REVIEW

約束のネバーランド

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『約束のネバーランド』浜辺美波/城桧吏/板垣李光人/渡辺直美/北川景子

原作はコミックス全20巻までの全世界累計発行部数が2500万部を超えるベストセラーなので、どんなお話かを知っていて本作を観る人にとっては、どんな風に実写化されているのかがまず気になるところだと思いますが、原作を知らない人にとっては、冒頭の幸福感いっぱいのシーンから、その後のストーリーのギャップに驚かされることでしょう。ダークファンタジーなので、ビジュアル的に気持ち悪いキャラクターも登場しますが、1番気味が悪いのはこの世界観で、それこそが本作の魅力の1つとなっています。また、ピュアな子ども達の可愛らしさと、北川景子や渡辺直美が演じる大人キャラクターの不気味さのギャップが効いていて、おとぎ話的なキラキラ感とゾクゾク感が両方備わっています。特に渡辺直美が演じるキャラクターは、子どもが観ると怖いのかもしれませんが、大人が観ると笑えてくる部分もあって、それぞれに楽しみ方があるように思います。外の世界を知らない子ども達が、監視の厳しい状況の下、どうやって危機を脱するのか、頭脳戦も繰り広げられるので、推理しながら観て楽しんでください。

デート向き映画判定
映画『約束のネバーランド』浜辺美波/北川景子

子ども達が主人公かつ演出のテンション的にも、どちらかというと子どもや若い人向けかなと思います。子ども達が置かれたシチュエーションは怖いですが、ホラーのようなシーンはほぼありません。それらしきシーンが出てきてもファンタジックに描かれているので、多くの人にとって許容範囲でしょう。鑑賞後はどうやって脱出すると思って観ていたかなど、会話のネタも見つけられると思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『約束のネバーランド』北川景子

キッズやティーンの皆さんが好みそうな要素がたくさんあります。また、さまざまな強みを持つキャラクターが出てくるので、自分は誰のタイプか考えなら観るとより感情移入できると思います。原作コミックを読んでいる人はもちろん、全く知らない人も本作を観ると、もっと背景を知りたいと思うかもしれません。映画で描かれていない部分も気になってくると思うので、映画を観てからコミックで詳細を読むのもアリですね。

映画『約束のネバーランド』浜辺美波/城桧吏/板垣李光人/渡辺直美/北川景子

『約束のネバーランド』
2020年12月18日より全国公開
東宝
公式サイト

©白井カイウ・出水ぽすか/集英社 ©2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン 『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『新解釈・幕末伝』山下美月 山下美月【ギャラリー/出演作一覧】

1999年7月26日生まれ。東京都出身。

映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作 もういちどみつめる【レビュー】

「18・19歳の厳罰化を目的とした、2022年の少年法改正に対して抱いた疑問から制作を始めました」(映画公式サイト、佐藤慶紀監督)とあるように…

映画『喝采』ジェシカ・ラング 『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ヒックとドラゴン』メイソン・テムズ メイソン・テムズ【ギャラリー/出演作一覧】

2007年7月10日生まれ。アメリカ生まれ。

「Kodansha Studios 設立発表会見」野間省伸(株式会社講談社 代表取締役社長)、 クロエ・ジャオ(Kodansha Studios 最高クリエイティブ責任者)、 ニコラス・ゴンダ(Kodansha Studios COO) 映画業界に新風を吹かせられるか?2025新レーベル発足および官民の取組みまとめ

今回は近日発足された新レーベルと、官民の取組みについてまとめて紹介します。

映画『果てしなきスカーレット』 果てしなきスカーレット【レビュー】

細田守が原作、脚本、監督を担当した本作は、16世紀のデンマークの王女、スカーレットが主人公です。細田監督は…

映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ ブラックフォン2【レビュー】

2022年に作られたシリーズ1作目『ブラック・フォン』から4年後を描いた本作でも…

映画『金髪』白鳥玉季さんインタビュー 『金髪』白鳥玉季さんインタビュー

今回は『金髪』で生徒の板緑役を演じた白鳥玉季さんにインタビューさせていただきました。“金髪デモ”を起こすキーパーソンである板緑を演じた感想や、撮影裏でのエピソードを直撃しました。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智
  2. 映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作
  3. 映画『果てしなきスカーレット』
  4. 映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ
  5. 映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉

PRESENT

  1. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  2. 映画『喝采』ジェシカ・ラング
  3. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
PAGE TOP