REVIEW
アマンダ・セイフライドを主演に迎え、『ブルータリスト』のスタッフが贈る本作は、シェーカー教団の創始者アン・リーの実話を基にしています。本作で監督、脚本、製作を務めるモナ・ファストヴォールドは、監督デビューを果たした“The Sleepwalker”からブラディ・コーベットと度々組んでおり、『ブルータリスト』と本作でコーベットと共同で脚本を手掛けました。

アン・リー(アマンダ・セイフライド)は、1736年、イギリスのマンチェスターで、8人きょうだいの2番目の子どもとして生まれました。本作は、アンが少女の頃から最期までを描いています。アンはさまざまな苦境に見舞われるなか、信仰心を強めていきます。

いち信者に終わらずに、彼女がシェーカー教を立ち上げるに至った背景も、本作を観ると納得できるところがあります。特に印象に残るのは、彼女が自分自身の価値観に忠実なところです。彼女は社会的に劣勢に立たされていた女性の立場に甘んじる生き方をしませんでした。現代よりずっと、女性に与えられた選択肢が限られている時代に、タブーとされる価値観であっても貫こうとする姿勢には共感できます。

正直なところ、極端にみえる部分もあります。ただ、宗教が強要されるものではなく選択できるものである限り、シェーカー教の思想に救われた人達もいて当然でしょう。本作を観ただけでシェーカー教について理解しきれるわけではないものの、性役割に縛られることなく、信者が一つの家族のように暮らす姿勢はとても牧歌的です。だからこそ、信者達が作った家具製品が、教団が途絶えた後でも、文化として、芸術として残っているのかもしれません。

本作はいち教団のストーリーでありながら、現代になってようやく声が発せられるようになってきた多様性に関わる要素も含んでいます。先入観を持たずにニュートラルな心で観てみてください。
デート向き映画判定

恋愛観、結婚観に大いに関わる内容です。これから交際するかもしれない2人や、交際期間が浅く、お互いの価値観を今のうちに知っておきたい2人は、敢えて一緒に観るのもアリでしょう。あるいは、1人で観て、自分の恋愛観、結婚観に向き合ってみる機会にするのも良さそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定

小学生以下の皆さんには少々難しい内容です。自分なりの考えを持った上で、世の中にはさまざまな思想があると知る機会として、本作を観て欲しいので、自分から興味を持った時に観るほうが良いでしょう。そのほうが、もし自分とは違う意見でも、理解しようという意欲が保てそうです。

『アン・リー/はじまりの物語』
2026年6月5日より全国公開
PG-12
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2026年5月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。






























