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情報は2023年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
TEXT by Myson
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