REVIEW
敬虔な修道女のセシリア(シドニー・スウィーニー)は、イタリアの美しい田園都市にある修道院にやってきます。そして、新しい生活に慣れてきた頃、神父達に呼ばれ、不可解な質問を繰り返されます。

「聖なる胎動」という副題がついていることから、妊娠にまつわるストーリーである点は想像できるでしょう。本作の設定は、聖母マリアに関する伝説に由来しています。ネタバレを避けて、ここでは具体的に書かないでおくとして、キリスト教にまつわる研究結果を取り上げた『イエス・キリストの生涯』(ヒストリーチャンネル)では、マリアがイエス・キリストをどう授かったかが説明されているので良かったら配信等でチェックしてみてください。

とにかく、本作では、教会が威厳を維持したり、取り戻すために“奇跡”を起こそうとする狂信ぶりが見てとれます。その信仰心は相当歪んでいて、狂信、盲信といえると同時に全く信仰心がないともいえて、かなり皮肉が効いたストーリーとなっています。

伏線もちらほら出てくるので、タイトルから何となくどんなストーリーか予測しながら観る方は、展開を先読みしながら楽しめるでしょう。いずれにしても、“信じる”という行為に大きなパワーがあることを実感するとともに、人間の興味深い側面だなと改めて感じます。一点注意で、妊娠中には観ないほうが良いと思います。
デート向き映画判定

内容としても、過激なシーンが出てくる点でも、デート向きとはいえません。真面目に観るのもアリだし、純粋にエンタテインメントとして観るのもアリでしょう。観終わった後にあれやこれや話したくなるツッコミ要素もあるので、仲の良い友達と観ると楽しそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定

スプラッター系とはまた違う怖さがあり、やや身近に感じる要素があるだけに、ホラーに免疫がついていない状態で観るとかなり怖く感じるかもしれません。また、宗教や生殖について極基礎的なことだけでもわかっていた上で観ないとピンとこない内容なので、せめて中学生になってから観るほうが良いのではないでしょうか。

『IMMACULATE 聖なる胎動』
2025年7月18日より全国公開
クロックワークス
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2025年7月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
