REVIEW

オートクチュール【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『オートクチュール』ナタリー・バイ/リナ・クードリ

ディオールのアトリエで責任者を務めるエステル(ナタリー・バイ)と郊外に暮らす移民二世のジャド(リナ・クードリ)があることをきっかけに出会い、2人の人生が交錯していく物語。ファッション業界が舞台の人間ドラマとして楽しめると共に、ディオールの幻のドレスや貴重なスケッチ画が登場する点で、ファッション好きにとっても嬉しい作品です。
エステルとジャドを演じたナタリー・バイとリナ・クードリは、本作で息の合った掛け合いを披露しており、エステルとジャドが上司と部下という関係を越えて絆を深めていく姿には心を打たれます。エステルのプロの仕事ぶりは見事ですし、観客としては新人のジャドの視点からファッション業界を知ることができます。
日本人目線だと職場でのジャドの態度に良くも悪くも驚く点がありそうですが、日頃仕事でストレスが溜まっている人にとっては、「こういう働き方もアリなんだな」と参考になる点もあると思います。ファッション業界の仕事に興味がある方なら、まずは本作を観て疑似職業体験をするのもオススメです。

デート向き映画判定
映画『オートクチュール』リナ・クードリ

恋愛要素も少しありますが、エステルとジャドを中心とした人間ドラマがメインのお話です。特別気まずくなるシーンはないので、デートで観るのも良いと思います。エステルとジャドは年齢も生活環境も異なりますが、仕事を通して少しずつ信頼関係を築いていくので、関係性は違えどカップルにとっても参考になる部分が見つかりそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『オートクチュール』ナタリー・バイ/リナ・クードリ

これから社会に出る皆さんにとっても良い刺激を与えてくれる作品です。お針子達の繊細な仕事ぶりにはビックリすると思いますが、現実にもこういう世界があると思うと仕事の奥深さを感じられるのではないでしょうか。また、エステルとジャドのやり取りから人間関係を良好に保つヒントも得られると思います。

映画『オートクチュール』

『オートクチュール』
2022年3月25日より全国公開
クロックワークス、アルバトロス・フィルム
公式サイト

© 2019 – LES FILMS DU 24 – LES PRODUCTIONS DU RENARD – LES PRODUCTIONS JOUROR

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『またヴィンセントは襲われる』カリム・ルクルー またヴィンセントは襲われる【レビュー】

主人公のヴィンセントは、ある日突然、会社でインターンの男性に襲いかかられ…

海外ドラマ『三体』エイザ・ゴンザレス ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き】8〜「最近観たNetflix作品」

『三体』は全部観た方とぜひ共有したい、とある伏線についての話で盛り上がっています…

映画『カラーパープル』タラジ・P・ヘンソン タラジ・P・ヘンソン【プロフィールと出演作一覧】

1970年9月11日アメリカ、ワシントンD.C.生まれ。俳優、プロデューサー、監督。2001年『サウスセントラルLA』で注目を集め…

映画『胸騒ぎ』 胸騒ぎ【レビュー】

『胸騒ぎ』というタイトルなので、最初から嫌な予感にアンテナが立ってしまい…

映画『トランスフュージョン』サム・ワーシントン トランスフュージョン【レビュー】

ティーンエイジャーの息子のお父さん役を演じているサム・ワーシントン…

映画『夢の中』山﨑果倫/櫻井圭佑 夢の中【レビュー】

本作は、『蝸牛』でMOOSIC LAB 2019短編部門グランプリほか4冠を達成した都楳勝監督による最新作です。主人公のタエコ(山﨑果倫)の…

『ウォーレン・バフェット氏になる』ウォーレン・バフェット 本物かペテン師か【ビジネスの巨人】映画特集

儲け話というよりも人生訓として、良いお手本、悪いお手本の両方で、どのエピソードにも参考になる要素があります。

映画『無名』トニー・レオン 無名【レビュー】

第2次世界大戦下の1940年代上海で、中国共産党、国民党、日本軍のスパイが…

映画『FARANG/ファラン』ナシム・リエス 『FARANG/ファラン』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『FARANG/ファラン』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ミセス・クルナス vs.ジョージ・W・ブッシュ』メルテム・カプタン ミセス・クルナス vs.ジョージ・W・ブッシュ【レビュー】

トルコ移民のラビエ(メルテム・カプタン)は、ある日、長男のムラートが旅先のパキスタンでタリバンの一員だと疑われて拘束されたことを知り…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『MIRRORLIAR FILMS Season5』横浜流星 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内20代編】

今回は、国内で活躍する20代(1995年から2004年生まれ)のイイ俳優の中から、昨今活躍が目覚ましい方を編集部の独断で70名選抜し、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』ティモシー・シャラメ 映画好きが選んだ2023洋画ベスト

正式部員の皆さんに2023年の洋画ベストを選んでいただきました。どの作品が2023年の洋画ベストに輝いたのでしょうか?

映画『テルマ&ルイーズ 4K』スーザン・サランドン/ジーナ・デイヴィス あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『テルマ&ルイーズ』

今回は『テルマ&ルイーズ』のリメイクを作るとしたら…ということで、テルマ役のジーナ・デイヴィスとルイーズ役のスーザン・サランドンをそれぞれ誰が演じるのが良いか、正式部員の皆さんに聞いてみました。

REVIEW

  1. 映画『またヴィンセントは襲われる』カリム・ルクルー
  2. 映画『胸騒ぎ』
  3. 映画『トランスフュージョン』サム・ワーシントン
  4. 映画『夢の中』山﨑果倫/櫻井圭佑
  5. 映画『無名』トニー・レオン

PRESENT

  1. 映画『FARANG/ファラン』ナシム・リエス
  2. 映画『猿の惑星/キングダム』オリジナルTシャツ
  3. 映画『九十歳。何がめでたい』草笛光子
PAGE TOP