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ハウス・オブ・ザ・デビル【レビュー】

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映画『ハウス・オブ・ザ・デビル』

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本作は、『X エックス』『Pearl パール』『MaXXXine マキシーン』と、A24初のシリーズ化作品となる“Xシリーズ”で一気に注目を集めたタイ・ウェスト監督による2009年の作品です。物語の舞台は、1983年、アメリカのコネチカット州にある田舎町。ウェスト監督は、16mmフィルムで撮影し、「セット、衣装、フォント、カメラワークに至るまで徹底して当時の質感」を再現しています(映画公式サイト)。その徹底ぶりは、本編が始まってすぐに感じ取れるはずです。
そして、本作はなんと実際に起きた不可解な事件を基にしているそうです(本編冒頭テロップ)。当時のアメリカについて、映画公式サイトでは「1980年代、悪魔崇拝をめぐる前代未聞の集団ヒステリー《サタニック・パニック》がアメリカ社会を席巻し、マスコミや司法、ついにはFBIまでを巻き込む大騒動へと発展した混迷の時代」だったと述べられています。

映画『ハウス・オブ・ザ・デビル』グレタ・ガーウィグ

主人公のサマンサ(ジョスリン・ドナヒュー)は、寮を出て暮らすために小さなアパートを借りようとしていました。でも、契約のためにすぐに大金を用意しなければいけません。そんな時、ベビーシッターの求人情報を目にします。そして、それがサマンサの運命を変えてしまいます。
ベビーシッターという恐怖とは一見無縁の要素が、どう恐怖の展開に繋がっていくのか予想できず、余計にスリリングです。話が展開するうちに恐ろしい企ての真相が徐々に露わになり、あらゆるところに仕掛けられた罠にサマンサがはめられていく様子にゾワゾワさせられます。

映画『ハウス・オブ・ザ・デビル』トム・ヌーナン

そして、ベビーシッターを募集する男性との電話越しのやり取りが不気味さを倍増させています。さらに、ようやく姿を現した男性が穏やかな雰囲気の紳士で逆に怖い!この男性を演じるトム・ヌーナン(2026年2月に逝去)の怪演は必見です。また、サマンサの親友メーガン役としてグレタ・ガーウィグも出演しており、存在感を発揮しています。
基となっている実際に起きた事件の不可解な点はどんなところにあるのかは観てのお楽しみとして、最後の最後が衝撃的です。だから余計に、どこまでが実際に事件として報告されていて、どこからが脚色なのかがとても気になるストーリーです。いずれにしても、もし事件の背景に悪魔崇拝が関与していたとしたら、単なる思想がそこまで人間を動かしてしまうことにとてつもない恐怖を感じます。

デート向き映画判定

映画『ハウス・オブ・ザ・デビル』ジョスリン・ドナヒュー

実際に起きた不可解な事件が基となっていて、宗教色もある分、見応えがあり、シリアスに見入ってしまうでしょう。スリラー系の映画が全く無理という相手を誘うのは難しいでしょうが、逆に怖いだけではないスリラーなら観たいというタイプなら、誘ってみても良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『ハウス・オブ・ザ・デビル』メアリー・ウォロノフ

R指定はついていないようですが、キッズには刺激が強いでしょう。宗教と社会、人間との関係についても、自分なりの考えが持てるようになってから観たほうが良いと思うので、せめて中学生くらいになってから観るほうが良いのではないでしょうか。また、描写の怖さと心理的な怖さが両方あるので、個のジャンルに免疫がついてから観るほうが、テーマに集中して観られそうです。

映画『ハウス・オブ・ザ・デビル』

『ハウス・オブ・ザ・デビル』
2026年3月27日より全国公開
OSOREZONE
公式サイト

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TEXT by Myson

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