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ブルーバック あの海を見ていた【レビュー】

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映画『ブルーバック あの海を見ていた』ミア・ワシコウスカ

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『渇きと偽り』のロバート・コノリー監督が、ティム・ウイントンの原作小説に魅了され、長らく映画化を熱望し、その夢を叶えて完成させた作品です。主人公で若き海洋生物学者のアビー(ミア・ワシコウスカ)は、母親のドラ(リズ・アレクサンダー)が倒れたという知らせを受け、故郷である西オーストラリアの海辺の町ロングボート・ベイへと向かいます。アビーはドラの世話のため、しばらく故郷に留まることを決め、母と過ごした子どもの頃を思い返します。
アビーの現在と過去を行き来しながら物語が進行し、その中で母親や街で暮らす人々との交流、美しい海で起きたさまざまな出来事が見えてきます。アビーとドラは常に海と接して暮らし、海を心から愛していることが伝わってきます。一方で、リゾート開発業者の心ない行動も観られ、胸が痛くなる場面もあります。そういったシーンは、現代社会と重なる部分が多くあり、環境問題について改めて考えるきっかけになると思います。
キャストは、ミア・ワシコウスカ、ラダ・ミッチェル、イルサ・フォグ、アリエル・ドノヒュー、リズ・アレクサンダー、エリック・バナらオーストラリア出身の俳優が多く出演しています。映画の公式資料によると、海に潜るシーンでは俳優達が自ら潜っているそうで、本作への意欲も感じられます。
アビーとドラの親子関係は、どんな方でも共感できる部分があり、自然の尊さについても考えさせられる作品です。また、海の神秘的な光景もたくさん収められているので、最近あまり自然に触れていないという方は本作を観て海を感じ、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

デート向き映画判定

映画『ブルーバック あの海を見ていた』

恋愛要素はほぼありませんが、親子愛や環境保護へのメッセージが詰まった作品なので、デートで観るのもアリです。海のシーンが多くあるので、海好きな方やダイビングが趣味という相手なら、より楽しめると思います。鑑賞後は一緒に海について語ったり、次回は水族館や海デートをするのもオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『ブルーバック あの海を見ていた』ミア・ワシコウスカ/リズ・アレクサンダー

アビーの幼少期のシーンは、皆さんも等身大で観られると思います。アビーは母のドラから海にまつわるさまざまなことを教わり、海を大切にするようになります。そんな2人の姿を観て、自分の親子関係を振り返ったり、海の生態系について勉強するのも良いと思います。

映画『ブルーバック あの海を見ていた』ミア・ワシコウスカ

『ブルーバック あの海を見ていた』
2023年12月29日より全国順次公開
エスパース・サロウ
公式サイト

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©2022 ARENAMEDIA PTY LTD, SCREENWEST (AUSTRALIA) LTD AND SCREEN AUSTRALIA

TEXT by Shamy

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