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東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

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「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

レッドカーペット&オープニングセレモニー

まず、10月27日(月)に行われたレッドカーペットでは、注目作品をひっさげてスターが勢揃いしました。

「第38回東京国際映画祭」レッドカーペット:『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人/坂下雄一郎監督
「第38回東京国際映画祭」レッドカーペット:『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人

『君の顔では泣けない』からは、作品のイメージカラーに合わせ、純白のドレスに青いハイヒールの芳根京子、ネイビーのシックなスーツ姿の髙橋海人、坂下雄一郎監督がレッドカーペットに登場。芳根が「レッドカーペットは昨年初めて歩かせてもらって、今回2回目だったので2年連続参加できたことも嬉しかったですし、去年はすごく緊張していたので、『今年は楽しむ!』っていう余裕を持ちながら歩けて楽しかったです!映画にはたくさんの方の愛があって、それがあって私たちも頑張れているなというのを体感できる機会をいただけてすごく嬉しかったです。」と、髙橋は「気合をグッと入れて望んだ作品でしたし、『たくさんの方に届け!』っていう思いが強い作品でもあるので、歴史のある東京国際映画祭のレッドカーペットを歩けて、強いエネルギーを持った映画好きの方々と挨拶できた感覚が嬉しかったです。皆さんがそのエネルギーでこの映画を見てくれたら嬉しいなと、強く思いました。記念すべき日になりました」とそれぞれレッドカーペットの感想を明かしました。

『君の顔では泣けない』
2025年11月14日より劇場公開

「第38回東京国際映画祭」レッドカーペット:『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/満島ひかり/中野量太監督

『兄を持ち運べるサイズに』からは、柴咲コウ、満島ひかり、中野量太監督が登壇しました。多くの報道陣を前に、主演を務めた柴咲は「撮影をして1年くらい経つのですが、ようやく皆さんに観ていただける華々しい機会があるのですごく嬉しい気持ちでいっぱいです」、共演の満島は「映画の撮影後にこうやって映画祭に参加して、監督や柴咲さんにお会いできて映画の話ができるのがすごく嬉しいです」、監督は「映画はここからお客さまのものになっていくので、こうやって華やかな場所からスタートして多くの人に見てもらえたら嬉しいです」とそれぞれ喜びを語りました。

『兄を持ち運べるサイズに』
2025年11月28日より劇場公開

「第38回東京国際映画祭」レッドカーペット:『ナイトフラワー』北川景子/森田望智/内田英治監督
「第38回東京国際映画祭」レッドカーペット:『ナイトフラワー』北川景子/森田望智

『ナイトフラワー』からは、北川景子・森田望智・内田英治監督が登場し、北川はゴールドに輝くサテンのドレス、森田は黒いドレスに身をつつみ、内田監督ともに、観客から大声援の観客に、笑顔をふりまきました。

『ナイトフラワー』
2025年11月28日より劇場公開
PG-12

交流ラウンジ

「国際交流基金×東京国際映画祭 co-present 交流ラウンジ」山田洋次/李相日
「国際交流基金×東京国際映画祭 co-present 交流ラウンジ」是枝裕和/クロエ・ジャオ

ピーター・チャン(映画監督)マスタークラスや、藤元明緒×ペンエーグ・ラッタナルアーン、山田洋次×李相日、三宅唱×リティ・パン、是枝裕和×クロエ・ジャオといった、映画監督同士の豪華な対談が実施されました。

クロージングセレモニー

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:『パレスチナ 36』アンマリ―・ジャシル監督/ワーディ・エイラブーニ
『パレスチナ 36』アンマリ―・ジャシル監督/ワーディ・エイラブーニ

クロージングセレモニーでは、各部門における審査委員からの受賞作品の発表・授与が行われました。【東京グランプリ/東京都知事賞】にアンマリ―・ジャシル監督の『パレスチナ36』が選出され、カルロ・シャトリアン審査委員長よりトロフィーを授与されました。『春の木』が最優秀監督賞(チャン・リュル監督)と最優秀男優賞(ワン・チュアンジュン)の2冠を達成。日本映画からは『恒星の向こう側』より主演の福地桃子と河瀨直美が最優秀女優賞を受賞しました。最優秀監督賞は2作品同時受賞となり、『裏か表か?』のアレッシオ・リゴ・デ・リーギ監督、マッテオ・ゾッピス監督と『春の木』のチャン・リュル監督が選出され、その他審査員特別賞は『私たちは森の果実』が、最優秀芸術貢献賞は『マザー』が、そして観客賞は『金髪』がそれぞれ受賞しました。
小池百合子東京都知事より麒麟像の授与を行い、最後に安藤チェアマンによる閉会宣言により第38回東京国際映画祭は閉幕しました。

第38回東京国際映画祭 各賞受賞作品・受賞者

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:『春の木』チャン・リュル監督
『春の木』チャン・リュル監督
「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:『春の木』ワン・チュアンジュン
『春の木』ワン・チュアンジュン
「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:『恒星の向こう側』福地桃子/河瀨直美
『恒星の向こう側』福地桃子/河瀨直美
「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:『金髪』坂下雄一郎監督
『金髪』坂下雄一郎監督

コンペティション部門
東京グランプリ/東京都知事賞:『パレスチナ36』(パレスチナ/イギリス/フランス/デンマーク)
審査員特別賞:『私たちは森の果実』(カンボジア/フランス)
最優秀監督賞:チャン・リュル監督(『春の木』、中国)/アレッシオ・リオ・デ・リーギ、マッテオ・ゾッピス(『裏か表か?』、イタリア/アメリカ)
最優秀女優賞:福地桃子、河瀨直美(『恒星の向こう側』、日本)
最優秀男優賞:ワン・チュアンジュン(『春の木』、中国)
最優秀芸術貢献賞:『マザー』(ベルギー/北マケドニア)
観客賞:『金髪』(日本)

アジア学生映画コンファレンス作品賞『フローティング』(韓国)/審査委員特別賞『永遠とその1日』(台湾)、『エンジン再始動』(韓国)
アジアの未来作品賞『光輪』(韓国)
東京国際映画祭 エシカル・フィルム賞:『カザ・ブランカ』(ブラジル)
黒澤明賞:李相日、クロエ・ジャオ
特別功労賞:山田洋次、吉永小百合

第 38回東京国際映画祭
開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト

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