REVIEW

うまれる【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『うまれる』安藤瞳

本作は、一人娘を亡くしたシングルマザーの苦悩を描いた短編映画です。主人公の安川良子の娘、裕美は天然パーマをからかわれ、クラスメイトからいじめられていました。裕美は、ある日帰らぬ人となってしまい、良子は裕美が事故で亡くなったとばかり思っていました。そんなある日、良子は裕美の同級生から耳を疑う話を聞きます。
ここから先は映画でご覧いただくとして、本作は約30分という短い間に母親達のさまざまな感情が渦巻く濃厚な作品となっています。それぞれの子ども達の事情は異なりますが、母親達は共通して「うちの限って」という心情を持っています。皆が自分の子ども達を信じて、必死に守ろうとします。そんな母親達の激しい感情がぶつかり合うシーンは鬼気迫るものがあります。そして、まさかの展開が繰り広げられ、観る側は唖然としてしまいます。でも、これが母親なんだろうなと実感させられます。なぜ『うまれる』というタイトルがついているのだろうと思いましたが、子どもを産み母になるとはこういうことなんだなと感じます。子どもが生まれてからずっと、毎日母親はこんな気持ちでいるのだなと思うと想像を絶します。お子さんがいらっしゃる方が観るのと、そうでない方が観るのとでは異なる部分もあるとは思いつつ、「母親とは」という定義の一つを見せつける作品となっています。

デート向き映画判定
映画『うまれる』安藤瞳 ほか

デート気分も吹っ飛ぶ内容ですが、一生を共にし、将来子どもを持ちたいと考えているカップルなら、一緒に観るのも良いかもしれません。また、お子さんがいらっしゃる夫婦も一緒に観て、子育てについて相談する機会にするとどうでしょうか。母親しか登場しない点も、子育てで母親だけに負担がかかっている世の中の状況を客観視できそうです。子育てについて話し合いたいカップルは敢えて2人で観てみてください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『うまれる』安山夢子

映画だからこそのシチュエーションで、お母さんが子どもを守ろうといかに必死なのか客観視することができます。子どもが考えている以上に、お母さんは子どものことを思っているのが伝わってきます。本作を観たら、お母さんに心配をかけたら申し訳ない気持ちになると思います。そして、いじめの代償が大きいことを感じて欲しいです。とても激しい内容の映画ですが、15歳以上になったら観てみてください。

映画『うまれる』安藤瞳

『うまれる』
2023年6月23日より全国順次公開
R-15+
ニチホランド
公式サイト

© 2021 On7

TEXT by Myson

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ロビー! 4000億円を懸けた仁義なき18ホール』ハ・ジョンウ ロビー! 4000億円を懸けた仁義なき18ホール【レビュー】

ハ・ジョンウが監督、脚本(キム・ギョンチャンと共同脚本)、主演を務める本作は、ロビー活動における接待ゴルフをテーマに…

海外ドラマ『9-1-1 LA救命最前線 シーズン7』ケネス・チョイ ケネス・チョイ【ギャラリー/出演作一覧】

1971年10月21日生まれ。アメリカ出身。

トーキョー女子映画部チャンネルpodcast ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『28年後… 白骨の神殿』『HELP/復讐島』…etc.

今回からテーマを刷新。当WEBサイトのスタンスと変えて、ネタバレありで、個人的にツボにハマったポイントをざっくばらんにお話しています。

映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』キム・テリ 超時空英雄伝エイリアノイド PART2【レビュー】

PART1に続く本作では、過去パートにあたる高麗末期にいるムルク(リュ・ジュンヨル)とイアン(キム・テリ)をはじめとした面々が…

映画『センチメンタル・バリュー』レナーテ・レインスヴェ/インガ・イブスドッテル・リッレオース センチメンタル・バリュー【レビュー】

『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー監督とレナーテ・レインスヴェが再びタッグを組んだ本作は、第78回カンヌ国際映画祭において、映画祭最長の19分間に及ぶスタンディングオベーションを巻き起こし、見事グランプリを受賞…

映画『梟−フクロウ−』リュ・ジュンヨル リュ・ジュンヨル【ギャラリー/出演作一覧】

1986年9月25日生まれ。韓国出身。

映画『嵐が丘』マーゴット・ロビー/ジェイコブ・エロルディ 嵐が丘【レビュー】

エミリー・ブロンテが1847年に書いた「嵐が丘」は、1970年にも一度…

Netflixドラマ『エミリー、パリへ行く シーズン5』ブリュノ・グエリ ブリュノ・グエリ【ギャラリー/出演作一覧】

1975年7月11日生まれ。フランス出身。

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ/スタンリー・トゥッチ 映画好きが選んだ2025洋画ベスト

正式部員の皆さんに投票していただいた2025年洋画ベストの結果を発表!2025年の洋画ベストに輝いたのは!?

映画『災 劇場版』中島セナ 中島セナ【ギャラリー/出演作一覧】

2006年2月17日生まれ。東京都出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ/スタンリー・トゥッチ 映画好きが選んだ2025洋画ベスト

正式部員の皆さんに投票していただいた2025年洋画ベストの結果を発表!2025年の洋画ベストに輝いたのは!?

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『ロビー! 4000億円を懸けた仁義なき18ホール』ハ・ジョンウ
  2. 映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』キム・テリ
  3. 映画『センチメンタル・バリュー』レナーテ・レインスヴェ/インガ・イブスドッテル・リッレオース
  4. 映画『嵐が丘』マーゴット・ロビー/ジェイコブ・エロルディ
  5. 映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』リュ・ジュンヨル/キム・ウビン/キム・テリ

PRESENT

  1. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP