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エッフェル塔~創造者の愛~【レビュー】

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映画『エッフェル塔~創造者の愛~』ロマン・デュリス

実話を基に自由に創作したとされる本作は、エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの大恋愛を描いています。ニューヨークで自由の女神を制作したことで名声を得たエッフェル(ロマン・デュリス)は、次に取りかかろうとするプロジェクトに支援を得るために出席したパーティーで昔の恋人アドリエンヌ・ブールジュ(エマ・マッキー)に再会します。でも、彼女を見たエッフェルは複数な表情。一体2人に何があったのかが徐々に明かされていきます。
高さ300m、100%鉄製のエッフェル塔は1898年に完成し、今ではパリを象徴する観光スポットです。本作は、エッフェル塔がどれほどすごい“芸術作品”なのかということを考える機会を与えてくれます。本作には、完成までに何度も訪れた大きな困難を乗り越えるため、エッフェルがすべてを投じた様子も描かれていて、そこに彼の恋愛が大きく絡んでいきます。彼と昔の恋人との関係は26年も前に遡りますが、それはまさに運命の出会いといった印象で、エッフェル塔完成を目指すエッフェルがどれほど大きなものを犠牲にしたかが伝わってきます。
エッフェルの大恋愛を知ると一層エッフェル塔を訪れたくなると同時に、改めてエッフェル塔の偉大さと魅力を感じます。今すぐにでもパリに行きたくなりますが、まずは本作でエッフェル塔を“訪れて”みてはいかがでしょうか。

デート向き映画判定
映画『エッフェル塔~創造者の愛~』ロマン・デュリス/エマ・マッキー

とてもロマンチックな作品なのでデートで観るのもオススメです。ただ、三角関係の末に一緒になったカップルは各々がどんな立場だったかによって、気持ちが盛り上がるか、余計な心配が増えるか、反応が分かれそうです。また、今恋愛中だけれどずっと忘れられない相手がいる方は1人でじっくり観るほうが、心おきなく思い出に浸りながら感情移入できそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『エッフェル塔~創造者の愛~』ロマン・デュリス

誰もが知るパリの象徴エッフェル塔について知ると、外国に興味を持つきっかけにできるかもしれません。また、本作で描かれる大恋愛は年齢を問わず共感できると思います。好きな人への想いから大きなチャレンジをするエッフェルの姿、愛するエッフェルの夢を影ながら支えるアドリエンヌの姿にも刺激を受けるでしょう。15歳以上になって興味を持ったらぜひ観てみてください。

映画『エッフェル塔~創造者の愛~』ロマン・デュリス/エマ・マッキー

『エッフェル塔~創造者の愛~』
2023年3月3日より全国公開
R-15+
キノフィルムズ
公式サイト

© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

TEXT by Myson

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