REVIEW

アンテベラム

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『アンテベラム』ジャネール・モネイ

冒頭に出てくる言葉からして不気味で、それがとても重要な伏線になっています。でも序盤はカラクリがあるようなストーリーには見えません。だからこそ深読みせずに観ていて、クライマックスで「えっ!あっ!」となります。というわけで、毎度しつこく書いて申し訳ないですが(笑)、個人的にはどんな映画も前情報を極力入れずに観るのが1番だと思っていて、本作は特にそうです。これは観る前にネタバレに出くわすとおもしろさが半減してしまうので要注意です。
ラストで驚きの事実が明かされる映画はいくつもあり、映画をたくさん観る方はだいたい結末が予想できるようになってきていると思います。でも、本作のラストはなかなか予想できないはず。途中から「あれ?」の連発が起こり、「そういえば、さっき…」という伏線がどんどん繋がって、「怖〜っ!最悪〜(震)」となります。こんなことがリアルに起きたら本当に恐ろしいですが、裏を返すと現実世界でこういったことが形を変えて起きているのだということを描いているのだと思います。キービジュアルからホラーっぽい作品かと思われる方もいるかもしれませんが、ホラーではありません。でもある意味ホラーよりも怖いので、見応えは期待してOKです。

デート向き映画判定
映画『アンテベラム』ジャネール・モネイ

ロマンチックなムードになるタイプの映画ではありませんが、今2人で一緒に平和に映画を観ていられることがいかに幸せかが実感できるので、お互いへの愛おしさがちょっと増すかもしれません。映画としてのおもしろさもあり、社会問題についても描かれているので、議論好きなカップルには特にオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『アンテベラム』ジャネール・モネイ

どこでカラクリに気付いたか、どこまで伏線に気付いたか、鑑賞後に誰かと語りたくなる作品なので、友達と観るか親子で観るのも良いでしょう。そして、目を向けるべき社会問題とそれと関連してアメリカ史にも触れているので、歴史を振り返るきっかけにもできそうです。

映画『アンテベラム』ジャネール・モネイ

『アンテベラム』
2021年11月5日より全国公開
キノフィルムズ
公式サイト

©2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平 次元を超える【レビュー】

キービジュアルとタイトル、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という意味深なキャッチコピーだけで観たくなったのは…

映画『見はらし世代』黒崎煌代 黒崎煌代【ギャラリー/出演作一覧】

2002年4月19日生まれ。兵庫県出身。

映画『ヒポクラテスの盲点』 ヒポクラテスの盲点【レビュー】

新型コロナウイルスワクチンの被害が起こっている現実に着目した、中立した立場の取材に基づくドキュメンタリー…

映画『ファンファーレ!ふたつの音』ピエール・ロタン ピエール・ロタン【ギャラリー/出演作一覧】

1989年6月20日生まれ。フランス出身。

映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト トロン:アレス【レビュー】

本シリーズ1作目『トロン』(=『トロン:オリジナル』)は1982年、『トロン:レガシー』は2010年に作られ、本作はシリーズ3作目となります…

映画『層間騒音』イ・ソンビン 層間騒音【レビュー】

冒頭から不可解な現象が映し出され、観る側はゾワゾワさせられながら騒音の原因を想像することになるわけですが…

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ミア・スレアプレトン ミア・スレアプレトン【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月12日生まれ。イギリス出身。

韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』マ・ドンソク/パク・ヒョンシク/ソ・イングク/ソン・ドンイル/イ・ジュビン/コ・ギュピル TWELVE トゥエルブ【レビュー】

マ・ドンソク、パク・ヒョンシク、ソ・イングクなど人気俳優が出演する本作は、十二支をモチーフにした守護神達…

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『秒速5センチメートル』松村北斗/高畑充希 秒速5センチメートル【レビュー】

本作は、新海誠監督が33歳の時に作った同名アニメーション作品を、33歳(撮影当時)の奥山由之監督が実写化…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106スイーツ画像あり スイーツを食べながらゆったり学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】女性限定ご招待!

生きていく上でお金との関わりは不可欠です。困ってから慌てるのではなく、先に知っておくと気持ちが楽!だから、私達と一緒にファイナンシャルプランナーさんのお話を聞いてみませんか? 本イベントでは、商品の販売や勧誘はありません。スイーツを食べてホッコリしながら、お話を聞いて、明るい未来を思い描く機会にしましょう!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. AXA生命保険お金のセミナー20251106スイーツ画像あり
  2. 映画学ゼミ:アイキャッチ1/本の上の犬と少女
  3. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃

REVIEW

  1. 映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平
  2. 映画『ヒポクラテスの盲点』
  3. 映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト
  4. 映画『層間騒音』イ・ソンビン
  5. 韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』マ・ドンソク/パク・ヒョンシク/ソ・イングク/ソン・ドンイル/イ・ジュビン/コ・ギュピル

PRESENT

  1. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  2. AXA生命保険お金のセミナー20251106スイーツ画像あり
  3. 映画『愚か者の身分』北村匠海/林裕太
PAGE TOP