REVIEW
「人生をやり直せるドア」が登場する点と、コリン・ファレルとマーゴット・ロビーが向かい合うキービジュアルから、恋愛をやり直すストーリーかと思いきや、そうではありません。つまり、主人公2人が各々に乗り越えるべき壁を打破できるかというストーリーなので、逆に甘いラブストーリーが苦手な方にも共感できる部分があるでしょう。

デヴィッド(コリン・ファレル)とサラ(マーゴット・ロビー)は友人の結婚式で出会うものの、その時点では少し会話を交わしただけの関係に留まります。でも、不思議な店で手配されたレンタカーで移動中のデヴィッドは、偶然にもサラに再会し、一緒に奇妙な旅をすることになります。そして、カーナビが2人を誘導した場所にはドアがあり、開けるとそれぞれの過去に繋がっています。そこで2人は心残りだった出来事に向き合います。
本作にはタイムスリップの要素がありつつ、他のタイムスリップものによくある“やり直し”とは異なる方法が取られています。つまり、現在の自分が直接当時の自分と対峙するシーンもある点で、当時は気づけなかった自分を現在の自分として客観視することで、現在の選択に変化が出てきます。

とはいえデヴィッドもサラも充分大人であるため、柔軟に自分の価値観を変えることはできません。だから、何度も悩み、心の壁を打破するのに苦労する様子にはリアリティがあります。恋愛が億劫になっていたり、恋愛に臆病になっている方には特にオススメの1作です。
デート向き映画判定

デートで観て気まずくなるような展開はなく、むしろ恋愛に前向きになりつつ、ゆっくり進もうというスタンスなので、関係がなかなか進展せずに内心焦っているカップルには、ポジティブな影響があるかもしれません。また、ほどよくロマンチックなので、デートで観るのにピッタリだと思います。
キッズ&ティーン向き映画判定

ジワジワ時間をかけて進展していく大人の恋愛は、若い世代の方々からするとじれったく感じるかもしれません(苦笑)。主人公のようにいろいろな経験をするほど、恋愛に対して壁ができてしまうこともある点を参考にして、まだ恋愛に対する壁ができていない方は今のうちに恋愛を楽しんでください。

『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』
2025年12月19日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2025年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。






























