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シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE【レビュー】

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映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』岸井ゆきの/ツェン・ジンホア

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第58回谷崎潤一郎賞を受賞した吉本ばななの短編小説集「ミトンとふびん」に収められた一篇「SINSIN AND THE MOUSE」を原作とする本作は、金馬映画祭 Film Project Promotion(FPP)部門優秀企画に選出され、日本と台湾の合作で映画化されました。ほとんどのシーンは台湾を舞台にしており、台湾の人気俳優ツェン・ジンホア(曽敬驊)が参加しています。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』岸井ゆきの

主人公のちづみ(岸井ゆきの)は、母を亡くし、深い喪失感を抱えていたところ、バンド活動を行う友人から台湾で行われるライブを観にくるよう誘われます。ちづみは乗り気ではなかったものの、台湾を訪れた際に友人から紹介されたシンシン(ツェン・ジンホア)と一緒に過ごすなかで、心の変化に気づいていきます。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』岸井ゆきの/ツェン・ジンホア

このストーリーには秀逸な点が複数あります。その中でも印象深いのは、聴覚にまつわる要素と、キャラクター設定です。ネタバレを避けて、詳しくは言及しないでおくとして、いずれにしても、それぞれ2つの異なる立場を対称的に描いている点がユニークです。また、生きているのに会えない遠い存在、二度と会えないけれど近い存在という対比も切なく映ります。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』岸井ゆきの/ツェン・ジンホア

シンシンとちづみ自身の距離感の変化、関係性の変化も見どころです。結末をどのように受け止めるかはさまざまありそうななか、こういう“運命の出会い”もあると感じます。出会うべくして出会った2人の心の旅を皆さんも体験してみてください。

デート向き映画判定

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』岸井ゆきの/ツェン・ジンホア

気まずい描写が出てくるわけではないので、デートで観るのもアリとは思いつつ、場合によっては自分達の関係に置きかえてみて得られた気づきが、どう影響するのかは未知数です。主人公と同じように何らかの喪失感を抱いている方は、自分と向き合う機会になるので、1人で観るほうが良いかもしれません。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』岸井ゆきの/ツェン・ジンホア

さまざまな経験を経てから観るほうがしっくりくる部分と、年齢などを問わずピンとくる部分の両方があるように思います。今観た感覚と、何年後かに再び観た感覚は異なるかもしれません。何となく心が満たされない状態が続いていたら、難しいことは考えずに、感覚的に観てみるのも良さそうです。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』岸井ゆきの/ツェン・ジンホア

『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』
2026年6月26日より全国公開
カルチュア・パブリッシャーズ
公式サイト

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Copyright © 2021 by Banana Yoshimoto All rights reserved.
Japanese original edition published by Shinchosha Publishing Co., Ltd., Japan in 2021.
The permission to use the original novel to produce this movie has been arranged with Banana Yoshimoto through ZIPANGO, S.L.
©2026映画「SINSIN AND THE MOUSE」FILM PARTNERS

TEXT by Myson

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  2. 映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ
  3. 映画『大統領のケーキ』バニーン・アハマド・ナーイフ
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