REVIEW

SISU/シス 不死身の男【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『SISU/シス 不死身の男』ヨルマ・トンミラ

バイオレンス・アクションの過激さと同時に、はっちゃけ具合に期待を抱かせる本作は、「どんだけー!」なシーンが満載(笑)。私は毎度のごとく前情報を極力入れずに観たので、意外にもお宝争奪戦だった点にまず新鮮味を感じました。「ツルハシ1本でナチスを討つ」というキャッチはもちろん映画の内容そのものではありつつ、良いフェイクになっていると感じます。
そして、なんといっても魅力は、不死身と謳われている通り、主人公のアアタミ・コルピ(ヨルマ・トンミラ)がめちゃくちゃ強い点です。序盤から、普通なら絶対に死にそうなシチュエーションを何度もサバイブしていきます。前半はアアタミの頭脳戦に感心しながら、後半はだんだん「やっちゃえ〜!」的なテンションであり得ない展開が増えてくるので、逆に愛嬌すら感じます。また、突如出てくるアアタミおじいちゃんの股引き姿が眩しい(笑)。アアタミおじいちゃんが相当ヤバイ奴であると気付いて熱視線を送る敵キャラにもシンパシーを感じて、さらに笑いが込み上げてきます。そうしてクライマックスでは、まさか、まさかと見守るなか、トム・クルーズばりのアクションが観られて爆笑。
超絶痛々しいシーンにバクバクしつつ、ちょいちょい挟んでくるぶっ飛びシーンに笑って、緩急が絶妙な1作です。クセが強いので好みは分かれそうですが、好きな人はめっちゃ気に入ると思います!

デート向き映画判定
映画『SISU/シス 不死身の男』ヨルマ・トンミラ

デートで観て気まずいシーンはないものの、痛々しいシーンが多めなので、苦手な人はいそうです。お互いの映画の好み、激しいアクションシーンに対する許容範囲がわかった上で、映画デートを実行するか検討するのが良いでしょう。2人ともハマるかどうかで、ユーモアのツボの相性がわかりそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『SISU/シス 不死身の男』

本作はR-15作品です。思春期で刺激が欲しい方にとっては、逆にこれくらいクセが強いほうが楽しめそうな気もします。ストーリーがめちゃくちゃシンプルで上映時間も91分と短い点でも観やすいでしょう。観終わった後にスカッとするし、どうでもよい気楽な感想を語り合いたくなるので、ぜひ友達を誘って観てください。

映画『SISU/シス 不死身の男』ヨルマ・トンミラ

『SISU/シス 不死身の男』
2023年10月27日より全国公開
R-15+
ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

© 2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2023年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『グッドワン』リリー・コリアス 『グッドワン』トーク付きプレミア試写会 10組20名様ご招待

映画『グッドワン』トーク付きプレミア試写会 10組20名様ご招待

映画『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』コリン・ファレル/マーゴット・ロビー ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行【レビュー】

「人生をやり直せるドア」が登場する点と、コリン・ファレルとマーゴット・ロビーが向かい合うキービジュアルから、恋愛をやり直すストーリーかと思いきや…

映画『サリー』エスター・リウ 『サリー』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『サリー』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『THE END(ジ・エンド)』ティルダ・スウィントン/ジョージ・マッケイ/モーゼス・イングラム/ブロナー・ギャラガー/ティム・マッキナリー/レニー・ジェームズ/マイケル・シャノン THE END(ジ・エンド)【レビュー】

REVIEWいつも通り観賞前にほぼ何も情報を入れず、登場人物はいつの時代にどこに住んでいる…

映画『シェルビー・オークス』 シェルビー・オークス【レビュー】

かつて繁栄しながらも今は廃墟と化しているシェルビー・オークスという町で…

映画『ナイトフラワー』渋谷龍太 渋谷龍太【ギャラリー/出演作一覧】

1987年5月27日生まれ。東京都出身。

映画『悪魔祓い株式会社』マ・ドンソク/ソヒョン/イ・デヴィッド 悪魔祓い株式会社【レビュー】

本作は、『悪人伝』や“犯罪都市”シリーズ、ハリウッド映画『エターナルズ』などでお馴染みのマ・ドンソクが…

映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ 『ツーリストファミリー』特別試写会 10組20名様ご招待

映画『ツーリストファミリー』特別試写会 10組20名様ご招待

Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一 イクサガミ【レビュー】

今村翔吾著のベストセラー「イクサガミ」シリーズを原作とする本シリーズでは、岡田准一が主演、プロデューサー、アクションプランナー、藤井道人、山口健人、山本透が監督と脚本を担当…

映画『TOKYOタクシー』蒼井優 蒼井優【ギャラリー/出演作一覧】

1985年8月17日生まれ。福岡県出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』コリン・ファレル/マーゴット・ロビー
  2. 映画『THE END(ジ・エンド)』ティルダ・スウィントン/ジョージ・マッケイ/モーゼス・イングラム/ブロナー・ギャラガー/ティム・マッキナリー/レニー・ジェームズ/マイケル・シャノン
  3. 映画『シェルビー・オークス』
  4. 映画『悪魔祓い株式会社』マ・ドンソク/ソヒョン/イ・デヴィッド
  5. Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一

PRESENT

  1. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  2. 映画『サリー』エスター・リウ
  3. 映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ
PAGE TOP