REVIEW
チャールズ・ディケンズが、我が子のために書き下ろした“The Life of Our Lord(私たちの主の生涯)”は、没後64年を経た1934年まで出版が許されず、幻の傑作といわれていたようです(映画公式サイト)。本作は、その幻の傑作をアニメーション化した作品です。

イエス・キリストにまつわる言い伝えは何度聞いても興味深く、チャールズ・ディケンズの幻の傑作と聞くと、本作に一層興味を持つ方も少なくないのではないでしょうか。ディケンズが子どもに読み聞かせるという設定も、どんな演出で表現されているのか気になるところです。確かに、イエスの一生をそのまま話すと、幼い子どもにとっては難しい部分もありそうです。でも本作は、聞き手となる5歳のやんちゃなウォルターが、イエスが生きていた時代に入り込んで、間近で様子を見守るという設定で、子どもの好奇心を繋ぎ止める臨場感があります。

福音書によって、異なる部分もありそうですが、イエス・キリストの一生は、たとえばドキュメンタリーシリーズ『イエス・キリストの生涯』で詳細を観られます。イエスが救世主と呼ばれた所以を本作で知ってから、もっと詳しく知りたい方は、当時のローマ帝国の統治を含め、政治と宗教の関係なども掘り下げると、より興味が湧くでしょう。

キリスト教徒が多い国と、日本では、本作に対する距離感の違いがありそうなものの、ケネス・ブラナー、ユマ・サーマン、ローマン・グリフィン・デイヴィス、オスカー・アイザック、ピアース・ブロスナン、フォレスト・ウィテカー、ベン・キングズレーと、豪華キャストが声を担当している点でとっつきやすく感じます。世界中の複数の場所で、宗教観に関わる戦争が続いている今、この映画が描くメッセージの意味をいろいろと考えさせられます。
デート向き映画判定

キリスト教の信者でなくても、イエス・キリストという誰でも知る人物なので、歴史を知るというスタンスで観られます。とはいえ、宗教観は人それぞれなので、デートに誘うには少々ハードルが高そうです。興味を持っている友達を誘うか、1人のほうが気楽に観られそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定

キリスト教は宗派が分かれているとはいえ、信者がとても多く、各国の政治や文化とも切っても切り離せない関係にあります。イエス・キリストの一生には、現代の社会にも大きな影響を持つ出来事が描かれていて、詳しく知れば知るほど、現代の紛争の背景や、文化的な背景の理解に繋がります。本作でイエス・キリストやキリスト教の歴史に興味を持ったら、さらに他の作品も観てみると、さまざまな分野で点と点が線として見えてくるでしょう。

『キング・オブ・キングス』
2026年3月27日より全国公開
ハーク
公式サイト
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TEXT by Myson
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- 信仰とは何か【宗教映画特集】
- イイ俳優セレクション/オスカー・アイザック(声の出演)
- イイ俳優セレクション/ケネス・ブラナー(声の出演)
- イイ俳優セレクション/ピアース・ブロスナン(声の出演)
- イイ俳優セレクション/フォレスト・ウィテカー(声の出演)
- イイ俳優セレクション/ベン・キングズレー(声の出演)
- イイ俳優セレクション/ローマン・グリフィン・デイヴィス(声の出演)
- イイ俳優セレクション/ユマ・サーマン(声の出演)


























