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恋愛裁判【レビュー】

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映画『恋愛裁判』齊藤京子

REVIEW

アイドルは恋愛禁止という風潮が社会に浸透しているなか、改めて本作はその是非を問います。『淵に立つ』『よこがお』『LOVE LIFE』など、これまでも人間、そして社会の深淵に切り込む作品を輩出してきた深田晃司監督は、「実際の裁判に着想を得て約10年を費やし、企画・脚本も手掛けた」といいます(映画公式サイト)。

映画『恋愛裁判』齊藤京子

主人公は、アイドルグループでセンターを務める山岡真衣(齊藤京子)。真衣が所属するグループ、“ハッピー☆ファンファーレ”は、人気上昇中の大切な時期であるにもかかわらず、あるスキャンダルのためピンチに陥ります。そんななか、ある人物に思いを寄せていた真衣の心も揺れ動き始めます。

映画『恋愛裁判』齊藤京子/仲村悠菜/小川未祐

真衣はアイドルになるために懸命に努力し、責任感も強く、軽率な態度をとるタイプではありません。そんな彼女がなぜ裁判にかけられることになるのかが、前半の見どころです。一方で後半は、裁判で真衣が何を勝ち取ろうとしているのかを知るなかで、多くがまだ子どものうちに大人の世界に入って働くアイドル達が置かれた状況を、冷静に観て考えさせられる内容となっています。

映画『恋愛裁判』齊藤京子/仲村悠菜/小川未祐/今村美月/桜ひなの

また、“ハッピー☆ファンファーレ”のメンバーは、小川未祐以外、元アイドルか現役アイドルが演じています。主演の齊藤京子は日向坂46の元メンバー、仲村悠菜は私立恵比寿中学の現役メンバー、今村美月はSTU48の元メンバー、桜ひなのはいぎなり東北産の現役メンバーです。恋愛の問題だけではなく、グループ内の人気度で競わされる状況がありながらもチームワークを保たなくてはいけない立場は、実際に体験しているからこそ、迫真の演技が披露されていると感じます。

映画『恋愛裁判』齊藤京子/倉悠貴

アイドルに限らず芸能界で表舞台に立つ方達は、イメージがとても重要であるため、一般人のようには自由に恋愛ができません。カメラ付きの携帯電話やSNSが普及し、プライベートがいつでも誰からも見られる状況が増え、情報を握られれば一気に拡散されてしまうことで、余計に公私を分けづらくなりました。恋愛だけではなく、そんな逃げ場がない状況はどれほど精神を追い込むのかを想像すると、私なら耐えられません。本作を観ると、まだ恋愛を知らないまま芸能界に入ってきた若者なら余計に、恋愛禁止を守る難しさは相当なものだろうと実感させられます。

デート向き映画判定

映画『恋愛裁判』齊藤京子/倉悠貴

とてもロマンチックな展開がある一方で、好きという気持ちだけではどうしようもならない現実的な面も描かれています。なので、デートで観ると微妙な空気が流れるかもしれません(苦笑)。仕事観を問う内容でもあるので、1人でじっくり観るか、何でも話せる友達と観るほうが堪能できそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『恋愛裁判』齊藤京子/仲村悠菜/小川未祐

皆さんの年頃では、アイドルを含め芸能人になりたいという夢を持つ方もいるでしょう。本作ではアイドルの日常の裏側が描かれていて、いつも見ているキラキラした面とは異なる苦悩が伝わってくると思います。
最初はアイドルになりたくて言われたとおりにできると考えていても、人を好きになる気持ちは簡単に制御できるとは限りません。そうなった時に、大人達に太刀打ちできるのか、本作でシミュレーションしてみると、芸能界の厳しさが少し体感できると思います。

映画『恋愛裁判』齊藤京子

『恋愛裁判』
2026年1月23日より全国公開
東宝
公式サイト

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©2025「恋愛裁判」製作委員会

TEXT by Myson

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