REVIEW

ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師』ヴィクトル・ホリニャック/ミラ・シヴァツカヤ

前作で一件落着したと思ったら、今度は新たな敵が出現。そして、本作では主人公イワンが本当の勇者になれるかが試されます。とはいえ、イワンのテンションは前作と相変わらずでノラリクラリとしています。人間界に住み慣れたイワンがベロゴリアでどうやって過ごしているかというのも見どころで、これまでのファンタジー映画ではなかなか見なかった光景が出てきます。でも、ベロゴリアの人達にとっては「そりゃ、そうなるか」という展開もあって、クスッと笑える日常も良い導入シーンとなっています。
このシリーズの良さは何といってもキャラクターにありますが、その中でもやっぱり主人公イワンのキャラクターが独特です。彼が勇者らしくないところ、とても平凡なところ、もっといえば優しい心を持ったペテン師というところがストーリーに活きています。ネタバレになるので書きませんが、敵を倒すために数々の難関をくぐり抜ける上で、強くてカッコ良いキャラクターが正々堂々と立ち向かうのとは異なり、悪知恵を働かせて難関をくぐり抜ける様が印象的です。「そういう方法もあったのか!」とその発想に笑ってしまいますよ。
個人的に本シリーズのほっこりな部分が気に入っていて、何だか観れば観るほどこの世界観が好きになっていくのですが、どうやら本章からまだ続きそうな結末だったので、次作があることを祈ります。

デート向き映画判定
映画『ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師』ヴィクトル・ホリニャック/ミラ・シヴァツカヤ

今作ではイワンのライバル的存在も出てきて、ちらっと三角関係の要素もありますが、デートで観て気まずくなるような内容ではありません。戦士として力が目覚めないと焦るイワンとヴァシリーサとのやり取りを観て、お互いが相手に求めているものは何なのか客観視するきっかけにできる部分はあるでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師』ヴィクトル・ホリニャック/ミラ・シヴァツカヤ

日本でお馴染みのテレビ番組“SASUKE”のようなシーンが出てきたり、ゲーム的な展開が印象的な本作は、キッズやティーンの皆さん好みのストーリーだと思います。クスッと笑えるシーンも豊富なので気楽に観られるのも魅力です。メインのキャラクターも前作とほぼ変わらず相関図もシンプルな点で小さなキッズでも理解しやすいでしょう。親子で観ても友達と観ても楽しいですよ。

映画『ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師』ヴィクトル・ホリニャック/ミラ・シヴァツカヤ/エカテリーナ・ヴィルコワ/コンスタンチン・ラヴロネンコ/エレナ・ヤコブレワ/セルゲイ・ブルノフ

『ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師』
2021年12月3日より全国公開
アルバトロス・フィルム
公式サイト

ⒸDisney 2020 ⒸYBW Group 2020

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン 罪人たち【レビュー】

ライアン・クーグラー監督と、マイケル・B・ジョーダンの名コンビが贈る本作は、まず設定がとても…

映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム おばあちゃんと僕の約束【レビュー】

『バッド・ジーニアス危険な天才たち』など数々の話題作を放ち、タイで勢いのあるスタジオとして注目を浴びるGDHが手がけた本作は…

映画『異端者の家』ソフィー・サッチャー ソフィー・サッチャー【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月18日生まれ。アメリカ、シカゴ出身。

映画『リライト』池田エライザ リライト【レビュー】

法条遥による同名小説を映画化した本作は、松居大悟監督とヨーロッパ企画の代表である上田誠が初タッグを組んだ作品です。“時間もの”作品で…

映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット 親友らしい態度とは?『親友かよ』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は『親友かよ』を取り上げ、親友らしい態度とは何かを考えます。

映画『サブスタンス』マーガレット・クアリー マーガレット・クアリー【ギャラリー/出演作一覧】

1994年10月23日生まれ。アメリカ出身。

映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李 フロントライン【レビュー】

2020年1月20日に横浜港を出港した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号では、その後、香港で下船した乗客が新型コロナウイルス感染症に罹患していることがわかり…

映画『プレデター:最凶頂上決戦』 プレデター:最凶頂上決戦【レビュー】

アニメーションとはいえ、さすが“プレデター”シリーズとあって、描写が激しく…

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』綱啓永 綱啓永【ギャラリー/出演作一覧】

1998年12月24日生まれ。千葉県出身。

映画『ラ・コシーナ/厨房』ラウル・ブリオネス/ルーニー・マーラ ラ・コシーナ/厨房【レビュー】

イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーが書いた1959年初演の戯曲“調理場”を映画化した本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ/メリル・ストリープ 元気が出るガールズムービーランキング【洋画編】

正式部員の皆さんに“元気が出るガールズムービー【洋画編】”をテーマに、好きな作品を選んでいただきました。果たしてどんな結果になったのでしょうか?

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット
  2. 映画『年少日記』
  3. 映画『か「」く「」し「」ご「」と「』奥平大兼/出口夏希/佐野晶哉(Aぇ! group)/菊池日菜子/早瀬憩

REVIEW

  1. 映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン
  2. 映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム
  3. 映画『リライト』池田エライザ
  4. 映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李
  5. 映画『プレデター:最凶頂上決戦』

PRESENT

  1. 映画『ババンババンバンバンパイア』吉沢亮/板垣李光人
  2. 映画『サンダーボルツ*』オリジナル ユニセックスクルーネック(M)
  3. 中国ドラマ『墨雨雲間〜美しき復讐〜』オリジナルQUOカード
PAGE TOP