REVIEW
なんとも生々しい夫婦の現実を描いているなと思って観ていたら、実話を基にしているんです。本作が3作目の監督作となるブラッドリー・クーパーは、友人の実話を題材に本作を制作したそうです。脚本は、ブラッドリー・クーパーと、主演のウィル・アーネット、マーク・チャペルが共同で務めています。

ブラッドリー・クーパーは俳優としてはもちろん監督としての才能をめきめきと発揮していますね。本作は、『アリー/ スター誕生』『マエストロ:その音楽と愛と』と少し毛色が異なるのかなと思いきや、エンタテインメントにまつわるストーリーで、音楽にも縁があります。本作は音楽が主ではないからこそ、逆に楽曲起用のセンスの良さが印象に残ります。絶妙なシーンでクイーン&デヴィッド・ボウイのヒット曲“アンダー・プレッシャー”が使われているので、一層心に染みるんですよね。そして、ウィル・アーネットとローラ・ダーンの名演も見ものです。

ストーリーの始めに、突然“夫婦の終わり”が映し出されます。かなりの大ごとであるはずが、その光景はあまりにも静かだからこそ、リアリティを感じます。でも、長年連れ添った夫婦には“外の顔”があります。だから、さまざまなところで、予想以上にややこしい状況に対応しなければいけません。そうした様子もまた生々しく映ります。

夫婦が新しい一歩を踏み出すシーンはあるものの、そんなに簡単にはいきません。そうして本当にやるせない気持ちになっていたら、意外な展開が訪れます。

まさに破壊からの再生!その過程が観ていて何とも心地よく、実話を基にしていると知ると余計に嬉しくなります(私は前情報を入れずに観るようにしたので鑑賞後に知って嬉しくなりました)。そして、何といっても結末が見事です。綺麗事ではなく、芯を突いているからこそ説得力があります。

敢えて何が起こるかは書かないとして、失意の夫アレックス(ウィル・アーネット)の何気ない行動が運命を変えていく様子もぜひ観ていただきたいです。そして、妻テス(ローラ・ダーン)の心の叫びも痛いほど心に響きます。今、恋愛関係や夫婦関係に亀裂が入っているけれど、まだ希望を捨てきれない方は特に必見です。
デート向き映画判定

夫からはこう見えていて、妻からはこう見えているのだなという両面から夫婦関係を見直すきっかけになるストーリーです。特に夫側からすると、良かれと思って言ったことややったことが、なぜ突然妻を不機嫌にしてしまうのか、客観視できる機会になるでしょう。一生添い遂げたい人がいる方は、一緒に生きる覚悟とは何かを知ることができるので、ぜひパートナーと観てください。
キッズ&ティーン向き映画判定

主人公夫婦の子ども目線で観ると、複雑な心境になる部分もあるでしょう。多くの場合、親は子どもの前では体裁を取り繕うかもしれません。でも、本作を観ると裏側はこうなっているのかもしれないという想像を膨らませる機会になりそうです。とはいえ、もう少し大人になってから観たほうが、主人公の立場で臨場感をもって観られるのではないでしょうか。

『これって生きてる?』
2026年4月17日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2026年4月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。






























