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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース【レビュー】

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映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』

無数のスパイダーマンの運命が絡み合うマルチバースを描いた前作も衝撃的ながら、続編となる本作は期待を大きく超えるクオリティに仕上がっています。マルチバースを舞台にすることで難解なストーリーになりそうなところも上手くシンプルにまとめていて見事です。
本作を観ると、本シリーズをマイルスが主人公のストーリーにした意図が明確に伝わってきます。クライマックスでは「なるほど、そうやって繋がるのか!」と、伏線が一気に繋がり、感動を覚えます。同時に本作はグウェンが主人公ともいえます。マイルスとグウェンにユニークな共通点を持たせ、ヒーローの宿命について大きな問いを投げかけています。運命をどう受け止めるかというテーマで描かれているので、ヒーローだけではなく、すべての人間に通じる物語にもなっていて、誰が観ても引き込まれるはずです。あと、過去のさまざまな映画へのオマージュ的セリフが不意に出てくる点では、映画ファンのツボもしっかり抑えています。
テーマ、キャラクター設定、ストーリーが素晴らしいのは当然ながら、やはりアニメでしか実現できない世界観が魅力です。マルチバースだけあって、さまざまな質感の世界が描かれていて楽しいですよ。ものすごく気になるラストで終わり、次作への期待も大きく膨らみます。これまでにない映像体験をぜひ味わってください。

デート向き映画判定
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』

見応えがバッチリで、年齢を問わず楽しめるアニメーションなので、年の差カップルにもオススメです。“スパイダーマン”というキャラクター自体が昔から知られている点でも、認知度が抜群なのでどんな相手でも誘いやすいですよね。シリーズとしては、前作を観ていたほうが楽しめるので、できれば一緒におさらいをしてから本作を観ると良いでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』

140分という上映時間の長さなので、キッズはどこまで集中力が続くか読めないながらも、テンポ良くストーリーが展開し、アクションも派手なので、小学校高学年以上なら飽きずに観られそうです。個性豊かな無数のスパイダーマンが登場するのもおもしろいですよ。家族の物語であり、友情物語でもあるので、誰もが共感できるでしょう。誰と一緒に観ても楽しめると思います。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
2023年6月16日より全国公開
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
公式サイト

©2023 CTMG. © & ™ 2023 MARVEL. All Rights Reserved.

TEXT by Myson


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『スパイダーマン:スパイダーバース』

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Amazon Prime Videoで観る REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定

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