REVIEW

前科者

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『前科者』有村架純/森田剛

本作はWOWOWでドラマ版が放送(現在はWOWOWオンデマンド、Amazon Primeにて配信中)されていますが、内容としては映画版から観ても全く問題なく付いていけます。もし気になったら後からドラマ版を鑑賞しても良いと思います。主人公は、コンビニのアルバイトと犯罪者の更生を手伝う保護司の仕事をする阿川佳代(有村架純)。何よりも保護司という仕事は国家公務員でありながらボランティアのため報酬が一切ない点に驚かされます。本作を観ていても保護司はとても大変な仕事で、さまざまな前科者と向き合っていく彼女の姿に感心します。
キャストは、主人公を演じた有村架純をはじめ、森田剛、磯村勇斗、若葉竜也、マキタスポーツ、石橋静河らが出演しており、それぞれが熱い演技を披露しています。森田剛が演じた工藤は、阿川が担当した前科者の1人で、更正に向けて励んでいますが、あることをきっかけに彼の運命が大きく左右されていきます。そんな彼の運命と共に阿川自身の過去にも焦点が当てられていく展開も上手く構成されていて、見逃せない場面の連続となっています。
本作には前科者達に再生の光があるのかということも深いテーマとしてあり、前科者達に対するさまざまな立場からの視線も描かれています。簡単に答えが出せるテーマではありませんが、自分自身の考えを見直すきっかけになる作品です。

デート向き映画判定
映画『前科者』有村架純/森田剛

恋愛を盛り上げる要素はほとんどありませんが、主人公の阿川が学生時代に関わりのあった人物も登場するので、これを機にお互いの学生時代の話をするのもアリです。とはいえ、内容はやはり保護司と前科者に焦点を当てた物語なので、本作の人間模様を観てお互いの大切さをより感じて欲しいと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『前科者』有村架純/磯村勇斗

皆さんも保護司という職業の大変さに驚くと思いますが、それと同時にその重要性も感じてもらえたらと思います。罪を犯してしまうことはもちろん良くないことですが、本作に登場する前科者達の姿を観ると、きっと複雑な心境になでしょう。その場合は身近な大人と本作について話してみたり、ある程度大人になってから観返してみてください。

映画『前科者』有村架純/磯村勇斗/若葉竜也/石橋静河/リリー・フランキー/木村多江/森田剛

『前科者』
2022年1月28日より全国公開
PG-12
日活、WOWOW
公式サイト

©2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『コカイン・ベア』 コカイン・ベア

タイトルからおわかりの通り、本作はコカインと熊のお話…

Netflix映画『ちひろさん』有村架純 ちひろさん

物語が進むほど、人間の深いところに潜っていけるストーリーです。元風俗嬢の“ちひろさん…

映画『リトル・マーメイド』ワールドプレミア、メリッサ・マッカーシー メリッサ・マッカーシー

1970年8月26日アメリカ生まれ。ニューヨークでスタンダップ・コメディアンとしてのキャリアをスタートする。その後…

海外ドラマ『シークレット・インベージョン』サミュエル・L・ジャクソン シークレット・インベージョン

自由自在に他人に擬態できる能力を持つ異星人“スクラル”が要人等になりすまし、地球を乗っ取ろうとしている状況で…

映画『シアター・キャンプ』モリー・ゴードン シアター・キャンプ

キービジュアルや場面写真を見るだけでも、サーチライト・ピクチャーズ作品のいい匂いがプンプン漂ってきて…

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』安藤サクラ/山田涼介 BAD LANDS バッド・ランズ

「破門」(第151回直木賞を受賞)や「後妻業」などで知られる黒川博行による小説を映画化…

映画『PIGGY ピギー』ラウラ・ガラン PIGGY ピギー

ティーンエイジャーを主人公とした成長物語をこうしたストーリーで…

映画『ロスト・キング 500年越しの運命』サリー・ホーキンス ロスト・キング 500年越しの運命

筋痛性脳脊髄炎を患いながらも、子育てと仕事を両立させてきたフィリッパ(サリー・ホーキンス)は…

映画『犬部!』安藤玉恵 安藤玉恵(あんどう たまえ)

1976年8月8日生まれ。東京都出身。早稲田大学在学中に演劇を始め…

映画『ファッション・リイマジン』 ファッション業界のこれまでとこれから

流行しているファッションを見ると、その時代、社会が見えて…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

おすすめ記事

映画『ヒッチコックの映画術』アルフレッド・ヒッチコック 映画好きが選んだアルフレッド・ヒッチコック監督人気作品ランキング

アルフレッド・ヒッチコックが監督をした作品(1950年以降に制作された作品)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。名作揃いのなか、どの作品が1位となったのでしょうか?

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』来日記者会見:クエンティン・タランティーノ 映画好きが選んだクエンティン・タランティーノ監督人気作品ランキング

今回は、これまでクエンティン・タランティーノが監督をした作品(脚本担当作は除く)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。

映画『アイスクリームフィーバー』吉岡里帆/詩羽(水曜日のカンパネラ) 映画好き女子が選んだ【ガールズムービー邦画ランキング】

今回は邦画のガールズムービー(女性同士の友情や交流などを描いた作品)を集めました。候補作品は編集部が独断で選抜し、正式部員の皆さんの投票によるランキングを作成しました 。部員の皆さんによる熱いコメントも参考に、お気に入りのガールズムービーを探してみてください!

TSUTAYA TV

REVIEW

  1. 映画『コカイン・ベア』
  2. Netflix映画『ちひろさん』有村架純
    ちひろさん

  3. 海外ドラマ『シークレット・インベージョン』サミュエル・L・ジャクソン
  4. 映画『シアター・キャンプ』モリー・ゴードン
  5. 映画『BAD LANDS バッド・ランズ』安藤サクラ/山田涼介

PRESENT

  1. 映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』
  2. 中国ドラマ『千紫万華(せんしばんか)〜重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛〜』QUOカード、ヤン・チャオユエ/シュー・ジェンシー
  3. 中国ドラマ『花令嬢の華麗なる計画』QUOカード、シュー・ジェンシー(徐正溪)/モン・ズーイー(孟子義)
PAGE TOP