REVIEW

それでも私は生きていく【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『それでも私は生きていく』レア・セドゥ

夫を亡くし、8歳の娘を1人で育てるシングルマザーのサンドラ(レア・セドゥ)は、仕事、子育て、父の介護と、忙しい毎日を過ごしています。そんななか、旧友のクレマン(メルヴィル・プポー)と偶然再会し、彼女の生活は変化していきます。
本作には、監督を務めるミア・ハンセン=ラブ自身の経験を基にしている部分もあるようです。サンドラは、母親であり、娘であり、恋人であり、それぞれの立場で一喜一憂しながら懸命に生きています。彼女の一つひとつの行動には、優しさが滲み出ていて、自分よりも周囲の人を優先し、自分を抑えているような部分が観ていて切なくなります。一方で、自分にも相手にも正直な姿に共感できます。
そして、本作では彼女の恋愛が、両親の恋愛と対比して描かれている点も印象に残ります。恋愛において、親としての生き方と1人の人間としての生き方で葛藤するサンドラと彼女の恋人がどんな選択をするのかにも注目してください。そこには、社会の物差しでは計れない人生観が描かれています。

デート向き映画判定
映画『それでも私は生きていく』レア・セドゥ/メルヴィル・プポー

ベッドシーンやヌードが何度かあり、複雑な恋愛関係も描かれているので、デートで観ると気まずくなる方もいるでしょう。本作は1人でじっくり観るか、仲の良い友達と観るのがオススメです。まさに複雑な恋愛関係で悩んでいる方は、自身の恋愛観を客観視するきっかけに観てみてはいかがでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『それでも私は生きていく』レア・セドゥ/パスカル・グレゴリー

自分のことよりも周囲のことでいっぱいいっぱいの毎日を送るシングルマザーの物語です。本作を観ると、親(皆さんにとっては祖父母)と子どものことが優先で、自分のことは後回しになっているお母さん達の心情が少しわかるかもしれません。親の恋愛という目線で観ると複雑な心境になる部分もありますが、いくつになっても恋愛が重要な意味を持つ場合もあることを知られると思います。

映画『それでも私は生きていく』レア・セドゥ

『それでも私は生きていく』
2023年5月5日より全国順次公開
R-15+
アンプラグド
公式サイト

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『顔 -かお-』シン・ヒョンビン ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『ドラマなふたり』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』など

今回取り上げた映画は、『5秒で完全犯罪を生成する方法』『ドラマなふたり』『オークストリートの異変』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』です。

映画『ヒンド・ラジャブの声』 ヒンド・ラジャブの声【レビュー】

2024年1月29日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区ラマッラーにある人道支援組織「赤新月社」の緊急通報センターでは、スタッフ達が6歳の少女ヒンド・ラジャブを救出するために力を尽くしました…

映画『こぐまとパルマの物語』レオニド・バーソフ/ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ/ヴァレリア・フョドロビチ こぐまとパルマの物語【レビュー】

日露共同製作で2021年に日本で劇場公開された『ハチとパルマの物語』から、流れを組んでいる本作には、前作のメインキャラクターがそのまま登場しています…

映画『黒牢城』吉原光夫 吉原光夫【ギャラリー/出演作一覧】

1978年9月22日生まれ。東京都出身。

映画『ラスト・サバイバー』ジェイコブ・エロルディ ラスト・サバイバー【レビュー】

キービジュアルから受ける印象では、主人公のヒッグ(ジェイコブ・エロルディ)と愛犬ジャスパー以外のキャラクターはあまり出てこないのかと思いきや、さまざまな背景のキャラクターが登場…

映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』重岡大毅/原菜乃華 5秒で完全犯罪を生成する方法【レビュー】

タイトルにある「5秒」と「生成」というワードで気づくと思いますが、本作はAIが鍵を握るストーリーです…

映画『ブルックリンでオペラを』マリサ・トメイ マリサ・トメイ【ギャラリー/出演作一覧】

1964年12月4日生まれ。アメリカ、ブルックリン出身。

ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活2』のん/藤ヶ谷太輔 DMM TV『幸せカナコの殺し屋生活2』配信記念イベント 試写会 10名様ご招待

DMM TV『幸せカナコの殺し屋生活2』配信記念イベント 試写会 10名様ご招待

映画『白鳥とコウモリ』松村北斗/今田美桜 白鳥とコウモリ【レビュー】

国内累計発行部数1億部以上を誇るベストセラー作家、東野圭吾の同名小説が原作です…

映画『ルックバック』(実写版)完成報告イベント:出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花、是枝裕和監督 カッコいい線、音が出せるまで猛練習!是枝裕和監督作『ルックバック』完成報告イベントに出口夏希、蒔田彩珠らが登壇

藤本タツキの原作漫画「ルックバック」は2024年にアニメーション化され大ヒットを飛ばしました。そして遂に、是枝裕和監督により実写化されました。2026年8月20日、待望の本作の完成報告を行うべく、是枝監督とメインキャストが舞台挨拶を行いました。

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『ヒンド・ラジャブの声』
  2. 映画『こぐまとパルマの物語』レオニド・バーソフ/ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ/ヴァレリア・フョドロビチ
  3. 映画『ラスト・サバイバー』ジェイコブ・エロルディ
  4. 映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』重岡大毅/原菜乃華
  5. 映画『白鳥とコウモリ』松村北斗/今田美桜

PRESENT

  1. ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活2』のん/藤ヶ谷太輔
  2. 実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠
  3. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
PAGE TOP