REVIEW

YADANG/ヤダン【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル

REVIEW

タイトルについている“ヤダン”とは、「麻薬犯罪者から情報を引き出し、検察や警察に提供して報酬を得る司法取引のブローカー」(映画公式資料)です。さらに噛み砕くと、逮捕された者は情報を提供する代わりに減刑され、検察や警察はもっと大物を逮捕するなどのメリットを得られるようにする仲介者です。ヤダンは韓国に実在するといいます(映画公式資料)。

映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル/ユ・ヘジン

主演のカン・ハヌルさえも、「当初は『“ヤダン”ってフィクションかと思った。本当に存在するのかと思い、監督に尋ねたくらい。脚本のリアリティが凄かった(中略)監督はヤダンだけでなく、検事・刑事・捜査の現実までも綿密に調べ尽くしていました』」(映画公式資料)と述べています。思い返すと、本作の冒頭でわざわざ出てくる「この作品はフィクションです」という文字が、権力者に対する防御のように感じますね(汗)。

映画『YADANG/ヤダン』

本作は、ヤダンとして暗躍するイ・ガンス(カン・ハヌル)の華麗な仕事ぶりを描くストーリーかと思いきや、良い意味でその予想を大きく裏切る内容となっています。観てみると、前述した「検事・刑事・捜査の現実」に裏づけられたシリアスな問題であると実感します。

映画『YADANG/ヤダン』ユ・ヘジン/パク・ヘジュン

前半では、イ・ガンスがなぜヤダンとして確固たる地位を得たのかが描かれ、後半は表には出てこない“黒い政治”に切り込んでいく内容となっています。ネタバレを避けるために具体的な説明は省くと同時に、驚きを体感していただきたいので、皆さんにもなるべく前情報を入れずに観ることをオススメします。それにしても、怖い世の中だと実感せずにはいられません(泣)。

デート向き映画判定

映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル/パク・ヘジュン

麻薬取引の裏側を暴く内容で、バイオレンスシーンも過激なので、得手不得手がありそうです。誘いたい相手の許容範囲かは、予め聞いたほうが良いでしょう。映画を観慣れている者同士なら、エンタテインメントとしての見応えと社会派サスペンスの見応えの両方が揃っているので、鑑賞後の会話が弾むのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『YADANG/ヤダン』

残念ながら日本でも、一般の人が麻薬を入手できる手段が出てきている状況は報道などから皆さんもご存じでしょう。だから、他人事ではありません。R-15+なので、15歳未満の方は観られませんが、麻薬に手を出して良いことなんて一つもないということがわかる内容なので、年齢制限をクリアしたら、観てみてください。

映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル/ユ・ヘジン/パク・ヘジュン

『YADANG/ヤダン』
2026年1月9日より全国公開
R-15+
ショウゲート
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2025 PLUS M ENTERTAINMENT AND HIVE MEDIA CORP, ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2026年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二 踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!【レビュー】

『踊る大捜査線』は1997年に連続ドラマとして放送が開始され、「これまでに公開された映画シリーズ8作品の累計動員数は3863万人、累計興行収入は524.1億円.。映画第2弾『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)は、興行収入173.5億円を記録」した…

映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ 私たちは、ちょうどいい。【レビュー】

普段極力前情報を入れずに観るので、本作の背景も知りませんでした。だから、とてもイイ話だなとウルウルしてたら、最後に…

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ セイディ・ハーラ【ギャラリー/出演作一覧】

1984年1月1日生まれ。フィンランド・キルッコヌンミ出身。

映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春 さとこはいつも【レビュー】

沖田修一監督作特有の甘塩っぱい世界観がたまらない1作…

映画『ブルーロック』高橋文哉 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年8月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年8月】のアクセスランキングを発表!

映画『ワンオペレーション』ローズ・バーン ワンオペレーション【レビュー】

観ているだけで、主人公リンダ(ローズ・バーン)の半端ない疲労感が生々しく伝わってくる作品です…

映画『白鳥とコウモリ』風吹ジュン 風吹ジュン【ギャラリー/出演作一覧】

1952年5月12日生まれ。富山県出身。

映画『八つ墓村』尾上松也 八つ墓村【レビュー】

シリーズ累計発行部数5500万部を超える、横溝正史のベストセラー「八つ墓村」は…

映画『顔 -かお-』シン・ヒョンビン ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『ドラマなふたり』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』など

今回取り上げた映画は、『5秒で完全犯罪を生成する方法』『ドラマなふたり』『オークストリートの異変』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』です。

映画『ヒンド・ラジャブの声』 ヒンド・ラジャブの声【レビュー】

2024年1月29日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区ラマッラーにある人道支援組織「赤新月社」の緊急通報センターでは、スタッフ達が6歳の少女ヒンド・ラジャブを救出するために力を尽くしました…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二
  2. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
  3. 映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春
  4. 映画『ブルーロック』高橋文哉
  5. 映画『ワンオペレーション』ローズ・バーン

PRESENT

  1. ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活2』のん/藤ヶ谷太輔
  2. 実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠
  3. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
PAGE TOP