REVIEW

ピアッシング

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ピアッシング』クリストファー・アボット/ミア・ワシコウスカ

村上龍の「ピアッシング」を原作に映画化した本作。人間の限界を確かめようとしているのか、痛みや恐怖に対する好奇心が狂気的に描かれています。狂気と同時に正気もあるからこそのせめぎ合いもリアルで、狂気が勝ってくると、“正気”がわがままに思えてくるのが不思議です。そして、観ているこちらも主人公リードが目的を達成するところを見届けたいと思い始めてしまう危うい誘因性もあります。同時に、思いもしない展開に巻き込まれてしまうことはどんな立場にもあって、主導権を握っていたはずが、いつの間にか逆転されている時の恐怖も体感できます。相当痛々しいシーンが多く、リアルに描かれているので、目を覆いたくなりますが、そのリアリティがあるからこそ、主人公と同じ状況を疑似体験できるとも言えます。でも、個人差はあれど、目で見る痛みに耐えられるのは、81分の上映時間でギリギリではないでしょうか(苦笑)。

デート向き映画判定
映画『ピアッシング』クリストファー・アボット/ミア・ワシコウスカ

これはデートで観てはいけません。人が快感を得る術はいろいろあるのかも知れませんが、見た目にかなり痛々しいシーンが満載なので、特に女性は苦手な人が多いタイプの作品だと思います。キービジュアルはスタイリッシュですが、中身を知らないで誘ったら、観終わった後に、「なぜ、この作品に誘ったの?」と思われる可能性もあるので、どうしても一緒に観に行きたい場合は、予めどんなストーリーかは伝えたほうが良いでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ピアッシング』クリストファー・アボット/ミア・ワシコウスカ

PG-12というのが不思議なくらい、過激な作品です。バイオレンス描写もキッズやティーンには刺激が強すぎますが、主人公の狂気を理解するのは難しいと思います。友達を誘っても、家族を誘っても、ビックリされるであろう内容なので、もう少し大人になってから観たほうが良いと思います。

映画『ピアッシング』クリストファー・アボット/ミア・ワシコウスカ

『ピアッシング』
2019年6月28日より全国公開
PG-12
パルコ
公式サイト

©2018 BY PIERCING FILM. LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『YADANG/ヤダン』公開記念来日舞台挨拶:カン・ハヌル、ユ・ヘジン、ファン・ビョングク監督 一緒に仕事をしたい日本人俳優・監督名を告白!『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル、ユ・ヘジン、ファン・ビョングク監督、来日舞台挨拶

『YADANG/ヤダン』が日本劇場公開された初日、主演のカン・ハヌル、本作を含めさまざまな作品でキーパーソンを演じ、名脇役として活躍するユ・ヘジン、ファン・ビョングク監督が揃って来日しました。

映画『SEBASTIANセバスチャン』ルーアリ・モリカ SEBASTIANセバスチャン【レビュー】

キービジュアルに写るルーアリ・モルカの美しさと独特なオーラに目を奪われ、本作に興味が湧いた方は少なくないはず…

映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー 『アウトローズ』ムビチケオンライン券 2組4名様ご招待

映画『アウトローズ』ムビチケオンライン券 2組4名様ご招待

映画『ビール・ストリートの恋人たち』レジーナ・キング レジーナ・キング【ギャラリー/出演作一覧】

1971年1月15日生まれ。アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。

映画『喝采』ジェシカ・ラング 喝采【レビュー】

ブロードウェイで活躍した伝説の俳優マリアン・セルデスをモデルとした本作の主人公は、ジェシカ・ラングが演じています…

映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル YADANG/ヤダン【レビュー】

タイトルについている“ヤダン”とは、「麻薬犯罪者から情報を引き出し、検察や警察に提供して報酬を得る司法取引のブローカー」…

映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ リリー・ジェームズ【ギャラリー/出演作一覧】

1989年4月5日生まれ。イギリス出身。

映画『架空の犬と嘘をつく猫』高杉真宙/伊藤万理華/安藤裕子/向里祐香/安田顕 架空の犬と嘘をつく猫【レビュー】

家族の絆というより、家族の呪縛を描いているようでいて…

映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』シアーシャ・ローナン おくびょう鳥が歌うほうへ【レビュー】

世界各国で翻訳され、ベストセラーとなったエイミー・リプトロットの回想録「THE OUTRUN」を原作とした本作は、ベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた『システム・クラッシャー』のノラ・フィングシャイトが監督を務め、若くして数々の名作に出演してきた実力派シアーシャ・ローナンが主演を務めています…

ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』柴咲コウ/川口春奈 スキャンダルイブ【レビュー】

昨今、問題が複数取り沙汰されている、芸能界の性加害をテーマにしたドラマということもあり、再現ドラマにすら感じる生々しさがあります…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  2. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン
  3. 映画学ゼミ2025年12月募集用

REVIEW

  1. 映画『SEBASTIANセバスチャン』ルーアリ・モリカ
  2. 映画『喝采』ジェシカ・ラング
  3. 映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル
  4. 映画『架空の犬と嘘をつく猫』高杉真宙/伊藤万理華/安藤裕子/向里祐香/安田顕
  5. 映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』シアーシャ・ローナン

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
PAGE TOP