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エレベーション 絶滅ライン【レビュー】

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映画『エレベーション 絶滅ライン』アンソニー・マッキー

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クワイエット・プレイス”“パージ”シリーズなどを手掛けてきたヒットメーカー、ブラッド・フラーが製作を務め、ジョージ・ノルフィ監督とアンソニー・マッキーが3度目のタッグを組んだ本作は、人間が標高2500m以上でしか暮らせない世界を描いたサバイバルホラーです。

映画『エレベーション 絶滅ライン』アンソニー・マッキー

本作で描かれる世界では、 “リーパー”と呼ばれる謎のモンスターが現れてから3年が経ち、人間の95%が死滅しています。生き残った人間は山岳地帯にいればリーパーに襲われることはないものの、もともといた地上にしかない資源があり、山岳地帯での生活にも限界が見えてきます。そんななか、肺の病気を患う息子ハンター(ダニー・ボイド)の薬を補充すべく、ウィル(アンソニー・マッキー)は山を下る決意をします。

映画『エレベーション 絶滅ライン』アンソニー・マッキー/モリーナ・バッカリン

本作の映画公式資料「ディレクターズ・ノート」にはこう記してあります。

物理的なニーズはすべて満たされているのに、世界から隔離されたら、人はどうなるのだろうか?この映画はその前提から始まり、登場人物たちが彼らの人生を決定づける高度2,500m「ライン」の下を冒険しなければならない、手に汗握る旅へと誘う。この下山で、私たちはより深い疑問に直面する: 私たちの進化と偉大な文明の創造を助けたテクノロジーと知性は、私たちを破滅に向かわせるものなのか?

映画『エレベーション 絶滅ライン』アンソニー・マッキー/モリーナ・バッカリン/マディー・ハッソン

こうした背景から作られた物語は、ウィル、ハンター、ニーナ(モリーナ・バッカリン)、ケイティ(マディー・ハッソン)の4人のキャラクターを中心に展開し、とてもシンプルです。科学者であるニーナがリーパーの研究に執念を燃やしていて、リーパーを倒す糸口が見つかるか否かが見どころとなっていて、前述のディレクターズ・ノートで問題提起された一つの答えが描かれているように感じます。
ただし、ある疑問は残され、続編への期待を煽ります。もしも、続編があるなら、別の角度から文明と私達の生活との関連を描くストーリーが出てくるのかなと想像させられます。

デート向き映画判定

映画『エレベーション 絶滅ライン』アンソニー・マッキー

デートで観て気まずくなるようなシーンはなく、アトラクション感覚でドキドキハラハラを楽しめます。露骨に残虐なシーンは限られているので、初デートだとしても、“クワイエット・プレイス”シリーズが好きな者同士なら本作を一緒に観るのもアリでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『エレベーション 絶滅ライン』アンソニー・マッキー

キッズの場合はリーパーが怖いと感じるかもしれませんが、他のクリーチャーものと比較すると見た目の気味の悪さは控えめなほうだと思います。興味があるなら、小学校中学年以上ならトライできるのではないでしょうか。また、ルールに則って対処する展開は、ロールプレイングゲームに似ていて、ストーリーもシンプルで、上映時間も91分と短めなので観やすいと思います。

映画『エレベーション 絶滅ライン』アンソニー・マッキー/モリーナ・バッカリン

『エレベーション 絶滅ライン』
2025年7月25日より全国順次公開
アット エンタテインメント
公式サイト

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TEXT by Myson

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