取材&インタビュー

30周年を迎えたフランス映画祭にロマン・デュリス、バンジャマン・ヴォワザンなどフランス映画界の実力派が揃って来日

  • follow us in feedly
  • RSS

今回で30周年を迎える【フランス映画祭2022横浜】には3年ぶりに来日ゲストが大勢詰めかけました。

<登壇者>
石田ゆり子(フェスティバル・ミューズ)
ダニエラ・エルストナー(ユニフランス代表)
山中竹春(横浜市長)
フィリップ・セトン(駐日フランス大使)
田川 丈二(日産自動車株式会社 専務執行役員 チーフサステナビリティオフィサー)
世武裕子(映画音楽作曲家/シンガーソングライター)
ミカエル・アース(『The Passengers of the Night (英題)』監督)
ローラ・キヴォロン(『ロデオ』監督)
エリック・グラヴェル (『フルタイム』監督) 
メルヴィル・プポー(『ワン・ファイン・モーニング(仮)』俳優)
パスカル・グレゴリー(『ワン・ファイン・モーニング(仮)』俳優) 
アラン・ウゲット(『イヌとイタリア人、お断り!』監督)
サラ・ヴァン=デン=ブーム(短編『レイモンド、もしくは縦への逃避』監督)
フレデリック・エヴァン(短編『姉妹』監督)
ルイーズ・メルカディエ(短編『姉妹』監督) 
ブリュノ・コレ(短編『記憶』監督)
ヴィオレット・デルヴォワ(短編『崩れる関係』監督)
クロエ・アリエズ(短編『崩れる関係』監督) 
エロイーズ・フェルレ(短編『くすんだ海』『風の娘たち』監督) 
バンジャマン・ヴォワザン(『幻滅』俳優)
アナマリア・ヴァルトロメイ(『あのこと』俳優)
オードレイ・ディヴァン(『あのこと』監督)
ロマン・デュリス(『EIFFEL(原題)』俳優)
マルタン・ブルブロン(『EIFFEL(原題)』監督)

フェスティバル・ミューズを務めた石田ゆり子は、フランス語で「紳士淑女の皆様、横浜、フランス、こんばんは。フランス映画祭2022、30周年おめでとうございます。フランスは私にとって世界のどこよりも感銘を受ける国です。ですので、こうして今皆さんと一緒にいられて本当に幸せです。フランスから来てくださった皆様、本当にありがとうございました。日本での日々を堪能してください。ありがとうございました」と挨拶しました。

あのこと』主演:アナマリア・ヴァルトロメイ
『ワン・ファイン・モーニング(仮)』メルヴィル・プポー

ロマン・デュリスは、「ありがとうございます。本日私は日本語を覚えてきました。“ハラヘッタ”」と言うと、拍手喝采が起こりました。

ロマン・デュリスを後ろから観察するバンジャマン・ヴォワザンの表情も何ともいえないですね(笑)。

そして、オープニングセレモニーの後、本映画祭でオープニング作品として上映される“EIFFEL(原題)”の舞台挨拶が行われました。

『EIFFEL(原題)』ロマン・デュリス

エッフェル氏を演じたロマン・デュリスは、ギュスターヴ・エッフェル氏がどんな方だったと思うか聞かれると、「ギュスターヴ・エッフェルという人は何も恐れない人なんです。だからエッフェル塔を建てるいう本当に狂気じみた夢を現実にするために、少しずつ少しずつ着実に建設をするわけです。だから、天才、発明家だといえると思います。好きだなと思ったのはとても合理主義なんですが、同時に好きな人の前ではとても人間的な感情を見せてしまう。だからこそとても脆弱な部分を見せる。合理的な部分と弱々しい部分が魅力的でした」と話しました。

マルタン・ブルブロン監督は、「この作品は何年前も前から温めてきた企画です。世界中の誰もが知っているエッフェル塔について語るという野心を持ちました。でも、ギュスターヴ・エッフェル氏の人間的な部分と、エッフェル塔の建設の両方を組み合わせることに私自身監督として興味をそそられました。皆さん気に入ってくださると嬉しいです」とコメントしました。

今回のフランス映画祭では、長編10作品、短編6作品が上映されます。映画祭に足を運んで、横浜の街並みも一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

フランス映画祭2022横浜オープニングセレモニー:
2022年12月01日取材 PHOTO&TEXT by Myson

フランス映画祭2022横浜
2022年12月1日〜4日まで横浜・みなとみらい21地区にて開催
公式サイト

『EIFFEL(原題)』
2023年3月3日より全国公開
R-15+
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『レイブンズ』瀧内公美さんインタビュー 『レイブンズ』瀧内公美さんインタビュー

写真家、深瀬昌久の78年に渡る波瀾万丈の人生を、実話とフィクションを織り交ぜて描いた映画『レイブンズ』。今回は本作で、深瀬昌久の最愛の妻であり被写体でもあった洋子役を演じた瀧内公美さんにインタビューさせていただきました。

映画『ミッキー17』ロバート・パティンソン ミッキー17【レビュー】

『パラサイト 半地下の家族』で第92回アカデミー賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)を受賞したポン・ジュノ監督(脚本、製作を兼務)が、この度制作したハリウッド映画は…

映画『ANORA アノーラ』マイキー・マディソン マイキー・マディソン【ギャラリー/出演作一覧】

1999年3月25日生まれ。アメリカ出身。

映画『BAUS 映画から船出した映画館』染谷将太 BAUS 映画から船出した映画館【レビュー】

2014年、東京都、吉祥寺の映画館“バウスシアター”が閉館となりました。本作は、この映画館を親の代から運営してきた本田拓夫著…

映画『白雪姫』レイチェル・ゼグラー 白雪姫【レビュー】

1937年に製作されたディズニーの『白雪姫』は、世界初のカラー長編アニメーションであり、ウォルト・ディズニー・スタジオの原点とされています…

映画『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』 ニンジャバットマン対ヤクザリーグ【レビュー】

バットマン・ファミリーが戦国時代の歴史改変を食い止めた『ニンジャバットマン』の続編…

【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性 自分を知ることからすべてが始まる【映画でSEL】

SEL(社会性と情動の学習)で伸ばそうとする社会的能力の一つに「自己への気づき」があります。他者を知るにも、共感するにも、自己をコントロールするにも、そもそも自分のことを全く理解していなければ始まりません。

映画『悪い夏』北村匠海 悪い夏【レビュー】

染井為人著の原作小説は、「クズとワルしか出てこない」と話題を呼び、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しています。映画化の際には…

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』Kōki,/渡邊圭祐/綱啓永 女神降臨 Before 高校デビュー編【レビュー】

本作は、縦スクロール形式のデジタルコミック“webtoon”で人気を博したyaongyi(ヤオンイ)作の同名コミックを原作としています…

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ 教皇選挙【レビュー】

圧倒されっぱなしの120分でした。教皇に“ふさわしい”人間の境界線をテーマに、神に仕える聖職者達の言動、ひいては人格を通して…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  2. 映画『風たちの学校』
  3. 【映画でSEL】海辺の朝日に向かって手を広げる女性の後ろ姿

REVIEW

  1. 映画『ミッキー17』ロバート・パティンソン
  2. 映画『BAUS 映画から船出した映画館』染谷将太
  3. 映画『白雪姫』レイチェル・ゼグラー
  4. 映画『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』
  5. 映画『悪い夏』北村匠海

PRESENT

  1. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
  2. 映画『私の親愛なるフーバオ』
  3. 映画『デュオ 1/2のピアニスト』カミーユ・ラザ/メラニー・ロベール
PAGE TOP