REVIEW

イエスタデイ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『イエスタデイ』ヒメーシュ・パテル/エド・シーラン

ある日突然「この世で自分しかビートルズを知らない状況になったら?」という設定がとてもユニークで、いかにビートルズという存在や音楽の力が偉大であることを改めて実感するとともに、本当に良いものを自分が一番に見つけて世に広めていき、それを皆も好きになっていくという幸福感を体感できます。でも後半は、人間の欲と罪悪感が向かう先や、自分の限界を知る辛さをリアルに想像させられて、そこから主人公が本当の自分を見つけていく姿に一番共感できます。不器用な主人公のラブロマンスが、幸とも不幸とも言える出来事を通して進展していく様にも好感が持てて、本当の意味で幸せになるには何が必要かを考えるきっかけをくれます。主演のヒメーシュ・パテルはまだ無名ながら本作に大抜擢されましたが、彼が持つ雰囲気もすごく親近感があり、歌もすごく上手で、ダニー・ボイル監督の逸材を見つけるセンスの鋭さを感じます。ビートルズの名曲の数々を聴く楽しみはもちろんですが、逆にビートルズを知らない世代でも、本作の設定と同じく、ビートルズを初めて知る感覚で楽しめますよ。

デート向き映画判定
映画『イエスタデイ』ヒメーシュ・パテル/リリー・ジェームズ

すごく近くにいて、本当は恋心に気付いているのに、なかなか友達以上恋人未満から前に進めない人は、とても共感できるシチュエーションが描かれていて、背中を押してもらえるストーリーになっていますので、意中の相手を誘って観てください。また、ロマンチックでキュンとするシーンがありつつ、気まずいシーンは出てこないので、初デートでも安心して観られます。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『イエスタデイ』ヒメーシュ・パテル

もし誰かが考えた、絶対に成功するとわかっていることを自分だけが知ったら、皆さんはどうしますか?自分で考えたアイデアなら胸を張って挑戦していけますが、本作のストーリーはそうではないからこそ、いろいろなことを教えてくれます。本作は、これからいろいろなことに挑戦するであろう皆さんが、将来をシミュレーションするのにとても良い題材を扱っているので、ぜひ観て、自分の価値観を振り返ってみてください。

映画『イエスタデイ』ヒメーシュ・パテル/リリー・ジェームズ

『イエスタデイ』
2019年10月11日より全国公開
東宝東和
公式サイト

©Universal Pictures

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『流麻溝十五号』余佩真(ユー・ペイチェン) 流麻溝十五号【レビュー】

本作の原作は、曹欽榮(ツァオ・シンロン)と鄭南榕基金会による「流麻溝十五號:綠島女生分隊及其他」です…

映画『ツイスターズ』オリジナルハンディファン 『ツイスターズ』オリジナルハンディファン 2名様プレゼント

映画『ツイスターズ』オリジナルハンディファン 2名様プレゼント

映画『このろくでもない世界で』ホン・サビン/ソン・ジュンギ このろくでもない世界で【レビュー】

冒頭から緊張感のあるシーンで始まる本作は、ろくでもない世界でもがく18歳の少年を主人公に…

映画『OUT』公開初日舞台挨拶、杉本哲太 杉本哲太【プロフィールと出演作一覧】

1965年7月21日生まれ。神奈川県出身。『白蛇抄』(1983)で映画デビューし…

映画『あのコはだぁれ?』清水崇監督インタビュー 『あのコはだぁれ?』清水崇監督インタビュー

昨年話題となった『ミンナのウタ』のDNAを引き継ぐ最新作『あのコはだぁれ?』。今回は本作を手掛けた…

映画『デッドプール&ウルヴァリン』ライアン・レイノルズ/ヒュー・ジャックマン デッドプール&ウルヴァリン【レビュー】

たくさん言いたいことはありながら、ネタバレになるので言えないことが多過ぎ…

映画『時々、私は考える』デイジー・リドリー 時々、私は考える【レビュー】

主人公のフラン(デイジー・リドリー)はとても静かだけれど、ここぞという時には…

映画『お隣さんはヒトラー?』デヴィッド・ヘイマン/ウド・キアー お隣さんはヒトラー?【レビュー】

タイトルは『お隣さんはヒトラー?』で、物語の舞台は1960年のコロンビア…。「むむむ?アドルフ・ヒトラーって…

映画『ロイヤルホテル』ジュリア・ガーナー/ジェシカ・ヘンウィック ロイヤルホテル【レビュー】

『アシスタント』のキティ・グリーン監督と、主演を務めたジュリア・ガーナーが再びタッグを組んだ本作は…

映画『チャレンジャーズ』ゼンデイヤ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】個性部門

映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】番外編として、今回は<個性部門>のランキングを発表します。特に個性が光る俳優としてどの俳優に投票が集まったのでしょうか?

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『チャレンジャーズ』ゼンデイヤ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】個性部門

映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】番外編として、今回は<個性部門>のランキングを発表します。特に個性が光る俳優としてどの俳優に投票が集まったのでしょうか?

Netflix映画『悪魔はいつもそこに』トム・ホランド 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】演技力部門

映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】番外編として、今回は<演技力部門>のランキングを発表します。演技派揃いのなか、どのような結果になったのでしょうか。

海外ドラマ『THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』エル・ファニング 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】雰囲気部門

映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】番外編として、今回は<雰囲気部門>のランキングを発表します。雰囲気の良さが特に評価されているのは、どの俳優でしょうか。

REVIEW

  1. 映画『流麻溝十五号』余佩真(ユー・ペイチェン)
  2. 映画『このろくでもない世界で』ホン・サビン/ソン・ジュンギ
  3. 映画『デッドプール&ウルヴァリン』ライアン・レイノルズ/ヒュー・ジャックマン
  4. 映画『時々、私は考える』デイジー・リドリー
  5. 映画『お隣さんはヒトラー?』デヴィッド・ヘイマン/ウド・キアー

PRESENT

  1. 映画『ツイスターズ』オリジナルハンディファン
  2. 映画『サユリ』
  3. 映画『ボストン1947』ハ・ジョンウ/イム・シワン
PAGE TOP