REVIEW
本作は、2024年、アルバム“brat(ブラット)”が人気を呼び、“ブラット・サマー”と呼ばれる社会現象を巻き起こした、ポップスターのチャーリーxcxが本人役で登場し、ショービジネスの裏側を描いた作品です。チャーリーxcxの仕事現場にカメラが密着しているドキュメンタリーような演出となっており、目に映る出来事が生々しく映ります。
人気絶頂のチャーリーは、多くの仕事に追われ、息つく暇もありません。そんななか、開催間近のツアーの演出をめぐり、レーベルが雇ったライブ演出家のヨハネス(アレクサンダー・スカルスガルド)が、出しゃばり始めます。ただでさえ気に食わない背景を持つヨハネスが自分のスタイルに合わない演出をする状況に、チャーリーは最初抵抗感を示します。でも、人気を持続させられないかもしれないという不安が、チャーリーを惑わせます。

とんがったイメージのチャーリーが、周囲の圧力に流されそうになる姿が生々しく、スター達は常にこうした状況に置かれているのかと思うと、精神的負担はどんなに大きいかと心配になります。一方、ダサい演出をするヨハネスとのやり取りは滑稽で、映画で観る分には笑えます。スカルスガルドが演じるヨハネスの間抜けな雰囲気も絶妙です。客観的に観るとおかしい状況でも、これはエンタテインメントの世界では日常だと思うと、改めてクレイジーな世界だなと思います。
アーティストの日常を描いた作品は悲壮感が漂うストーリーが少なくないなか、本作には清々しい面もあり、チャーリーの潔さに共感できます。華々しい世界の裏側を覗いてみてください。
デート向き映画判定

デートで観て気まずい部分はないので、2人とも興味があれば、デートで観るのもアリでしょう。周囲から多くを求められながら、自分らしくあることの難しさも描かれているので、特別音楽好きでなくても、人間ドラマとして楽しめます。
キッズ&ティーン向き映画判定

パフォーマンスのシーンは少なめで、舞台裏が中心のストーリーとなっています。ショービズの世界に興味があるなら、現実を覗く機会となるでしょう。スターを身近に感じられる機会にもなるでしょう。

『the moment/ザ・モーメント』
2026年6月5日より全国順次公開
ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2026年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。






























