REVIEW

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』ジェシー・アイゼンバーグ/アレクサンダー・スカルスガルド/マイケル・マンド

一攫千金を狙って、新ビジネスに懸ける男達のストーリーかと思いきや、お金や名声を築いた先にあるものをいろんな角度から描いています。ビジネス競争が一時期だけで終わるなら楽しめる人もいるのかも知れませんが、永遠に続く競争は、だんだん人を蝕んでいくし、自分がいるべきではない世界で戦うほど辛くて不毛なことはないなと実感させられます。これは実話なので説得力もあります。本作を観ていると、こういう資本主義社会に私達は生きていて、その流れに呑み込まれずに、自分の生き方は自分で考えて守らなければいけないんだなと、改めて客観視させられます。そして、意外なところで、宗教や信仰が人間にとってどんな価値を与えているのかまで描写している点も印象的。前半はスリリングなビジネス合戦、後半は人の本質をつくドラマで、すごく見応えがあります。ジェシー・アイゼンバーグのキレのある演技、ハゲ頭がインパクト大のアレクサンダー・スカルスガルドがこれまでにない役柄を演じている点も見どころですよ。

デート向き映画判定
映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』ジェシー・アイゼンバーグ/アレクサンダー・スカルスガルド

ロマンチックなシーンはほぼありませんが、ムーディな雰囲気だと逆に落ち着かないカップルにはオススメです。話そのものは難しくありませんが、株取引にまつわる技術革新が軸となったビジネス競争が繰り広げられるので、そういう話題になるとさっぱりわからないというタイプの人は誘わないのが無難です。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』サルマ・ハエック

「こっちの取引だとこうで、あっちの取引ではああなって…」というような株取引と情報が各地に届くまでの時間差にまつわるビジネスのお話なので、キッズには難しいと思います。中学生以上なら理屈は理解できると思うので興味が湧いたら観てみてください。アイデア一つで新ビジネスを立ち上げるワクワクと、その後のいろいろなドラマチックな出来事の両方を観てこそ、この映画に込められたメッセージが読み取れるし、人生観としても1つのヒントになると思います。

『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』
2019年9月27日より全国公開
ショウゲート
公式サイト

© 2018 Earthlings Productions Inc./Belga Productions

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『レンタル・ファミリー』ヒット祈願&記者会見:HIKARI監督、ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明 この作品は孤独、寂しさへのラブレター『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザー来日!ヒット祈願&記者会見

『37セカンズ』で世界的な注目を集めたHIKARI監督の最新作『レンタル・ファミリー』の公開を控え、主演のブレンダン・フレイザーが約2年ぶりに来日を果たしました。

映画『FRÉWAKA/フレワカ』クレア・モネリー FRÉWAKA/フレワカ【レビュー】

REVIEWタイトルになっている“フレワカ”は、「現地の言葉<fréamhacha(フレー…

映画『トゥギャザー』アリソン・ブリー/デイヴ・フランコ トゥギャザー【レビュー】

とにかく強烈な作品です(笑)。脚本も担当したマイケル・シャンクス監督は…

映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ ツーリストファミリー【レビュー】

スリランカでの苦しい生活から逃れるために、インドに密入国した一家が主人公の本作は、新人監督によって低予算で作られた作品でありながら…

映画『喝采』ピアース・ブロスナン ピアース・ブロスナン【ギャラリー/出演作一覧】

1953年5月16日生まれ。アイルランド、ナヴァン出身。

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年1月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年1月】のアクセスランキングを発表!

映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮 ほどなく、お別れです【レビュー】

累計70万部を突破したベストセラー、長月天音著「ほどなく、お別れです」シリーズを原作とする本作は、浜辺美波、目黒蓮をはじめとし…

Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン【レビュー】

物語の舞台は、田舎町にある教会です。若き神父ジャド・デュプレンティシー(ジョシュ・オコナー)は、赴任したばかりのその教会で…

映画『マーズ・エクスプレス』 マーズ・エクスプレス【レビュー】

西暦2200年の火星の首都ノクティスを舞台に描かれる本作のタイトルは、「20年以上にわたり宇宙で活動をつづけている実在の火星探査機〈マーズ・エクスプレス〉の名」がつけられています…

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ポール・ジアマッティ ポール・ジアマッティ【ギャラリー/出演作一覧】

1967年6月6日生まれ。アメリカ出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『FRÉWAKA/フレワカ』クレア・モネリー
  2. 映画『トゥギャザー』アリソン・ブリー/デイヴ・フランコ
  3. 映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ
  4. 映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー
  5. 映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP