REVIEW

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』オスカー・アイザック/オリヴィア・ワイルド

海外ドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』のスタッフが手掛けているとあって、苦さ、切なさ、温かさの描き方が絶妙です。そして、複数のキャラクターの運命が絡み合う構成は、人として生きることの醍醐味を物語っていて、ある側面から観れば辛いことでも、別の側面から観れば素敵なことだという視点を与えてくれます。タイトルやキービジュアルから受ける印象は温かいですが、思った以上に重い内容ではあります。途中、目を覆いたくなるシーンが唐突に出てくるのも印象的でしたが、そういった出来事を描くからこそ、人生の光と影のコントラストがくっきりと出ているのだと思います。でも、ラストは清々しい気持ちにさせてくれるので、臆せず観てください。

デート向き映画判定
映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』マンディ・パティンキン/オリヴィア・クック

ロマンチックなシーンも多くありつつ、現実的な展開も描かれていて、観終わった後の感想に自然と人生観が出るのではないかと思います。家族の物語でもあるので、これから家族になろうとしているカップルや夫婦で観るのもありでしょう。ただし、精神的にかなり辛い状況にある人は、部分的に今観るとどういう影響が出るかわからないシーンが出てくるので、精神的に健康な状態になってから観るほうが良いと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』アントニオ・バンデラス

PG-12で大人と一緒なら観られますが、キッズにはまだ理解が難しいであろう部分があり、一部衝撃的な内容も含まれるので、大きくなってから観るということで良いと思います。中学生以上なら、親子関係の子ども目線で観られると同時に、大人の視点も想像しながら観られるでしょう。親や周りにいる大人達の愛情を体感できる作品なので、辛いことがあっても、1人で生きているのではないと、心強さを感じるはずです。

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』オスカー・アイザック/オリヴィア・ワイルド/マンディ・パティンキン/オリヴィア・クック/ライア・コスタ/アネット・ベニング/アントニオ・バンデラス

『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』
2019年11月22日より全国順次公開
PG-12
キノフィルムズ、木下グループ
公式サイト

TEXT by Myson

© 2018 FULL CIRCLE PRODUCTIONS, LLC, NOSTROMO PICTURES, S.L. and LIFE ITSELF AIE. ALL RIGHTS RESERVED.

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  2. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  3. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  4. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  5. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP