REVIEW
クセが強くて、クセになる!本作では、カンヌ、ベネチア、ベルリン、世界三大映画祭を制覇したポール・トーマス・アンダーソン監督と、3人のオスカー俳優の夢のタッグが実現しました。ちなみに、レオナルド・ディカプリオは『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー賞主演男優賞、ショーン・ペンは『ミスティック・リバー』で主演男優賞、『トラフィック』で助演男優賞を受賞しています。

本作は、革命家集団と彼等を撲滅しようとする側の長年にわたる攻防を描いており、設定だけ聞くと小難しい社会派映画をイメージされるかもしれません。でも、そんな予想を良い意味で裏切るぶっ飛んだストーリーとなっています。

物語は、革命家として活動するボブ(レオナルド・ディカプリオ)とカリスマ革命家のリーダー(タヤナ・テイラー)、そして宿敵となるロックジョー(ショーン・ペン)の運命が交差する出来事から描かれています。ロックジョーは最初からキャラクターが強烈で、ショーン・ペンの手腕を実感します。

『ワン・バトル・アフター・アナザー』というタイトルのとおり、戦いはすぐには終わりません。そこが本作のおもしろいポイントで、何年も経った後のキャラクター達の運命が再び絡み合うなかで、とんでもない展開に繋がっていきます。

そこから先は本編を観ていただくとして、本作はユーモアたっぷりに作られています。そんなユーモラスなシーンでは特に、レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロのセンスが光ります。
一方で、過激なシーンはとことん過激でメリハリが効いており、162分の上映時間もあっという間です。ポール・トーマス・アンダーソン監督って、やっぱりスゴいと思わずにはいられないでしょう。この独特な世界観はぜひ映画館で味わってください。
デート向き映画判定

あるキャラクターを観て、心の中で何度「ヘンタイ!」とつぶやいたことでしょう(笑)。このノリを一緒に笑えるカップルもいそうな一方で、初デートなどではちょっと反応に困る方もいらっしゃるかもしれません。気を使わずに観たい方は1人でじっくり観るか、映画好きの友達と一緒に観るほうが良さそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定

後半はティーンのキャラクターが大活躍するので、等身大で観られる部分もあるでしょう。とっちらかっている大人達の姿を観て、皆さんが何を感じるのかはわかりませんが、とりあえずエンタテインメントとして気楽に楽しんでください。ストーリー、俳優陣の演技力、演出力、三拍子揃った作品なので、映画っておもしろいなと感じて、映画にハマるきっかけになると嬉しいです。

『ワン・バトル・アフター・アナザー』
2025年10月3日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2025年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
