REVIEW

ARROW/アロー

  • follow us in feedly
  • RSS
海外ドラマ『ARROW/アロー <ファイナル・シーズン>』スティーヴン・アメル

ファイナル・シーズン

前シーズンでストーリーの舞台の次元が大きく変わり、今シーズンではオリバーの役割もさらに大きく変化します。オールラストまで観て、「あれ?あの伏線の回収はどうしたのかな?」と思える部分もいくつかありますが、本ドラマとしてはオリバーの物語が軸となっているのでここまでに留めたと解釈することにしましょう(笑)。スピンオフして繋がりそうな要素もあったので、原作ではどうなっているのか気になるところでもあります。

海外ドラマ『ARROW/アロー <ファイナル・シーズン>』スティーヴン・アメル

前シーズンから時空を超えて次世代キャラクターの活躍も描かれていて、このファイナル・シーズンでは改めてヒーローたる者の心得を説き、それを次の世代に引き継いでいくような内容になっています。回想シーンも織り交ぜられながら物語が展開していき、オリバーがどれだけ人としてヒーローとして成長したかが描かれていて、オリバーが多くの過ちをおかしてきた人間だからこそ、観る者に親近感を湧かせ、希望をもたらすストーリーとなっています。改めて本作の魅力を振り返ると、オリバー以外のキャラクターもいろいろな試練を乗り越え、時にはオリバーとも衝突してきましたが、そういった人間関係が現実的で生々しく描かれてきたからこそ、このドラマは感情移入しやすかったのだなと感じます。そして、やっぱりアクションが豪快で痛快であるだけでなく、ずば抜けた才能を持つ頭脳派の活躍も爽快でした。DCコミックスでは他にも魅力的なキャラクターがたくさんいますが、超人ではなく生身の人間として戦うキャラクターの1人として、オリバーはとてもユニークなキャラクター設定となっています。いろいろなヒーローが観たいという方にぜひ観て欲しいドラマです。

海外ドラマ『ARROW/アロー <ファイナル・シーズン>』スティーヴン・アメル

『ARROW/アロー <ファイナル・シーズン>』
2020月9月2日よりブルーレイ&DVDレンタル、発売中/デジタル配信中
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
公式サイト

©2020 Warner Bros. Entertainment Inc. ARROW™ and all pre-existing characters and elements TM and ©DC Comics.

TEXT by Myson


セブンス・シーズン

海外ドラマ『ARROW/アロー <セブンス・シーズン>』スティーヴン・アメル

前シーズンではオリバー自身だけでなく、チーム全体が大きな変化を遂げましたが、今シーズンはなんと刑務所が舞台となるエピソードから始まります。ずっと刑務所にいるわけはないだろうと予想はしつつ、じゃあどうやって刑務所から出ることになるのかは予測がつかず、そこがまず物語としておもしろいです。そして、オリバーを心配しながら、引き続き敵と戦い続ける他のメンバーのドラマも大いに盛り上がります。特にローレルが善と悪どっちに転ぶのかが見どころで、女性キャラクターが大活躍のエピソードもあり観ていて爽快です。さらに驚きの新キャラクターも登場し、あらゆるキャラクターが持つ両面が映し出され、善か悪かという概念では片付けられない問題が続々あがってきます。そういった点でも人間ドラマとして見応えが増していますが、今シーズンでは特にヒーローとは何ぞやというところが強く押し出されています。

海外ドラマ『ARROW/アロー <セブンス・シーズン>』スティーヴン・アメル

また、別の時間軸の物語が同時進行するのも特徴的で、ファイナル・シーズンへの期待を高める内容になっています。『THE FLASH/フラッシュ』や『SUPERGIRL/スーパーガール』とのクロスオーバー・エピソードも、ファイナル・シーズンに繋がる重要な内容となっているので、関連エピソードだけでも観ておくことをオススメします。もう今シーズンの最後は、オリバーが涙涙でめちゃめちゃ感傷的なストーリーとなっていて、観ている側も泣けてきちゃいますが、オリバーの飛躍的な成長を観られるので、お見逃しなく。

海外ドラマ『ARROW/アロー <セブンス・シーズン>』スティーヴン・アメル

『ARROW/アロー <セブンス・シーズン>』
2019月11月6日よりブルーレイ&DVDレンタル、発売中/デジタル配信中
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
公式サイト

©2019 Warner Bros. Entertainment Inc. ARROW™ and all pre-existing characters and elements TM and ©DC Comics.

TEXT by Myson


シックス・シーズン

海外ドラマ『ARROW/アロー <シックス・シーズン>』スティーヴン・アメル

リアン・ユーでチェイスを倒したオリバーは、息子のウィリアムを引き取り一緒に生活を始めますが、リアン・ユーで母を亡くしたウィリアムがなかなか心を開かない上に、新たな敵も登場。父としての立場を優先しヒーローの役目を終えるか、グリーンアローとして戦い続けるかの究極の選択を迫られます。さらにオリバーの選択が巡り巡ってチーム・アローの面々を危機にさらすことになり、今シーズンはチーム・アローの人間関係が大混乱。オリバーの不器用な性格もあだとなってチームワークがだんだん崩れていきます。また、グリーンアローの正体が再び暴かれようとされ、チーム・アローはがんじがらめになっていきます。今シーズンを振り返ってみるとこれまでで一番問題を多く同時に抱えていて、これがまさかまさかの展開を引き起こし、最初から最後まで目が離せません。

海外ドラマ『ARROW/アロー <シックス・シーズン>』スティーヴン・アメル

そして、今シーズンはオリバーだけでなく親子のストーリーが1つのテーマとなっている点も特筆すべきところ。オリバー親子はもちろん、あの悪役の親子にまつわるストーリーも出てきたり、意外な人物が悪に転ぶか善に転ぶかで揺れ動く展開も見どころです。さらに今回はサイバー犯罪に長けた人物が敵となり、フェリシティとの対決ともいえる展開が盛り上がります。今シーズンのラストは衝撃的で、どうやって続いていくのか読めない状況で終わります。このレビューを書いている時点で既に次シーズンを観始めていますが、今シーズンではこの後の大きな展開への伏線が多く敷かれている印象で、シリーズ全体の流れを大きく変えるシーズンとして、とても濃い内容になっていると言えます。シーズン8で終了となる本シリーズ、最後まで見逃せません。

海外ドラマ『ARROW/アロー <シックス・シーズン>』スティーヴン・アメル

『ARROW/アロー <シックス・シーズン>』
2018月11月14日よりブルーレイ&DVDレンタル、発売中/デジタル配信中
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
公式サイト

©2018 Warner Bros. Entertainment Inc. ARROW™ and all pre-existing characters and elements TM and ©DC Comics.

TEXT by Myson

ファースト・シーズン〜フィフス・シーズンのREVIEWはこちら

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン 罪人たち【レビュー】

ライアン・クーグラー監督と、マイケル・B・ジョーダンの名コンビが贈る本作は、まず設定がとても…

映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム おばあちゃんと僕の約束【レビュー】

『バッド・ジーニアス危険な天才たち』など数々の話題作を放ち、タイで勢いのあるスタジオとして注目を浴びるGDHが手がけた本作は…

映画『異端者の家』ソフィー・サッチャー ソフィー・サッチャー【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月18日生まれ。アメリカ、シカゴ出身。

映画『リライト』池田エライザ リライト【レビュー】

法条遥による同名小説を映画化した本作は、松居大悟監督とヨーロッパ企画の代表である上田誠が初タッグを組んだ作品です。“時間もの”作品で…

映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット 親友らしい態度とは?『親友かよ』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は『親友かよ』を取り上げ、親友らしい態度とは何かを考えます。

映画『サブスタンス』マーガレット・クアリー マーガレット・クアリー【ギャラリー/出演作一覧】

1994年10月23日生まれ。アメリカ出身。

映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李 フロントライン【レビュー】

2020年1月20日に横浜港を出港した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号では、その後、香港で下船した乗客が新型コロナウイルス感染症に罹患していることがわかり…

映画『プレデター:最凶頂上決戦』 プレデター:最凶頂上決戦【レビュー】

アニメーションとはいえ、さすが“プレデター”シリーズとあって、描写が激しく…

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』綱啓永 綱啓永【ギャラリー/出演作一覧】

1998年12月24日生まれ。千葉県出身。

映画『ラ・コシーナ/厨房』ラウル・ブリオネス/ルーニー・マーラ ラ・コシーナ/厨房【レビュー】

イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーが書いた1959年初演の戯曲“調理場”を映画化した本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ/メリル・ストリープ 元気が出るガールズムービーランキング【洋画編】

正式部員の皆さんに“元気が出るガールズムービー【洋画編】”をテーマに、好きな作品を選んでいただきました。果たしてどんな結果になったのでしょうか?

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット
  2. 映画『年少日記』
  3. 映画『か「」く「」し「」ご「」と「』奥平大兼/出口夏希/佐野晶哉(Aぇ! group)/菊池日菜子/早瀬憩

REVIEW

  1. 映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン
  2. 映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム
  3. 映画『リライト』池田エライザ
  4. 映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李
  5. 映画『プレデター:最凶頂上決戦』

PRESENT

  1. 映画『ババンババンバンバンパイア』吉沢亮/板垣李光人
  2. 映画『サンダーボルツ*』オリジナル ユニセックスクルーネック(M)
  3. 中国ドラマ『墨雨雲間〜美しき復讐〜』オリジナルQUOカード
PAGE TOP