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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ【レビュー】

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映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』髙石あかり/伊澤彩織

REVIEW

シリーズ3作目となる本作では、池松壮亮、前田敦子が参戦。シリーズ1作目当初はアングラな印象があったなか、すっかりメジャーなシリーズとなった印象です。本作で池松壮亮は、史上最強の殺し屋を演じています。ちらっと肉体美も披露されていて、その仕上がりに驚くだけでなく、殺し屋としての気迫にも圧倒されます。本シリーズに新たな風を吹き込んでいて、改めて、池松壮亮という俳優のスゴさを感じます。

映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』池松壮亮

一方、杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)は、強敵に対して歯が立たない状況に陥るので、シリーズ前作に比べて緊張感が格段にアップしています。だから、緊張と緩和のメリハリがスゴいです。本作は、九州、宮崎を舞台に描かれていて、緩いシーンでは女子旅の楽しさもちらっと味わえます。

映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』髙石あかり/伊澤彩織

これまではちさととまひろのペアでの対戦がメインだったなか、本作ではチームで戦う展開も出てきます。チームで動くからこそ、2人の結束が強まり、お互いの存在を愛おしむ展開にはジーンときます。笑いとアクションはもちろん、本作ではエモいシーンもご堪能ください。

デート向き映画判定

映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』髙石あかり/伊澤彩織

コメディでありつつ、緊張感が張り詰めるアクションシーンがしっかりあるので、見応えを求める映画好きのカップルにオススメです。というのも、シリーズを通して、何かしら映画ネタが出てくるので、映画好きはより楽しめます。前作に触れるセリフも出てくるとはいえ、一話完結型なので、本作から観ても問題ありません。このノリが好きかどうかは分かれるかもしれませんが、2人の相性を確認する機会として観てはどうでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』髙石あかり/伊澤彩織

激しいアクションシーンが出てくるので、せめて中学生くらいになってから観るほうが良いのではないでしょうか。ちさととまひろの緩い会話はティーンの皆さんも等身大で楽しめそうです。若者目線では世の中はどう見えているのかが、たわいもない会話に出てくるし、ピンチに陥る場面でちさととまひろがお互いにカバーしあっている姿にも共感できるでしょう。ぜひ仲の良い友達を誘って観てください。

映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』髙石あかり/伊澤彩織

『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』
2024年9月27日より全国公開
渋谷プロダクション
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2024「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」製作委員会


関連作:

『ベイビーわるきゅーれ 』

REVIEW
以前からずっと気になっていて、やっと鑑賞し、人気があるのを納得しました。観る前は正直なところ、10代の殺し屋が主人公の邦画という点で、必要最低限のリアリティが感じられるのかどうか想像ができませんでした。ただ、序盤でまずたっぷりとアクションを見せていて、舞台は現代の日本とはいえ、殺し屋が普通にいる異世界のような空気を作っているので、その“ルール”に乗れれば、その後は違和感なく観られます。
アクションは、押井守監督の『東京無国籍少女』や『THENEXTGENERATIONパトレイバー』、ジョン・ウー監督の『マンハント』でアクション監督を務めた園村健介が担当しており本格的です。深川まひろ役の伊澤彩織はスタントパフォーマーとしての経歴も豊富で肉弾戦で見せ場を作っています。
そして、なんといってもちさと(高石あかり)とまひろの緩いやり取りが楽しいです。良い意味でどーでもいい女子トークに現実味を感じます。一番笑ったのが、メイドカフェのシーンです。高石あかりのコメディエンヌぶりが発揮されています。殺し屋の話と聞くと暗い印象を持つ方もいるかもしれませんが、アクションコメディなので、まずはシリーズ第1作目を観て、本シリーズのノリをつかんでください。時に映画ネタが挟まってくるので、映画ファンはさらに楽しめるでしょう。

『ベイビーわるきゅーれ 』
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『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

REVIEW
1作目で人気を得て、さらにバージョンアップした印象です。本作では、兄弟の殺し屋(岩永丞威/濱田龍臣)が登場します。シリーズ前作で、高校卒業を機に自立した生活を目指して2人で生活を始めた、ちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)が、本作ではジムの会費などを滞納していることに気づき、支払いのため、“仕事”に励みます。
本作では、セリフの中で殺し屋協会の仕組みが徐々に明かされます。そのルールを破ってしまったために、ちさととまひろが思うように仕事ができないなか、新たな敵に対峙する様子が描かれています。こうした殺し屋協会の存在やルールなどが話題に上がることで、殺し屋が普通の仕事として成立している異世界の設定が一層定着したように感じます。
2作目となる本作でもアクションシーンはもちろん、ちさととまひろの会話が見どころとなっているなか、印象的だったのは、水石亜飛夢が演じる田坂のクセの強さです。前作でもその片鱗は見えていながら、本作では前面に出てきます。めちゃくちゃ面倒クサイ感じがとても笑えるし、憎めない魅力があります。そして、本作では“あの”人気映画がいじられています(笑)。
本シリーズも2作目まで観ると、もうクセになってしまうはずです。

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
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TEXT by Myson

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  3. 映画『ムガリッツ』
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